鍵
あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる(マタイ16・18)/
聖母から司祭へ1992.10.7
このために、わたしには鍵がゆだねられ、わたしは、この鍵をもって深淵の門を開けることも、閉じることもできるのです。
鍵とは、自分に属するある場所の主人として、ある人が持っている権力のしるしのことです。
この意味で、全被造物の鍵を持つのは、人となられた“みことば”だけです。それは、かれによって、すべてが創られたからです。それゆえ、イエズス・キリストは、全宇宙の主、つまり、天と地と深淵との主、そして王です。深淵の鍵を持っているのは、わたしの子イエズスだけです。
それは、イエズスが、御自ら開かれるとき、誰も閉ざすことはできず、また、閉ざされるとき、誰も開けることはできないのです。つまり、イエズスは、ダヴィドの鍵そのものだからです。
イエズスは、ご自分の神としての権利を示すこの鍵を、わたしの手にわたしました。
なぜなら、わたしには、イエズスの母として、またあなたたちとわたしの子との間における仲介者として、サタンとその悪のすべての強力な軍隊に打ち勝つ役目がまかされたからです。
それで、この鍵をもって、わたしは深淵の門を開けることができ、また閉ざすことができるのです。