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「>5」上演台本


わたしを、すきに、なるの。                   

らいしゅうのでんせつせんたいもーるまんは、とらわれのえみねえちゃ
んをかいじんのてからまもれ、ゆくぞ、もーるふらっしゃー、おたのし
みにちゃかちゃん。                       

おんがくって、おうたと、かすたねっとのたんたんと、ままといっしょ
におうたをうたう、からできているっていうけど、いろんなおとがある
から、ちがうよ。ばっはってばか。でもすき、だよ。        

おんがくは、めろでぃー、りずむ、はーもにーからなりたっているって
いうけれど、そこからはねいろというじゅうようなようそがぬけおちて
いるとおもう。だから、ばっはってばかだとおもう。だってがっきして
いのないきょくをつくっているんだもん。どんなおとでもいいなんて、
そんなの、へん。でもきくのはすき。               

らいしゅうのでんせつせんたいもーるまんは、ぱんつをぬがされたえみ
ねえちゃん。しゃしんをとりかえすのだ。ごかいのおじさんから、とつ
げきもーるはいぱーあたっく、おたのしみに、ちゃかちゃん。    

わたしは、しゃかいに、さんかしている。かずくんちのえみねえちゃん
にはりでてをさされたとき、おもった。なんどもさされているうち、そ
うおもった。いたいとおもっているうち、そうおもった。      

あのさ、あのさ、あのさ、あのさ、だめだよ、あのさ、やめて。   

らいしゅうのでんせつせんたいもーるまんは、ぱんつをぬいだぱぱとま
ま。わからないだろって、おきてるときにえっちするなよ。でもおとう
とほしいからいいよ。がんばるんだ、ぱぱ。はっしん、ぐれーともーる
ろぼ。おたのしみに、ちゃかちゃん。               

あそんでくれないから、さみしい。あそんでくれないから、かなしい。
あそんでくれないから、ちょっとないちゃう。あそぶことしかしらない
んだ。おとなのおもちゃだ、ぼく。                

たろうくんがしんだ、くびをひもでしばられてしんだ。ぱぱとままがは
なしていた。はんにんは、ままだ。ほんとだよ、ぼくみたもんぼくもか
わりにたろうくんのままにくびしめられるかな。ひょうてきになってい
る、たろうくん、ぼく。これを、しゃかいさんかという、のだ。   

かわいそうなのはすでごのねこにゃん。すててあるしーぼーず。りざー
どんのしたじき。りんごのかわ。じてんしゃ。きんぎょばち。はっぱの
ふくろ。しんぶんのなかみ。かんずめのから。ぱそこ。いしのぞうのち
っちゃいの。しばふのうんこ。ちびえんぴつ。おりがみのへんなの。お
やさいのにたの。どんぐりがなかった。やっほーってったのにやっほー
ってない。びでおやさんにもーるまんがなかった。でんわしたのにきこ
えない。かさぶただできた。ころんでもへいきだけどかなしい。はなが
くるしい。こんこんがでる。じゃんぷしようとおもったけどちょっとこ
わかった。ままがおこった。なっとうがこぼれただけじゃん。ぱぱがお
こった。おふとんのうえからのっただけじゃん。ぱぱのぱそこにおっぱ
いいっぱいのしゃしんがたくさん。ままがおこってた。ちょっとかなし
い。いぬがほえるとこわいけどさらみあげるとよろこぶからおもしろい
けどさらみちょっとからいんだけどおててのせてあげたらたべられたん
だけどちがちょこっとだけでたんだけどすっげーいたかったんだけどな
いちゃったけど。まだうみにいけない。なみがあるとたのしいんだけど
めにはいるといたい。なめるとからい。はなびのごみ。ふにゃふにゃの
びーちぼーる。かわのいしはみどりですべる。まえおっこちちゃったけ
どふねがいっちゃった。くつもいっちゃった。よしくんもいっしょ。す
てられたかわさきくん。すてられたぼく。いっしょのおうちにいてもい
っしょにいないぱぱまま。おとなのひとはひどいよのなかというんだっ
て。よのなかってなに。こだいえじぷとからよのなかはひどいんだって
さ。かわらないんだ。いつでもひどくてかなしい。てれびでしかみたこ
とないよのなか。きっとにじゅうねんごにはひとくてかなしいおとなに
なってよのなかをこだいえじぷととおなじくらいにするんだ。かわるの
はおもちゃくらいだ。あそべるかな。たのしく。いいな。あそべると。
たのしく。おもちゃで。すてられるまえに。すてられてからも。だから
きょうもなくのだ。せっきょくてきなしゃかいさんかのために。えーん
。 えーん。                          

