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はち/宮崎家の休日の場合
〜ご奉仕評価争奪戦・第2ラウンド開始〜
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 別の意味でのぼせて上がった雪那は、意識が朦朧としながらも部屋へと向かう。一旦休憩でも入れてくれるのだろうかと思って、心の準備もせずに無意識に部屋のドアを開け放った。

「ふう」

「お帰り、なさーい!」

「くぁwせdrftgyふjこp;@!!!!」 

そして目の前の光景に体を串刺しにされる。部屋で待機していたのは瀬里奈だ。但し、全員と同じで普通の格好はしていない。

「え、おあ、おま、きゅfdthびyf」 

言葉にならない声でぶつぶつ呟く雪那。部屋では待機と言われたので、休ませてもらえると心構えをなにもしていなかったのだ。

目の前の瀬里奈の姿は一瞬で網膜に焼きつき、雪那は顔を真っ赤にして黙ってしまう。だって。 

――目の前に看護婦さんがいるんですから。

「えっと、休憩もかねて私が看護しまーす」

「う」 

すでに見た目でヤバイ。ピンクの看護服で、しかもスカートの丈は超ミニ。わざときつめなのだろう、胸元は強調されているし、ナースキャップを被って羞恥心を残しながらはにかむ瀬里奈はかなり可愛らしい。

セクシーさと可愛らしさが交じり合ってもうよからぬ妄想が頭を駆け巡る寸前だ。我慢していると、瀬里奈が部屋のドアを閉める。

「ベッドにどうぞ……♪」

「――」 

誘われるがままにベッドに移動する。頭の中がぼんやりしており、瀬里奈の誘いを断ることが出来ない。

(うわー、雪那いっちゃってるー) 

作戦が見事に成功した。瀬里奈は事前に部屋にいることを伝えないように綺羅々に頼んでおいたのだ。

綾乃が大胆な行動をするのは目に見えていたので、安心させようとして強烈にアピールできるように仕組んだのだ。

「じゃ、じゃあ、雪那、うつ伏せに寝て」

「お、応」 

言われたとおりに寝る、と、瀬里奈がその上に乗っかってきた。

「い!?」

「マッサージ、します……」 

完全に跨(またが)って、瀬里奈は腰を揉み始める。何を思ったか足のほうではなく、背中に乗っかっているため、お尻の感触がなんともいえない。

(しかも超ミニ。やべ、柔らかい) 

少なからず反応してしまうのはまあ、男としてはしょうがないものだろう。なんとかばれないように俯きながらマッサージに耐える。

「雪那、どう?」

「ん? あ、ああ、気持ちいいよ」

「えへへ。じゃあ次は仰向けに」

「え?」 

瀬里奈は腕力が普通の女子とは桁が違う。そのままぐるん、と仰向けにさせれれた。瀬里奈が跨っている状態のため、ポジションは非常によい。

眺めは最高です。ミニの中に白い下着発見。さらに生足効果が相乗して破壊力抜群。

「うわ……」

「ん……」 

お互いに顔を真っ赤にしながら見つめあう。こうでもしないと素直になれないのだろうか。

「えっと」

「その。看護、するから……」 

わざとらしく、見せ付けるように瀬里奈は服のボタンに手を掛ける。パチ、パチと外していき、雪那に上から被さるような体勢に。

ちょうど外されたボタンのお陰で、胸が丸見えだ。白い下着も似合っていて、覗き込むように谷間が見える。

「……っと」

「……ん……」 

瀬里奈は更に服のボタンを外していき、着ていたナース服は前が完全にはだけてしまった。へそまで至るラインは美しく、さらに雪那の頭の中を埋め尽くしていく。

「ね。触っても、いいよ……?」

「ゴクリ」 

大きく1回、唾を飲み込む、互いに激しい心臓の音は確実に相手に聞こえているだろう。

顔を真っ赤にして、恥ずかしい格好で、雰囲気に完全に飲まれている2人。静かに、瀬里奈の胸に手を伸ばす。

「んあっ……」 

切ない声。優しく触っている雪那は、少し驚いて手を離そうとする。

「ん……いいよ」 

雪那はそのまま続行した。手に収まる柔らかい感触は気持ちよく、もっと求めてしまう。もう片方にも手を伸ばして、両手で。

「んんっ……」 

どうしようもないくらい甘い空気の中に、2人。そろそろ下着越しで触るのも限界。

雪那が中に指を潜り込ませようとして、ゆっくりと胸の上から指を這わせて 


ピーーーー!!!!!!!


「きゃっ!」

「うおっ!」

「はーい、ストップでーす! 食事の準備は出来ましたから、すぐに出てきてくださいねー! 私はともかく他の方々はもう気が気じゃありませんよー!」

『!』 

どたどたと廊下やら階段を走る音が聞こえる。どうやら一番おいしいとこを持っていかれたため、全員がドア越しに聞いていたようだ。かなり恥ずかしい。

「終了、だな……?」

「うん……」 

前が完全にはだけてしまっている瀬里奈は、そのまま雪那の後ろに腰をずらすように動く。と、丁度反応している場所にお尻が当たってしまうわけでして。

「きゃっ!?」

「いっ!?」 

飛び跳ねて瀬里奈はベッドから落ちそうになってしまう。それを慌てて雪那が支えて。

「――」

「――」 

すぐにでも抱きしめたいような感覚に。それでも、一応ここで理性を総動員して雪那は留まる。

「ほ、ほら、前ちゃんと隠しておけ」

「う、うん……」 

恥ずかしながらも服を着直す瀬里奈。ここだけ見れば事が終わった後の二人に見えなくもない。

恥ずかしくて顔なんて合わせていられる状況ではなかった。すると、いつまでもこうするわけにもいかないので、瀬里奈が口を開く。

「次は、その、覚悟したほうがいいかも」

「い?」

「雪華ちゃんが食事担当だから……」

「マジですか……」

「うん。頑張ってね。それと、その……」

「い、いや、できれば言わないで、欲しいんだが」

「う、うん……」 


なんですかこの初々しいカップル風味は。そんなことを思いながら雪那は部屋を出た。




「ごああああああああああっ!?」 

ドドドドドドド! 

ぼんやりしながら歩いていた雪那は見事に階段を踏み外し、転げ落ちて1階まで降りてきた。

床に綺麗にキスをして、体中に走る痛みに耐えながら顔を上げる。

「大丈夫ですか、兄さん」

「――」 

正直、鼻血が出そうになった。下から見上げたから雪華のパンツ丸見えです。白い下着にガーターベルトという反則にもいいところの格好。

屈みこんでみている雪華は衣装のせいで胸が見えそうだ。着ている服は、メイド服。だが。 

――露出多すぎ。

「兄さんは妹をこんな風に育てた覚えはないぞ」

「うー、こっちだって恥ずかしいんですから」 

立ち上がって改めて妹の衣装を確認した。

……しかしどういうことだろう。どこかで見た覚えのある衣装なのだが――

「あ!」 

思い出した。この間田中から借りた漫画のやつと衣装が殆ど同じだ。そう、これが○のご○人様とかいうやつ。あーあ、って

「雪華アアアアアアアッ! 兄さんは許しませんよ!」

「い! で、でも今回だけですから、勘弁してください」 

怒られて半分涙を浮かべて下から見上げる雪華。衣装も相まって、あー、その。可愛い。

「時間制限までですから、兄さん許して」

「ぐっ……、こ、今回だけだぞ」 

あっさり落ちた。 そのままなし崩しに食卓まで連れてこられる。そして予想通りの光景を見せられる。
 


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