飛行第6戦隊について
02.7.21
飛行第6戦隊(隼魁第9102部隊)は、昭和13年に編成された飛行第6連隊を母体とする歴史ある襲撃戦隊である。長らく第5航空軍隷下にあり、北支海州に配置されていたが、20年5月下旬、決号作戦準備発令とともに朝鮮大邱に移動した。
飛行第6戦隊は、8月15日付をもって第1航空軍(当時、東日本の航空作戦一般を担当)の指揮下編入と調布飛行場への移動を命ぜられた。
8月15日、整備隊長大坪好夫大尉以下の留守隊を残し、戦隊主力は保有機全部をもって大邱を出発、20日、調布への集結を完了した。しかし22日に至って、「完全整備の上、占領軍に引き渡せ」との武装解除命令を受け、隊員たちは無念の思いでこの作業に入らざるを得なかった。
調布南地区での武装解除作業を完了した8月25日、部隊は解散式を執行し、飛行第6戦隊はその歴史を閉じた。解散時の保有機数は99式襲撃機18機と推定される。(陸軍飛行第244戦隊史より)