わたしはさんじゅうねんごにひとをあやめることになっている。だれも
がしっているほうほうでだれもがしっているばしょで。そのときはじめ
てわたしはごさいみまんのわたしからかいほうれる。といういいわけを
にじゅうねんごによういする。ちょうどごねんごのえんそくのぜんじつ
にそれこそじんせいをかけてわくわくするように。そしてとうじつのあ
めでちゅうしになったときにぜつぼうということばをはじめてりかいし
たように。というかいしゃくをじゅうごねんごにする。たのしいことは
たくさんあるけれどだからといっていつもたのしいわけではない。それ
がかなしみのしょうたいである。とじゅうねんごにきづいたりする。ち
いさなこども、というのもおおきなこどもはわつぃにてにあまるし、ち
いさなおとなやおおきなおとなはわたしのりすとにははいりきらないの
でちいさなこどもなのだが、ちいさなこどもをあやめると、というかあ
やめてもわたしはかならずしもやすらかではない。だいいちまわりがう
るさすぎるのだ。ははがたのじじいのそうしきでしかあったことのない
とおいしんせきやさんかげつかんあいさつもしていないとなりのおっさ
んよりもしらないひとたちがわたしのことをいろいろせつめいしてくれ
る。かていかんきょうだとかようじじだいのははおやのせっしかただと
かちちのふざいだとかいじめだとかきんせんじょうのとらぶるとかまん
がやえいがやますこみとよばれるなんだかよくわからないしすてむのえ
いきょうだとかそんなはなしをいろいろよんでかんしんしたりなっとく
したりすることもおおいけれどぜんぶとおいどこかのだれかのおはなし
だ。ということをよんじゅううねんごにかんがえることになる。という
ことをさんじゅうねんごによそくすることになる。ということをにじゅ
うねんごにそうぞうすることになる。ということをじゅうねんごにかく
しんしていることになる。ということにごじゅうねんごりかいすること
になる。だからまちがってもかくめいなどとくちにしてはいけない。そ
んなしかくはわたしにはない。わたしはつよくもなければただしくもな
い、よわくもなければまちがってもいない。そんなにたいそうなえねる
ぎーをもっているわけではないのだ。ただ、ひたすら、わたしはちいさ
い。ちいさいことをうけいれていきていく。            

ふたをする。あんしんするためにふたをする。だいじょうぶだよ。だい
じょうぶだよ。へいきへいき。いき。いきをはく。くつをはく。こうえ
んまでおさんぽさんぽ。さんぽーる。くさい。やさい。きらい。にんじ
ん。ぴーまん。もーるまん。もーるめがてっくばずーか。ずがーん。ず
かん。むしむし。だんごむし。おだんごだんご。まるい。わるい。かい
じん。きっく。りゅっく。おきがえ。みずあそび。すなあそび。ぐちゅ
ぐちゅ。ながぐつ。くつくつほーし。ぼーし。びょーき。こんこん。は
なみず。あつい。さむい。いたい。かゆい。あとぴー。あかぴー。だっ
こ。むにゅむにゅ。きっちゅ。ぺろぺろ。あめちゃん。ちゃんと。はみ
がき。がらがらぺ。ぐぶぐぶぺ。ねんね。おしっこ。うんち。おもらし
。おしり。ちんちん。きんこん。かんから。からっぽ。ぽけっと。けっ
とる。けってる。たたいてる。ないてる。いたいの?こわいの?かなし
いの?だれ?それ?どのこえ?しらない?しってる?はりのあと?あか
いの?くろいの?へいきなの?ぼくじゃない?ぼくはない?なべのふた
。くちのふた。あんしん。かんしん。またあした。

