第七話 娘が成人式なのを口実に・・・事件

 SGが借金が募り、首が回らなくなった頃の事。同職場のTBにある話しを持ち掛けた。

SG「TBさん。ちょっと、相談があるんだけど・・・。」
TB「んん〜?」
SG「実は来月、娘の成人式があるんだけど。着物を買ってあげたいと思ってるんだ。だけど、値段聞いてびっくりしちゃったよ。百万だよ。百万。」
TB「んん〜?」
SG「それでぇ。悪いんだけど、50万貸してくんないかなぁ。反応が悪かった)じゃー。30万でいいから・・・。(やはり、反応が悪かった。そこで、彼は思い付いた。)返す時は、33万にするよ。(少し反応があった。)、 (彼は更に続けた)35万にするっ。(しめしめ。)」
TB「ちゃんと借用書を書いてくれよ。」
SG「もちろん。(へけけ)」
TB「いつ必要なの?」
SG「出来れば、今日。」
TB「今日は無理だなぁ〜。カード持ってきてない。」
SG「じゃ。明日で。」
TB「わかった。」

<次の日>
SG「@くん。とりあえず5万だけ返すよ。残り、25万ね。」
@氏「SGさん。人から借りて俺に返していいんですか?残り25万になっちゃったら、着物大丈夫なんですか?」
SG「着物は女房に任せてあるよ。」
@氏「(それじゃぁー、あんた嘘ついて30万借りたんかい。)ぷっ。(可笑しくなって、ちょっと吹いてしまった。)」
SG「@くん。それじゃぁ、おごってやるから飲みに行くか?こないだ、**に行った時、サイコロステーキ食ったらうまかったんだぁ・・・。」
@氏「(あぁー。何てこった。TBさんが・・・可哀そ)」


<数週間後>
みんな知っての通り、二度と彼の姿を見る人は居なかった・・・。
結局、TBさんに30万(35万?)は帰ってくる事は無かった。


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