新星コーナー

 新星とは、かすかな光の★が急に輝きはじめ、数日間から数週間、時には、数百日の間にもとの明るさの数万倍、等級では7等から19等に達する増光をみせ、その後数ヶ月から数年のうちにしだいに暗くなり、もとの光度にもどるものである。これは、赤色星と近接連星系をなす白色矮星に赤色星のガスが流入降着し、白色矮星表面で核融合反応の暴走を起こして爆発する現象である。減光の速いものからゆっくりしたものへ、順に、NA、NB、NCと細分される。また、これまでに、2回以上増光が観測されたものは、反復新星(NR)と呼ばれる。
 
超新とは、星の進化の終末期に起こる星全体の爆発現象で、極大時の絶対等級は、−14〜−19等に達し、太陽の数億倍から数十億倍にもなる。光度曲線は、新星に似るが、通常の新星の1万倍も明るい。1つの銀河に数十年に1個程度で出現する。光度曲線とスペクトル型の特徴からT型とU型に分類される。
T型のスペクトルには、水素がなく、Ta、Tb、Tcと細分される。U型は、水素が存在し、Up、Un等に分類される。太陽の8倍以上の重さの超巨星が重力破壊などを起こして爆発すると考えられている。パルサーやブラックホールが残ることもある。

 2023年5月31日と27日のM101の超新星
5月31日22時現在。まだ、11等台と明るいです。

 2013年いるか座新星。 いるか座新星の観測結果
 11月15日頃にエリダヌス座の新星2009年
 
 私のTV観測カメラでも撮影できていました
板垣さん、梅雨の晴れ間にさらに超新星発見。2009年
 広瀬氏がやまねこ座に16.8等級台の超新星を発見2008年1月1日 
 こぎつね座に推定8等級台の新星を発見2007年12月 
肉眼等級にまで増光したさそり座新星2007年2月
「北九州市の高尾さん、へびつかい座に新星らしき天体を発見」
吉田氏が昨年の秋に、ケフェウス座に、12.7等(かそれ以上)の明るさの新星(?)が出現していたのを発見したそうです。2001年9月19日に12.7等、11月10日に14.3等だったそうです。しし群の頃には、すでに14〜15等まで減光してしまっていたそうです。この新星のピークは9月中旬以前で、ピーク光度は12.7等より明るかった可能性もあるそうです。

日大天文研のOBの広瀬さん、NGC691 に超新星を発見 2005年2月 国立天文台 アストロ・トピックス (79)
神奈川県茅ヶ崎市の広瀬洋治(ひろせようじ)さんが、「おひつじ座」の渦巻銀河 NGC691に、超新星が現われているのを発見しました。広瀬さんは、2月1日夜(日本時)に口径35センチのシュミット・カセグレン望遠鏡にCCDを装着して撮影した8枚の画像から、NGC691 に、15.2等級の超新星と思われる天体があるのに気付きました。この発見は洲本市の中野主一(なかのしゅいち)氏を通して国際天文学連合に報告され、発見された天体は、超新星としてSN 2005W の認識符号が与えられました。この超新星は、NGC691 の中心から東に56秒、南に1秒ほど離れた位置にあると報告され、広瀬さんが測定した位置は、  赤経       1時50分45.75秒        赤緯     +21゜45' 35.6"      (2000.0) です。
日大天文研のOBの広瀬氏がM47に超新星2002apを発見しました。
 広瀬さんが超新星を相次いで発見  超新星2002apへ

観測年 新星 超新星
2005年9月から2006年8月 7個 364個
2004年9月から2005年8月 7個 251個
2000年9月から2001年8月 7個 197個
1999年9月から2000年8月 4個 199個

星  名 V1500Cyg 発見者・発見時の様子等
出現年月 1975年8月29日発見 この新星は、けっこう明るく2等星ほどのため、
多くの人に発見されている。第一発見者としては、
当時、高校生の長田さんが有名である。他に
日大天文研等がある。私も当時は、高校生で、
29日の雲間から、この新星を発見していたが、
報告をしていなかった。30日にカラー写真で
極大光度の1.8等で、9月1日に左の白黒
写真で2.3等と記録していた。
<写真データ>1975年9月1日20時00分〜
20秒露出。55mmレンズF1.8 固定 トライX
赤経・赤緯 21h11.6m 48゚ 09' 
極大等級 最近 1.8等 17.0等
画  像

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