へやのすみであかいはんかちをくびにまいているてにははりをもってい
る。                              

  ままはきょうもしろいおくすりをすう。               

とってもいいきもちになるおくすりだって、とってもたかいからぱぱに
はないしょ。                          

ぼくはおこられなかったけどえみねえちゃんがみつけたときすごくおこ
った。                             

ぶったり、けったり、つねったり、ふんずけたり、ままってこわいとき
がある。                            

えみねえちゃん、ちがでてるよ、またままにおこられたの。     

とはいっても、そのときはそれがかくせいざいなどということをしるは
ずも                              

おそうしきのとき、ままはないていた、かなしかったのかな、ままがた
おしたのに。                          

おぼうさんて、かみのけがないし、つるつるで、へんなこえでしゃべる
し、おもしろい。へんなふくきてるし。              

きょうはおでかけ、えみねえちゃんのおそうしきだってさ。     

おはながたくさんあった、えみねえちゃんのはこのなかでねむっている
ところへいれてあげたけど、えみねえちゃんおはなたべてたからおいし
いかな。                            

えみねえちゃんがしんじゃった、もうはりでさされなくてもいいかな、
らっきー。                           

じょうしきてきにかんがえればあるひとつぜんちちおやがいなくなるな
どということがおきるのはふしぜんであるとしか          

よしくんとあそぶというとおりしないとなくからやだ、けっとばすぞ。

ひとはいっしょうのうちにたいけんとよべるものをふたつだけする。ひ
とつはうまれること、もうひとつはしぬこと。いきるということはたん
なるまもたせにすぎない。                    

おれはくってねてだしてさけんであそんでわらっておこってまったくろ
っくんろーらーだぜ。                      

はんかちをくびにまくというこういはじぶんをこうそくしたいというよ
りもむしろこのよからじぶんをけしたいがんぼうのあらわれであるとい
ったほうが                           

だいどころで、ふらいぱんで、ういんなをじゅーじゅーしてる。おべん
とうのおかずかな。ちょうだいちょうだいいまたべたい。でもあついの
をくちにつっこまないで。いたくなっちゃうから。         

しろいこなをすったあとままはとってもきげんがいい、やさしい、でも
すこしするとものすごくおこる、わるいことしてないよ。      

うそつきだ。ままはうそつきだ。ぱぱはうそもつかない。なにもいわな
い。ぼくにいじわるするとたのしいみたい。よしくんといっしょだ。え
みねえちゃんのあかいはんかちこわい。              

たいほされたときにはかんぜんなちゅうどくしょうじょうが     

まま、ぱぱがきらいでもいいから、わたしはきらいにならないで。ぱぱ
、ままがきらいでも、いいからわたしをきらいにならないで。    

おだんごころこすなのうえ、たべるとじゃりじゃり、まずい。    

わたしたちはちいさくむりょうです。それがよくわかっているからおね
がいするしかないのです。それはいのりなのです。わたしがここにいる
ことをみとめてください。                    

おねしょをなぜするのかよくよくかんがえてみるに、こまらせてやりた
いのだ。                            
         
わたしはめざめる。すいみんをじゅうぶんとったしぜんでかいてきなめ
ざめというわけではない。わたしにとってすいみんはいつもふじゅうぶ
んであり、かいてきなめざめなどこのさきなんねんもせいかつをつづけ
なければあじわえないこともわかっている。したがって、ひつぜんてき
にわたしはふかいなためにめをさまさざるをえなかったということにな
る。いや、こんなきゃっかんてきなものいいがなんになる。むだだ。せ
いりてき、やせいてきであれ。のどのおくがきーんとなる。あのいやな
かんかく、そう、うえとかわきだ。わたしにとってそれはいきているあ
かしである。それをみたすためにわたしはいきている。いままたもとめ
ることができる。つよいよっきゅう。いくどとなくくりかえされたよう
きゅう。わたしはさけぶ。おっぱいをくれー。ははおやがやってくる。
しかしははおやはちせいがややふそくしているようでわたしのようきゅ
うをせいかくにはあくできないらしく、ただわたしがないているかのよ
うにあつかう。わたしとしてはふほんいではあるが、どうやらようきゅ
うはききとどけられそうだ。そうそう、はやくだっこして、こかんにさ
わるな。おしっこではない。おっぱいだ。こら、ひとのしりのにおいを
かぐな。うんちでもない。おっぱいだといっておろうが。やっときづい
たか、きのきかないははおやだ。とっととちぶさをろしゅつさせんか。
おい、どこへいく。またんか、なにをもたもた、ひょっとして、いやま
さか、わたしがほっしているのはあのふくよかでまろやかなしょっかん
。かおにおしつけられるとしょうじきいきがくるしくなることもあるが
あたたかなふくらみでちそくさせられるならしんでもいいとさえおもう
。そしてくりっとしたちくびをくちにふくみいまだはのないくちですこ
しだけかむようにすうとややにがみのあるそれでいてまろやかなくちあ
たり。これこそぼにゅうである。くちになかにほとばしる、いや、たし
かにさいきんちょっとでがわるいが、あれはえいよう、そしていやらし
いかおつきをしたしょうにかいのくれるどんないやくひんよりもたかい
やくじこうか、よろこび、そしてこみゅにけーしょん。いまのところお
しっことうんちにならぶわたしのせいかつにおけるじゅうようないべん
と。それをあんな、ああ、やっぱりもってきた。なんだあのがらすびん
は。だいたいほにゅうびんというしてきせんすのかけらもないねーみん
ぐがゆるせない。かおにおしつけてくれ。おっぱいをいっぱい。ごむの
すいくちなんかじゃたのしくないのだ、あのおおきさはなんだ。あなた
のちくびはそんなにおおきいのか。おおきければいいってもんじゃない
だろ。ははおや、わたしはあなたにといたい。あなたはおとなのおもち
ゃでほんとうにまんぞくできるのか。そりゃちちおやのよりおおきいし
、ちちおやのよりかたいしちちおやみたいにすぐにふにゃとはならない
ことはじじつではあるが。いつもいっているではないかじゅーすもびー
るもおやさいもさかなも、なまがいちばん。            

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