第九章 喫茶店部との惜別
そんなこんなで喫茶店部の陰口を叩いているうち、私は部長(本当の部長)に呼び出された、「これはもしや異動では・・・・」そう思った私は喫茶店部に異動になるのかとワクワクしながら会議室に行った。が、残念な事に喫茶店部ではなく他の設計に異動になった。
しかしこの異動により喫茶店部との付き合いが激減するようである。この異動に関しては喫茶店部の連中はかなり驚いていた。メールで異動を報告するや、激励のメールや電話が多く掛かってきた。中にはささやかな歓送会を開いてくれた人もいた。まさに「情けは人のためならず」。とはいえ、私の異動により人が減ってしまった設計に対して今までのような「何もせぬ喫茶店部」ではいずれ暴動が起きるであろう。
この厳しい時代、本当に人を減らすべき部署は割合容易にわかるはず、なのに喫茶店部は行く度、知らぬ顔が増えているこの事実。使えぬ輩の居場所に成り下がっていやしないか?
自分でも全く予期せぬ喫茶店部との別れ、「呼び戻し」というウルトラCをされやしないかと少し不安を残しながら、私は新天地で新たなる業務に従事する事となった。