冷蔵庫の故障診断

     まずは確認しましょう。

  1. コンセントはちゃんと差し込まれていますか?
  2. 冷蔵庫の周りは風通しが良くなっていますか・余分な熱源は有りませんか?
  3. 冷蔵庫内に食品を詰め込み過ぎていませんか?
  4. 温度設定は適切ですか?

よく冷えない。

夏と冬では、冷蔵庫内が同じ温度でも感じる温度は違うように感じてしまいます。

冷蔵庫内の温度を正確に計るには、冷蔵庫用の温度計を使用するか、普通の温度計を利用する場合は、コップや牛乳ビン等に水を入れ、その中に温度計を立てて間接的に測りましょう。

一般的には、冷蔵室でプラス4度Cから8度C位ですが、確認して温度が高い場合、以下をご確認下さい。

冷凍室はマイナス18度C位ですが、家庭にある温度計では正確に測れないので、感覚的に、乳脂肪の多いアイスクリームを冷凍室に入れて硬くなっているのが目安と成ると思います。

温度調節が「弱」になっていませんか?

温度調節ダイヤルは、食品の影になったり、パネルの中にあったりと結構見過ごしてしまうことがあります。ご確認下さい。

この頃は、温度調整がタッチパネルでドアの前面についている為、知らない間に触ってしまい、設定が変わってしまった例も有ります。

冷蔵庫の近くに「熱源」がありませんか。

冷蔵庫に直接日光があたったり、すぐ近くにガスレンジやコンロがある場合、設置場所を変えてたり、カーテンを引く等して下さい。

熱くなる物が近くにあると、冷蔵庫の放熱が出来にくくなり結果として冷えが悪くなります。

背面や側面の放熱スペースはきちんと確保されていますか?

冷蔵庫は中を冷やした分、背面や側面で放熱(熱を逃がしている)をしています。

製品の決められた放熱スペースを確保しておかないと、冷蔵庫の放熱が出来にくくなり結果として冷えが悪くなります。

スペースを確保して下さい。 冷蔵庫の上や床との間も重要です。

埃を貯め過ぎると、この頃の冷蔵庫は「ご主人様、たまには掃除をして下さい。」と、悲鳴をあげる物も有ります。  可愛そうですから、たまには、冷蔵庫の周りのほこりも、掃除をしてあげて下さい。

熱いものを入れたり、食品を詰め過ぎていませんか?

熱いものは、よくさましてから入れましょう。

また、詰め過ぎはいけません。食品と食品の間にちょっとでもいいですから開けて下さい。

冷えない原因の多くは「詰め過ぎ」です。ご注意下さい。

ドアの開け閉めが、ひんぱんになっていませんか?開けている時間が長くなっていませんか?

特に小さいお子様のいるご家庭に多いようです。

電気代のムダにもなります。ご注意下さい。

自動製氷機付の冷蔵庫で氷が出来ない。出来た氷も緑や黒の汚れが付いている。

製氷用の水が入っている水タンクの下の受け皿が汚れている為です。説明書に従って掃除をして下さい。

緑や黒の不純物は、長年にわたって溜め込んだほこりやカビです。ぞっとしますね。

水は少なくとも3日にいっぺん位は掃除しながら、交換しましょう。

入れる水は、「○○の名水」より、一般の水道水の方が適切です。塩素で殺菌されている為、腐敗しにくい為です。

ともかく、どんな名水でも一週間も貯めておいた溜まり水では、普通は飲まないのでは有りませんか。当然ジュース類も自動製氷機でシャーベットにすることは、衛生面から不可です。

掃除をしても、まだ氷が出来ないなら、製氷機自身の故障ですので、お買い求めの販売店に御相談ください。

冷えすぎて、冷蔵室でも食品が凍結する。

温度調節が「強」になっていませんか?

温度調節ダイヤルは、食品の影になったり、パネルの中にあったりと結構見過ごしてしまうことがあります。ご確認下さい。

部分凍結(一部の食品が凍ってしまう)の場合は?

同じ庫内でも場所によって温度は違います。

冷気吹き出し部の棚の奥や下段の棚は特によく冷えています。水気の多い食品は、棚の手前に置くように工夫しましょう。異状ではありません。

ドア収納部まで凍ってしまうような「完全凍結」の場合は、販売店に修理を依頼して下さい。

異状音がする。

まず据付け状態を確認しましょう。

冷蔵庫にガタつきはあったり、冷蔵庫の背面と壁がぴったりくっついていると音が大きくなります。水平を確認しながら据付けし直して下さい。

また、蒸発皿や蒸発皿カバーがちゃんとセットされていないとびびり音がします。

よく、海苔の缶やお盆が冷蔵庫の裏に落ちていて、モーターの音を響かせている場合もあります。

以上ご確認下さい。

庫内に露や霜・氷粒が付いてしまう。

庫内に空気が侵入してしまうと、空気に含まれる水分が結露し、露や霜・氷粒が付いてしまいます。

原因のほとんどは半ドアです。

ドアを強くしめたり、しっかりと閉めなかったり、食品を詰込み過ぎると気付かぬうちに「半ドア」になってしまうことがあります。ご注意下さい。

棚やドアポケットから、ビンや缶等がはみ出して、ドアがキシッと閉らない事も、良く見かけます。

「そんなことはない」という場合はパッキンの不良が考えられます。販売店に点検を依頼して下さい。

冷蔵庫の外側に露が付くことがある。

据付け場所の湿度が高いときは、冷蔵庫の外側に露が付くことがある。故障ではありません。

冷蔵庫側面や仕切り部が熱くなる。

側面や仕切り部には放熱パイプや露付き防止ヒーターが組み込まれていて、熱く感じることがあります。なぜ熱くしているのかは、ドアの隙間からごくわずかですが冷気が漏れ出します。それで、冷たいコップに露が付くように何もしないと冷蔵庫にも露が付いてしまいます。これを防止するためです。

冷蔵庫内が冷えていれば故障ではありません。

ほかの症状の場合やわからないときはお買い上げの販売店へ依頼して下さい。

お客様のお名前・住所・電話番号・冷蔵庫のメーカー・型式を全てメモした上、ご依頼ください。