四葉SS「The First」(前編)

四葉SS


「今日も兄チャマをチェキするです」
そういって四葉の一日が始まった。


虫眼鏡を片手に走っている四葉の前を見慣れた顔が歩いている
(兄チャマ発見)
四葉は嬉しそうに兄の後をつけて行く


「ほぇ〜、ここが兄チャマの通ってるスクールですか〜」
兄が入っていったのはなかなか綺麗な校舎の学校だった。
「むふふ・・・今日は、学校に行ってる兄チャマをチェキしちゃうデス!!」
四葉は嬉しそうに木に登り兄の居る教室を探した。


「あ!兄チャマみ〜っけ」
兄の教室の前にはちょうど大きな木が生えていて兄を観察するにはちょうど良かった。
「兄チャマは学校ではどうしてるんだろう?
今日は四葉がばっちりチェキしちゃうです!!兄チャマご覚悟!!」


(むむむ・・・兄チャマなんか眠そうです。
あ、寝ちゃったデス、まったく兄チャマは遅くまで起きてるから・・・)
不意に四葉の頭に昨日の記憶がよぎる
(あ、昨日は四葉が夜遅くに押しかけちゃったんだったデス・・・
ごめんね兄チャマ)
四葉がそう思った時、兄の頭には見事にチョークが命中していた。


放課後・・・
「放課後の兄チャマもチェキデス!!」
四葉は元気いっぱいに虫眼鏡を覗き込みながら兄を探す
「むむむ、もう兄チャマ発見デス!えへへ・・・四葉は名探偵デス♪」
よく見ると兄の隣に誰か居る
「あれは、咲耶ちゃんデス、二人で何を話してるのか、チェキデス!!」
そう思って四葉が二人に近づこうとしたその時・・・
「あ・・・」
四葉は足を止めてしまった・・・
四葉の目線の先には顔を近づけあっている、兄と咲耶の姿があった・・・
「あ、兄チャマ・・・」
四葉は動揺して声が震えていた
(遠くてよく見えなかったけど、兄チャマと咲耶ちゃんは・・・)
四葉の頭に浮かんだ言葉は・・・
(キスをしてたデス・・・)
即座に四葉はこの二文字を思い浮かべてしまった・・・
「そんな、そんな・・・」


『ガシャン!!』
四葉の手から虫眼鏡がこぼれ落ちてレンズが割れる・・・
その音に気付いて兄が四葉の方を向いた。
「四葉、どうしたんだい」
兄が近づいてくる・・・
「兄チャマ・・・」
(大好きな兄チャマが目の前に居る・・・
でも)
四葉は咲耶のほうを見る
咲耶の頬はうっすらと赤く染まっている
(やっぱり・・・兄チャマは・・・)
四葉は涙を流して・・・
「兄チャマのバカーーーー!!!」
そういって四葉は走り出した。


残された兄は四葉の落として割れた虫眼鏡を拾って
呆然と立ちすくんでいた・・・


(続く)

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