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| ●2005/1/1 A Happy New Year 2005!! アタック製品愛好家の皆様、販売店の関係者の熱いお引き立てを頂き厚くお礼申し上げます。本年変わらずご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。 新年から、FF車待望の75W−90LSD対応ギヤオイル、GEARU(ギヤツー)を新発売致します。 シビックタイプR、インプレッサなどでフリクションタイプの機械式LSDを組み込んだ場合に最適なオイルです。機械式LSDを組み込んでいない車ならMT専用の疾風が使用できますがLSD組み込みの場合はLSD対応オイルが必須条件となり今までは80W−90のGEARオイルとなっておりました。GEARオイルはハード走行に適合すべく固い粘度ですので寒冷時のシフト操作に重さが出てしまいます。この例が示すようにオイルはメカニズムを密接に関連しておりますので次から次へとメカニズムに合わせて最適なオイルをリリースする必要性に迫らせます。 オートメカニック2005年1月号の10ページにエンジンオイル開発現場ウオッチングが掲載されているので多くの方々がご覧になられたことと思います。ここで注意しなければならないことは機器を酷使しての開発は初期から中期の段階で必要になる研究開発です。出来上がった試作オイルは基本特性を更にテストし、次にエンジンダイナモで最終チェックするのが一般的ですが、アタック製品はここからがやっと製品開発の本番となります。小排気量から大排気量、新車から中古車、老若男女、過酷なサーキット、走り屋から普通の人、実際に様々な車に入れて実車でのフィールドテストを行い、更に開発にフィードバックを繰り返す作業を行い、ターゲットを満たす製品に仕上げます。 「テストのためのテストは意味がない」 どんなに実験室で良いデータが得られても、実際の市場で価値が解らなければ販売する価値がないというのが弊社の基本開発姿勢です。疾風の開発はフィールドテストだけで5年という歳月を費やしています。このことが意味することは・・・藤沢は「オイルのプロではなく車のプロ」と言うことです。常にドライバーとしてのスタンスを貫く。オイルのプロが自信を持って製品を完成させても、それはアタック製品の基準には達しません。 例を挙げれば・・・ 1:粘度表記の0Wとか5Wは冬季寒冷時の始動性と始動直後の(5〜10分間)低フリクション化にあるのですが5Wの粘度であればマイナス30度Cまで楽にクリア出来るので0Wの必要性の意味は日本ではまったくありません。車側から観察すると10Wよりは5W,5Wより0Wになればなるほどオイル持続性が著しく悪化する傾向を示すことが実車実験を重ねると浮き彫りとなってきます。必要のない性能を得るために大切なオイルのライフを犠牲にしているのですが、どこのオイルメーカーも、このことに一切触れておりません。持続性の低い製品は交換サイクルが早い⇒利益アップに繋がる訳ですから、ビジネスとしては理解できますが弊社の基本姿勢とは異なる為、今後もアタックレーシングからは0Wはリリースされることはないでしょう。 2:最近になってAPIグレード表記でSMが新発売されました。SJ⇒SL⇒SMと新規格のテンポが早く、一般の人も何が何だか解らなくても不思議ではありません。さてここで問題なのが新しい規格ほど性能が良いと思っている方が多いという点です。ある意味では当たっているけど車側から見てゆくと必ずしも正解ではないのです。新規格に盛り込まれる要求は、主に公害対策、環境対策なのです。オイルの蒸発性を少なくする、発ガン性物質を含んでいる成分の使用禁止、オイル消費を減少する、省燃費を推進するなどです。では過酷な走行でのトルク、レスポンス、パワー、エンジンの耐久性、走行フィーリングの快適さなど、多岐にわたり評価すると、必ずしも新規格が上回っていない場合に遭遇する場面を多々見受けられるのです。弊社製品は中味の見える樹脂容器を採用しています。ある意味、情報公開をしているとお考え下さい。同様にX1もクリアボトルを使用していますので、時間経過と共に沈殿・分離してしまう製品には不向きと言えます。オイル規格の、SGやSHの頃は、ピュアブラウンとも言えるクリアなカラーでしたが、新しい規格になるほど、見た目には黒くなりピュアな印象は薄れていきます。これはフロンと同じように従来使用していた成分が輸入禁止となる特定物質として増えている影響です。公害対策や環境対策を考慮しなければ、弊社製オイルは一昔前のSGやSHの頃でも、現在のSJやSLにも見劣りしない高性能を発揮しています。 estremoのコンセプトは、このような規格・カタログデータではなく、「フィールドでの実際の性能を最優先」としていることです。ですから、表向きの表記やカタログスペックを重視する人には理解出来ないでしょう。違いが判る人にこそ使って欲しい選ばれた製品群とお考え下さい。お使いになれば誰でも理解出来る製品だと自信を持ってお勧め致します。 今年もestremoは更に進化を続けます。今後ともご期待下さい。 |