掃除機の故障診断
まずは確認しましょう。
- コンセントはしっかりと差し込んでありますか?
- ホースは本体にしっかりと差し込まれていますか?
使用中に突然動かなくなった。
保護装置が働いている可能性があります。
モーターに負担をかけすぎると、保護装置が働いてしまいます。原因の多くは下記のとうりです。
- ごみパックフィルターがいっぱいなのに使用し続けた。
- ふとん圧縮パックを立て続けに使用した。
- メーカー指定の集塵袋を使わずに使用し続けた。
- クリーンフィルターが汚れている。
- ホースや継ぎ手、吸口に何か詰まっているのに使用し続けた。
- すき間ノズルなど先端が絞られているノズルを使用し続けた。
- 必要もなく「最強」にして長時間使用し続けた。
以上、御心当たりがありましたら一時間以上使用を中止して下さい。モーターが冷えてくると動く場合があります。
それでも動かないときは、お買い求めの販売店へ修理を依頼して下さい。
吸引力が弱い。
原因の多くは下記のとうりです。
- ごみパックフィルターがいっぱいになっている。
- クリーンフィルターが汚れている。サイクロンタイプの掃除機でよく見かけます。
- ホースや継ぎ手、吸口に何か詰まっている。ヘアピンや爪楊枝を吸込んだ後、それに綿ごみが絡む例が多いです。
- 「静」、「弱」になっている。
ご確認下さい。
吸口の回転ブレード(クルクル回るブラシ)が回らない。
回転ブレード付き吸口には、モーター内蔵の「パワーブラシ」と本体からの吸引力を利用する「エアータービンブラシ」の2種類あります。
パワーブラシの場合
- 回転ブレードやその軸受けにごみ、特に糸屑が絡みついていませんか?
- ホース、延長管、吸口がしっかり接続されていますか?
- 回転ブレードの回転を妨げるようなごみ(つまようじなど)が引っかかっていたらパワーブラシの安全装置が働いてしまいます。10分以上コンセントを抜いて下さい。
エアータービンブラシの場合
- 回転ブレードやその軸受けにごみが絡みついていませんか?
- ホース、延長管、吸口がしっかり接続されていますか?
- ごみパックフィルターがいっぱいになっていませんか?
- クリーンフィルターが汚れていませんか?
- ホースや継ぎ手、吸口に何か詰まっていませんか?
- 「静」、「弱」になっていませんか?
以上を確認して下さい。
また、吸口を床面より放すと「安全のため」にほとんどの機種は、回転ブレードが回転しませんので故障と間違えない様ご注意下さい。
ごみパックフィルターがごみで一杯なのに「ゴミ捨てサイン」が点滅しない。(表示が出ない)
綿ごみなどが多いと、「ゴミ捨てサイン」が点滅しない(表示が出ない)ことがあります。
吸い込みが弱くなったら、ごみパックフィルターを交換して下さい。
ごみパックフィルターのごみが一杯になっていないに「ゴミ捨てサイン」が点滅する。(表示が出る)
原因の多くは下記のとうりです。
- すき間ノズルなど先端が絞られているノズルを使用している場合「ゴミ捨てサイン」が出ますが異常ではありません。そのままご使用下さい。
- 砂や粉などの細かいごみを多く吸っている場合、ごみパックフィルターが早く目詰りしてしまいます。ごみパックフィルターを交換して下さい。
- ホースや継ぎ手、吸口に何か詰まっていませんか?取り除いて下さい。
- クリーンフィルターが汚れていませんか?水洗いして下さい。メーカーによっては、交換を指定しています。
お願い
「ごみパックフィルター」は必ずメーカー純正品をご使用下さい。
最近売っている全メーカー共通の「ごみパックフィルター」は本体との相性が悪いものが多く「ゴミこぼれ」等のトラブルで故障の原因となることがあります。
メーカーや型式によって、掃除機は吸う力がかなり違います。袋の紙の厚みに対して吸う力が強いとゴミが袋自体や袋の口の厚紙の間から漏れて、モーターの軸の損傷に繋がります。反対に袋が吸う力に対して厚すぎますと、空気の流量が減りモーターの冷却が不十分になり、モーターの焼きつきや保護回路の断裂の原因になります。そこで、メーカーは使用する集塵袋の型式を指定しているのです。当然全メーカー共通の「ごみパックフィルター」等は存在しえません。偶然使用に耐える商品に当たる場合は有るとは思いますが、多くは、商品管理が面倒くさい販売側のさぼりです。
当社でも、三年位の使用でモーターが焼きついた例で、こんな事例を多数経験しています。
この場合は、たとえ保証期間中でもメーカーのサービスが受けられないことがあります。
ご注意下さい。
ほかの症状の場合やわからないときはお買い上げの販売店へ依頼して下さい。
掃除機はメーカーが修理で扱う時は持込が原則です。