不誠実
誠実/
1.スウェーデンボルグ
2.ヴァッスーラ
1.スウェーデンボルグ
天界の秘義254
『蛇の裔(すえ)』により不誠実[不信仰]そのものが意味されていることは『蛇』の意義が悪そのものであることから明白である、『裔[種、精]』は生み出し、生み出されたもの、または生み、生まされたものであり、ここでは教会が語られているため、これは不誠実[不信仰]である。イザヤ書には、ユダヤ教会の歪められた状態に言及し、それは『悪を行う者の裔』『不義の[姦淫の]』『虚偽の裔』と呼ばれている―
禍いなるかな、罪に満ちた国民、不法を負うた民、悪を行う者の裔、破り害う息子ら。彼らはエホバをすて去った、彼らはイスラエルの聖者を怒らせた、彼らは自らを引きはなして、後へ退いた(1・4)。
さらに―
女魔法使いの子らよ、姦淫を行う者の裔よ、ここへ近よりなさい、おまえらは咎を行う子ら、虚偽の裔ではないか(57・3,4)。
さらにそこにはルシファと呼ばれている『蛇』または竜が語られている―
おまえはおまえの地を腐敗させ、おまえの民を殺してしまったため、忌みきらわれる枝のようにおまえの墓の外に投げすてられた、悪を行う者の裔はとこしえに呼ばれはしない(14・19、20)。
霊界日記6110(35)
支配を求め、無神論者である者らのもとにおける奈落の結婚について、その男の側には致死的な[相手を殺そうとする]憎悪がある。しかし、それでも、かれは、妻の下僕と奴隷であり、かくてかれは彼女の意志に反しては敢えて不満を洩らしはしない、しかしこのことは彼女が、色々な手段によりその優越性を獲得したときに、見られる。その理由は、その男の理解は征服されるためである。
霊界日記6110(36)
これらの者は内的な徳と廉恥心とを何ら持たない、従って、こうした者は人間ではない。姦通者は不正でもあり、不信仰であり、不誠実であり、契約の邪悪な破棄者であり、虚言を弄(ろう)し、恥知らずである。かれは何ら内的な公正を、または内的な忠節を、内的な真実を、内的な恥辱感をもってはおらず、かくて何ら廉恥心を、また内的な徳も持ってはいない。こうしたものが内的にあるがままのものが、またこうした者が外的にあるがままのものがその人間である。
2.ヴァッスーラ
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻Pvii
娘よ、私のために、一致の我が十字架を取り上げ 世界を巡ってほしい。国から国へと巡り 一致について口にしながら、その反対を考え、反対の行き方を続ける者たちに、分裂は彼らの心を私の心から引き離していると知らせなさい。叫びなさい、そうするならやがて私の声は 聞こえない耳も聞こえるようにさせよう。私の谺(こだま)となりなさい。真理と 私自身の制定した教会を 擁護しなさい。私が 我が聖なる名のもとに平和と教会一致を求めていると伝えなさい。自分が正しいと言いながら、分裂したままでいるなら自らの蒔いた実りを食べて 滅びると伝えなさい。私が不誠実な心を忌み嫌うとも伝えなさい。その儀式や討論は私を疲れさせる。彼らが高くとまって 硬直しているさまから 顔を背けると伝えなさい。彼らの下す判断は一見、人間にとって偉大で印象深かろうが、私にとってはそうでない。腐敗しかかった瀕死の教会を讃えることはできない。聞きたいと思う人びとに伝えなさい、声を小さくしなければ、私の声は決して聞こえてこない。自分たちの声を低くするなら 私の声が聞こえはじめ こうして私の意思を行うであろう。私は一つであるが、一人ひとりが自分たちのキリストをつくり上げた、私は我がからだの頭だが 私のでなく、彼らの頭ばかりが見えている。私に引き上げてもらえるよう、身を低くするようにと伝えなさい。私は貧しさのさ中に 我が王国を築くと皆に伝えなさい。我が霊に耳を傾ける暇のある人びとが まさに私を礼拝し私の意思を行う。この人びとを我が魂は歓びとする。(ノート55、‘91・10・7)
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻Pviii
反逆は兄弟の間で一致を妨げます。心の不誠実は神の杯をさらに満たしていくことになります。彼らは我が子のからだをねじ曲げ、分裂させ、手足を切り落し、麻痺させてしまいました。思い出させましょう あなた方は皆 主を通して、唯一の霊のうちに、御父のみもとにいたる自分の道があるのです、ですのに我が子の名のもとに 別れたままでいます。一致と平和をあなた方は口にしますが、それを実践する人びとに対しては罠を仕掛けます。神は欺かれません、あなた方の理屈に納得もされていません。
(ノート54、‘91・9・23)