断食するときには

マタイ6・16

断食

マタイ6・16−18

 

断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。

 あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。

 

 

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/第3巻中/P155

172・8

 

 祈りについて語りましたが、断食についても話しましょう。断食をする時、偽善者のように暗い顔つきをしてはなりません。彼らは断食していることを人びとに見せるために、暗い顔つきをします。彼らはすでにその報いを受けているのです。しかしあなたたちは断食する時、涼しげで滑らかな肌になるようにたっぷり水を使ってよく洗い、髭に油を、髪に香油を塗り、血色のいい口許に笑みを浮かべていなさい。おお! 実際、愛ほど体を養う食物があるだろうか? また愛の霊をもって断食する者は自分を愛で養うのです! また愛の霊をもって断食する者は自分で自分を養うのです! まことにあなたたちに言います、たとえ世があなたたちを『見えっ張り』と言おうが、『収税人』と言おうが、はあなたたちの英雄的秘密を御覧になり、二重の報いをあなたたちにお与えになるでしょう。断食そのもののためと、断食のために誉められないという犠牲的行為のために。