全自動洗濯機の故障診断

     まずは確認しましょう。

  1. コンセントはしっかりと差し込んでありますか?
  2. 給水ホース・排水ホースは接続されていますか?
  3. 蛇口を開けてありますか?
  4. 床は水平で、しっかりしていますか?

給水しない。給水時間が長い。

蛇口がちゃんと全開になっていますか?

蛇口が半開きだと給水時間が長くなります。閉めっぱなしだと、もちろん給水されません。

水道や給水ホースが凍結していませんか?

冬季は凍結も原因の一つに考えましょう。ホースがはずれなかったり、はずれても水が出てこない場合は凍結しているかもしれません。ホース凍結の場合は40℃のお湯で溶かします。

お近くで、水道工事をしていませんでしたか。?

道路を掘るなどの水道工事があると、必ず一時的に泥が流れ込みます。蛇口と給水ホースの入口にあるごみ除けに泥が詰まって、水が流れなくなる為です。器用な方でしたら、はずして掃除ください。自信がなければ、もちろん、お買い求めの販売店へご相談を!

断水していませんか?

ご近所で水道工事をしていたり、マンションや団地などの場合は給水タンクの保守点検・清掃の日だったら断水しているかもしれません。ほかの水道で確認しましょう。

給水時間が長い場合は、水道水圧をご確認下さい。

マンションの最上階や高台(山の上も含む)地域の場合水道水圧が低い可能性があります。

また、水道配管の不良等により「洗濯機の場所だけ水道水圧が低かった」ということもあります。

確認方法の一つをご紹介します。

洗濯機のホースをはずし、市販のビニールホースを蛇口に直接つないで直接洗濯槽へ水を入れてみて下さい。それでも遅い場合は水道水圧が低いです。

上記方法で水道水圧が正常な場合は、洗濯機本体の「給水口網」の目詰まりが考えられます。洗濯機本体から給水ホースをはずすと「給水口網」がありますので汚れていたら歯ブラシなどで掃除をして下さい。

排水しない。排水時間が長い。

排水ホースが洗濯機に掛かったままになっていませんか?

いつも排水ホースを脱着している方、ご確認下さい。

排水ホースや排水口が凍結していませんか?

冬季は凍結も原因の一つに考えましょう。凍結していたら、40℃のお湯で溶かして下さい。

排水ホースの途中や先端がつぶれていませんか?

これが一番多いです。

排水ホースの上に何か置いてありませんか?

排水口に無理やりホースを差し込んでいませんか?

これらが原因で排水ホースの中にゴミが詰まっているかも知れません。

ご確認下さい。

排水ホースの先端が排水溝の水に直接つかっていませんか?

排水の流れが悪くなります。ホースを水から放して下さい。

排水ホースが途中で立ち上がっていませんか?長すぎていませんが?

特にお風呂場へ排水している場合、敷居などでホースが立ち上がっていませんか?

ホースの立ち上がりは15p以内で収まる様にして下さい。やむを得ないときは、洗濯機の下にブロックなどを敷いて高低差を少なくして下さい。

排水ホースは5mまでです。長すぎると排水時間が長くなります。

脱水しない。(途中で止まってしまう。)

フタが開いていませんか?

フタを開けたままにしておくと、脱水時に安全装置が働いて止まってしまいます。

洗濯機がガタついていたり、傾いた床にそのまま置いていませんか?

ベランダなどの床は、雨水の排水のために水平ではありません。

ベランダなどに設置するときは、水平に気をつけましょう。

洗濯機を水平に設置しないと、ガタついたり、安全装置が誤操作して脱水時に止まってしまうことがあります。

お買い求めの販売店に設置し直してもらいましょう。

洗濯物が片寄っていませんか?

洗濯物が片寄ってしまうと、脱水時に安全装置が働いて止まります。

バスタオルなど大物一点洗いのときも片寄ってしまうことが多いです。

止まってしまったら、片寄りを直してフタを閉めて下さい。続きを運転します。

また、すすぎ前の脱水のときに停止した場合、一部の機種では脱水を中止してすぐにすすぎを始めてしまう機種もあります。その場合は、何もしないで下さい。2回目のすすぎのときに「注水すすぎ」にするなど、洗濯機が自動的に対応します。

二層式の洗濯機で、脱水時ガタガカ音がして、良く絞れない。

脱水蓋をし忘れて脱水を行い、小さな洗濯物が脱水槽から飛び出し、脱水槽の軸に絡みついた為が多いです。コツが有りますが、脱水槽の間に手を入れて洗濯物を引き出すだけです。自信が無ければ、もちろんこれも販売店へご相談下さい。

ただし、軸受けが磨耗して徐々に音が大きくなる場合があります。これは、素人では無理ですし、動くからといって放置すると水が漏れて、床が腐ったり、悪くすると脱水モーターに水が掛かり、漏電、死亡事故の発生に繋がります。素人判断せず、速やかに点検してもらってください。

洗濯の「のこりの時間」が増えたり減ったりする。

給水や排水の時間に合わせて残時間を修正するためです。

また、一部の機種では洗濯物の状態(汚れ具合・量)やすすぎの状態で時間変更するのもあります。

故障ではありません。

バケツやおふろポンプなどで給水しても水がたまらない。

排水や脱水の途中で電源スイッチを切ってしまうと、排水バルブ(水を流したり止めたりする部品)が開いたままになってしまいます。そのために、せっかく入れた水はそのまま排水されてしまいます。

電源スイッチを入れてから水を入れれば大丈夫です。

洗濯すると衣類に黒いカスが付いている。

この現象は、洗濯槽の見えない所で付着している石けんカスに発生してしまう「黒カビ」が、はがれ落ちたものです。「黒カビ」はバクテリアの仲間で人畜無害です。ご安心下さい。

かんたんな清掃方法として、市販の「洗濯槽クリーナー」の利用がおすすめです。

スーパーで売っているものより、「メーカー純正品」のほうがよく汚れが落ちるようです。

蛇口から水が漏れる。

これからご説明することは、工具とちょっとした知識が必要です。

いい加減なことをして、留守中に水漏れなどが起きたらそれこそ大変です。

判らないときや自信がない場合は、必ず販売店へ依頼して下さい。

まず、水漏れがどこからしているのか観察して下さい。

蛇口(ひねる所)の付け根から水が出ていたら、蛇口本体のパッキンの不良です。同じ大きさのパッキン(コマと呼びます)を交換して下さい。交換するときは水道の元栓を止めることを忘れないで下さい。

自在栓の場合は、蛇口本体の可動部も確認して下さい。そこからの水漏れの場合は可動部のナットを閉め直して下さい。それでも水漏れするときは、蛇口を交換しましょう。(専用のシールテープも必要です)

継ぎ手(洗濯機の付属品)から水漏れしている場合は、取り付けをやり直して下さい。

取り付け方法が判らないときはお買い求めの販売店にお問い合わせ下さい。

この頃は、全自動洗濯機用専用水栓に換えるという方法も有ります。水道工事の免許を持つ電気店や水道工事店にご依頼下さい。

ほかの症状の場合やわからないときはお買い上げの販売店へ依頼して下さい。