第十話 キャッシュカード盗み事件


<あらすじ>
今からかれこれ5年位前、NMという人がいました。この人はWSくんととても仲が良かった。
そんなある日、NMは、つい出来心でWSくんのキャッシュカードを財布から抜き取り構内のキャッシュコーナーでおろしてしまった。
当然、カメラに写っていたのですぐ逮捕となった。

<判 決>
普通こういうことをすると会社はクビになるが・・・▲▲はO.K。(▲▲は会社の名)
さらに、▲▲社長が仲介し示談(慰謝料等何もなし)。 しかし、NMは場内への立入が禁止になった。

<主任技師諸注意>
当時の主任技師MBから、「くれぐれも吹聴しないように・・・。」と、厳重注意があった。

<SGの行動>
@氏「SGさん。さすがのNMさんもこれでもう調子込めないですね。」
SG「そうだな。俺も今まであいつには、いろいろ陰口叩かれたからな。少し懲らしめるか・・・。」
@氏「でも。吹聴するなって、言われたばっかりじゃないですか。」
SG「主任技師の注意をまともに聞いてたら、会社生活やってらんねえよ。」
@氏「さっすが。尊敬します。。。(内心、バカか。と、思った。)」
SG「じゃあ。手始めにNKちゃん(▲▲一の陰口大王)に言うか・・・。」
@氏「やめた方がいいんじゃないんですか。」
SG「俺、昔。NMに係り会費を使い込んだって、告げ口されたことがあるんだ。」
@氏「あるんですよね。」
SG「あるよ。」
@氏「じゃあ。仕方ないでしょ。」
SG「だからって、普通言うか?・・・。」
@氏「普通そんなことしないですよ。(言ってから、後悔した。が、遅かった)」
SG「そんなこと言うと、金返さないぞ。」
(その後、永遠と理不尽なことを言われ続けた)

<一月後、▲▲にて・・・>
@氏「NKさん。NMさん元気でやってます?何で急に▲▲に戻ったんですかねぇ。(白々しく様子を伺う)」
NK「なに。@ちゃん。知んないの?」
@氏「えぇ。何をですか。(笑いをこらえつつ、白々しく聞き返す)」
NK「NMってWSの財布をカッパラッたんだって。(何故かカードが財布になっている)」
@氏「何で知ってるんですか?そんなこと。」
NK「SG君に聞いたんだよ。今じゃ、現場の若い奴らがNMに何か言われると、『うっせぇ。かっぱらい。』って、言ってるよ。」
@氏「そうなんですか。」

<職場に戻って>
@氏「SGさん。NMさん。かっぱらい扱いされてますよ。」
SG「まあ。いいんじゃねえか。」
@氏「いくらなんでも。可哀想じゃないですか。(本心)SGさんも横領したことバラされたら、・・・。」
SG「俺は別に平気だ。何かあったら、会社を辞めればいい。」
@氏「さっすが。一生ついていきます。(と、つい。おだててしまった。)」


前へ  目次へ  次へ