第六章 賄氏に対する他の人の目
インチキ臭い病欠を続ける賄氏に対し、初めは「あいつ体大丈夫なのか?」と同情の声もあったが、いつしかそのような声も全く無くなった。
関係の無い部署の人でさえ賄氏に対する怒りをあらわす者も少なくなかった。明らかにみんな「ズル休み」にしか見ていなかった。
また、賄氏は平日休んでいる日の夜はよくコンビニ(ファミリーマート)に出没しては、会社帰りの人に目撃されていた。
そんなある日(11月下旬ころ)私の職場で「賄氏が今年あと何日出勤するか」との予想を立てていた。最高が21日、最低は3日の予想だった。そして正解は5日だった。
はっきり言ってこのようなギャグを混ぜねば賄氏に関する事は喋る事ができなかった。それだけ、みんな怒っていた。