壁を作らない
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻Pviii
ヴァッスーラ:そうですね、マリア様からの強い一致の呼びかけがあります。そのメッセージをお読みする前に、一般的な「一致」の解釈には同意できないと申し上げたいのです。ギリシャ正教では時々、兄弟のローマ・カトリックが、ギリシャ正教になるなら一致が実現すると言います。そしてカトリックでは時々、皆がローマ・カトリックになるのを期待しています。これが人間の考え方です。天国ではこうした考え方ではありません。天国では一致を、一人ひとりの心のうちに築くものと見ています。私は今でもギリシャ正教です。ギリシャ正教徒のままです。ギリシャ正教を実践していますが、カトリックの兄弟のもとに行っても壁をつくりません。この方がたの教会に行きます。イエスはどこへでも私をお遣わしになるのです。ギリシャ正教のもとだけでなく。心のうちに、心をもって一致すべきです。
今は廃墟となっている教会の上に、イエスが建てると仰っている教会について、それは、いわば分派のように、全く新しい教会を造るのではなく、「初代教会に似せて、唯一であり 一致し、愛と謙遜という基礎の上に築く」と言っておられます。 ― 互いを受け入れ、イエスに向かって一緒に、祈りを捧げるのです。
ではマリア様が話しかけられておられる箇所を読みます:
「反逆は兄弟の間で一致を妨げます。心の不誠実は神の杯をさらに満たしていくことになります。彼らは我が子のからだをねじ曲げ、分裂させ、手足を切り落し、麻痺させてしまいました。思い出させましょう あなた方は皆 主を通して、唯一の霊のうちに、御父のみもとにいたる自分の道があるのです、ですのに我が子の名のもとに 別れたままでいます。一致と平和をあなた方は口にしますが、それを実践する人びとに対しては罠を仕掛けます。神は欺かれません、あなた方の理屈に納得もされていません。
神の国は口にのぼる言葉だけにとどまりません。神の国は 心のうちにある愛、平和、一致と信仰、それは心の中で一つに一致している主の教会なのです。一致の鍵は愛と謙遜です。イエスはあなた方の分裂をお勧めになったことはなく、ご自分の教会の分裂は イエスのお望みではありませんでした。心と声をもって一致し 我が子の初代教会を心の中に再び築いて下さるようにお願いします。我が子の初代教会と申しているのは、その教会が愛、素朴、謙遜と、信仰に基いていたからです。改めて新しい組織を造り上げるのではなく、心の中の組織を造り直すようにと申しています。心の中にある古い煉瓦、不一致、不寛容、不実、赦しの拒み、愛の欠如という煉瓦を壊して、我が子の教会を 和解によって造り直すのです。非常に大きな霊の貧しさと 溢れるほど豊かな寛容が 要求されます、そして屈まなければならないと理解するまでは、一致できないでしょう。」(ノート54、‘91・9・23)
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻Pxvi
一つの祭壇でパンを分かち合う日が来る そして誰も我が子たちが私のもとにやって来るのを止めないであろう。誰も:「あなたはギリシャ正教徒か?」とは尋ねない。あなた方を分かつために築いたこの要塞を 私はもう非としている。 あなた方は皆私のうちで兄弟です。こう信じるように教え 勧めなさい。 ― 私の聖なる名のもとに自分たちを分け隔て、からだと霊において分かれたままでいる者たちには、サルディスの教会(黙示録3)に言ったと同じことを言う:世間の目に生きていると評価されても、創り主の目にはそうでない。残されたほんのわずかないのちを生き返らせなさい:それは急速に死にかけている 死骸のあるとこにはどこでも、はげ鷹が群がるものだ。一致しなさい! 集まりなさい! ともに私の名を呼び求めるように! ともに私のからだと血を献げなさい! 道を迫害しないように! 一致し 私を讃えることができるように自らへりくだり かがみなさい。あなた方は聖霊について語るが 聖霊のうちに行ってはいない。 道について話すが それを第一に遮る者となっている! ― ほとんど私を知らない者よ・・・。 私の名を呼びながら、聖櫃と祭壇の間で我が子たちを殺害しているではないか。 私は厳粛に言う、このすべては裁きの日にあなたの前に持ち出される 私に顔を向けて まことに言えようか:「私は兄弟と和解した」と? あなたはまことに言えようか:「あなたの聖なる御名のもとに私は兄弟たちの間で自分を分け隔てしなかった」と。 私の前で弁明する時、あなたの面前で言おう:「離れなさい、あなたは兄弟を同等に扱ってはいなかった。私のからだを日々殺害した。 あなたの勝利はどこか? 私が造り上げている時、あなたは打ち壊していた。 私が再び集めようとしていた時、あなたは散らしていた。 私が一致させようとしていた時 あなたは分裂させていた! しかし、今日でさえも、ありのままの姿で 私のもとに来るなら、癒すことができる。変容させることができる そして あなたが我が誉れとなろう。 私の日に、身重の女と、乳飲み子を持った女たち(ルカ21・23)のように罪を孕み 仲間うちで罪に練達した者同士がいるのを見られたなら災いである。 しかしこの人たちの間から 弟子を誘い つき従わせようと 紛(まが)い物の真理を口にする者たちが出ると言われている(使徒行録20・30)。あなたを救うために 私は叫び声を上げ 耳が不自由でもあなたに聞こえるようにしている そしてこうあなたを非難するのは、あなたにたいする大きな愛からである。しかしまことに言う: いつの日か私のばらばらになったからだのすべての部分を 一体となるように集めることであろう。」(ノート55、『私の天使ダニエル』166−167ページ)
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻P91
‘90・1・10
一致は神の栄光をいや増すでしょう、ですから来て主を讃美なさい、異教徒のようになってしまい キリストのうちに 互いに隔てを置かないように、キリストのうちにある者は皆、互いに助け合い こうしてキリストの掟を成就してください、すべてのキリスト教徒にたいして あなた方の主の母はこのように訴えます。