「規格外者(ノンスタンダー)」



ガイアの穴を一固体のまま通過するか、レイラインから突発的に噴き出した高純度のマナを体に浴びて体組織が変換された者のこと。こうなると輪廻の輪から外れて寿命が存在しなくなり、体組織が変換されたときの姿に固定される。また体組織が普通の生き物と違い、「光力(フォトン)」と呼ばれるもので構成される。光力(フォトン)は極めてエルゴに近い高純度のマナのこと。命の形は星から削り取ったマナで存在するのではなく星というタンクから直接エネルギーを供給している形になる。そのため存在する生き物とは比べ物にならないポテンシャルを誇る。また魔法に関しても強力な威力を誇る魔法をほぼ際限なく扱えるため、敵対するには余程の実力が無ければ相手にならない。しかも体の一部が失われても中心点さえ残っていれば時間をかけて体を再生できる。二千年前に規格外者(ノンスタンダー)となった人物を初めとして現在までに十三の数が確認されている。ちなみに食事はしなくても生きていけるが食べないと気分的に優れない場合がある。そうなると体調にも影響が出るため、精神面が体調に影響する点に関してはヒトの時とほぼ同じ。体の構造は特殊で、全員が必ず体の中の中心を基点とした結界を持つ。本来、結界は展開させる範囲の端同士を結ぶ基点が必要なため、何ヶ所か基点を設置した後に発動させる、というプロセスになるのだが規格外者(ノンスタンダー)は自分自身を基点として結界を発動させるため即座に発動、展開できる。さらに光力(フォトン)も組み合わせる事によってさまざまな形で結界を展開。光力(フォトン)はマナよりも断然強力な力を持つので、一人ひとりの個性に合わせた特殊な結界を扱える。これが規格外者(ノンスタンダー)が強力な力をもつ要因として一番大きいもの。そしてこの結果を展開させる中心点が規格外者(ノンスタンダー)の心臓の役割である。もちろん光力(フォトン)で覆われているため簡単には壊れないのだが、失聖櫃(ロストアーク)や大量のマナの塊など強力すぎる力で押しつぶされると形を維持できなくなって死んでしまう。過去に一人がそれによって死亡、現在は実質十二人となっている。後の作品のこともあるので、紹介は「狂界線」登場人物のみに絞ります。番号は国連が確認した順によるもの。

1/リリス・ハウゼン
 人類最古で最初の規格外者(ノンスタンダー)。上級の魔物がヒトに取り憑いて行動する原因を作った張本人。『狂界線』の雪華(ゆか)の師匠(マスター)。幻想(げんそう)結界「ラビリンス」保持者。聖宝具「メルトダウン」所持者。

2/        (雪那・雪華の母親)
 紅の女王(クリムゾンクイーン)。消滅者。否定してきた人々全てを守り抜いた至上最強の女性。並ぶものがいない化物。「紅天(こうてん)の魔眼」所持者。破壊結界「レクイエム」保持者。聖宝具「カーネリアンヘブン」所持者。さらに失聖櫃(ロストアーク)「第六・源殺(げんさつ)」の使い手。

3/シュトラ
 液体状の体を持つ元・中級の魔物。目的はマナの搾取。生物の天敵。体の存在そのものが一つの結界。変幻(へんげん)結界「ウォルス」保持者。

5/バルム・タルシス
 ベルセルク。強い相手のみを求め世界中に出現。空間結界「スクエア・スペース」保持者。魔宝具「無明刃(むみょうじん)」所持者。

7/チカラ・アシュラム
 ヘル・ガンナー。ケルベロスシリーズ所持者。弾牢(だんろう)結界「シェルバレット」保持者。失聖櫃(ロストアーク)「第四・断罪(だんざい)」の使い手。

9/如月 裟璃奈(きさらぎさりな)
 剣聖。「無明閃月流(むみょうせんげつりゅう)」創始者。『狂界線』の雪那(せつな)の師匠(ししょう)。剣王(けんおう)結界「舞桜(まいざくら)」保持者。聖宝具「天牙繚乱(てんがりょうらん)」所持者。

11/ミリア・マクウェル
 エメラルドの瞳。組織のボス。元・「浄化(じょうか)の魔眼」所持者。現・「不浄(ふじょう)の魔眼」所持者。炎獄(えんごく)結界「インフェルノ」保持者。魔宝具「ストレンジ」所持者。

13/クロイツ
 全身凶器(ヒューマンウェポン)。本名不明。国連が唯一全世界に指名手配した規格外者(ノンスタンダー)。具現(ぐげん)結界「レギンレイヴ」保持者。失聖櫃(ロストアーク)「第五・凶滅(きょうめつ)」の使い手。


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