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痕の祭
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凄い事になってきましたね……。
この先、いったいどうなるのでしょうか…。
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09/18 08:28
ナレーション
「隆山の地に、渇いた風が吹いていた。」
09/18 08:37
ナレーション
「柏木千鶴は感じていた。 この地に、いや、この国に滅亡の危機が迫っている事を…。」
09/18 08:42
ナレーション
「とは言っても、それは千鶴の思いこみで、耕一が楓と二人で出掛けてしまった事に、一人で危機感を抱いているだけであった。」
09/18 08:45
千鶴
「ううぅっ、耕一さん…。 私とあなたの子供で無いと、攻めて来るエルクゥたちを迎撃する事なんて出来ないんですよぉ……?」
09/18 08:46
ナレーション
「話が突飛なうえに、誇大妄想まで起こしていた。 末期的である。」
09/18 08:50
梓
「なーに、ぶつくさ言ってんだよ、千鶴姉ぇ?」
09/18 08:51
千鶴
「あら、梓ちゃん。 どうかしたの?」
09/18 08:52
初音
「どうかしたの? じゃないよ、千鶴お姉ちゃんっ!」
09/18 08:53
梓
「そうだぜっ! 足立さん、堪忍袋の緒が限界ぎりぎりみたいだぜ?」
09/18 08:54
千鶴
「あ、あら……。 まだ、時間はあるんじゃないかしら……?」
09/18 08:55
初音
「もうっ! 足立さん、二時間も遅刻する会長がいるかっ! って。」
09/18 08:56
梓
「そうそう。 珍しく怒鳴り声だったぜ? あたし達が遅刻したんじゃないのにさ」
09/18 09:00
千鶴
「あ、あら、そうだったかしら…? 変ねぇ…。」
09/18 09:00
足立
「何が、変なのかな?」
09/18 09:01
梓
「うわっ、足立さん!? い、何時の間にっ!!?」
09/18 09:02
足立
「うん。 うちの会長さまが、あんまり遅いんでね。 瞬間移動してきたんだ。」
09/18 09:04
初音
「くすっ。 足立さんったら……。」
09/18 09:04
千鶴
「やぁねえ…。 とうとう老人痴呆が始まったのかしら……。」
09/18 09:05
効果音
「ピキッ!」
09/18 09:07
ナレーション
「千鶴の言葉に世界が凍った。 ボケているのは、おまえの方だろう。」
09/18 09:10
千鶴
「なにかしら……? 誰かが私の悪口を言った様な……。 見つけたら、殺しましょう♪」
09/18 09:10
効果音
「ぽんっ。」
09/18 09:11
ナレーション
「さも、名案を思いついたかの様に、柏手を打つ千鶴。 そら恐ろしい女である……。」
09/18 09:13
足立
「あのね、ちーちゃん? 今日の役員会議の時間は、とうに過ぎているんだよ?」
09/18 09:14
初音
「そうだよ…。 お姉ちゃん、お仕事大変なのはわかるけど……。」
09/18 09:17
ナレーション
「初音は、どこまでも良い子であった。 長女とは比較にならない。」
09/18 09:19
梓
「さ、さっきから誰なんだっ!? 命知らずな事ばっかり言いやがって!?」
09/18 09:19
ナレーション
「……梓。 おまえも非常識な事をするんじゃない。 私はナレーションだぞ。」
09/18 09:22
効果音
「バキッ!」
09/18 09:23
梓
「見えねぇヤツでも、殴れるもんなんだな。 知らなかったぜ。」
09/18 09:24
千鶴
「ということは、『あなたを殺します』、できるわけね? 良かった♪」
09/18 09:25
ナレーション
「良くないぃーーーーーーーーっ!!!!?」
09/18 09:26
足立
「あー……。 私は話に置去りかね?」
09/18 09:27
ナレーション
「あ、そういや、あんたいたんだったね。 忘れてたよ。」
09/18 09:28
足立
「いいよ、もう。 ちーちゃん抜きで会議するから。 じゃあね。」
09/18 09:28
効果音
「ヒュンッ!!」
09/18 09:29
ナレーション
「足立が右手を額に当てて集中すると、その姿がかき消えたっ!」
09/18 09:30
初音
「ほ、ほんとに瞬間移動っ!? あ、足立さんっ!?」
09/18 09:31
梓
「な、何モンなんだ、あのおっさんは……。」
09/18 09:34
千鶴
「まあ、いいんじゃないかしら。 これで、ゆっくり耕一さんと(ついでに)楓を探しに行けるわ。」
09/18 09:36
ナレーション
「危うし、楓。 命の危機が迫っているぞ。 いやいやマジで。」
09/18 09:43
ナレーション
「ところ変わって、駅前のアーケード。 耕一と楓がデートとしゃれこんでいた。」
09/18 09:44
効果音
「ぞくっ!」
09/18 09:44
楓
「!!!?」
09/18 09:45
耕一
「どうしたの、楓ちゃん?」
09/19 04:26
楓
「今・・・、誰かが私達の事を見てました。」
09/19 04:45
ナレーション
「エディフェルとしての、直感がそう告げていた。」
09/19 05:29
効果音
「カシャッ!」
09/19 05:30
響子
「ふふふっ!これでまたコレクションが増えたわ・・・」
09/19 23:39
警察官
「おい、そこのキミ。何をしてるんだね?ちょっと署まで来てもらおうか?」
09/20 03:17
効果音
「ヒュンッ!!」
09/20 03:18
足立
「あれ!?間違えてしまったよ。わっはっは!」
09/20 03:19
効果音
「ヒュンッ!!」
09/20 03:21
響子
「・・・(今のは一体何だったの?)」
09/20 04:33
由美子
「瞬間移動ですっ! 嗚呼…。 この目で本物が見れるなんて……。 素敵♪」
09/20 05:37
ナレーション
「何の前触れもなく現れた由美子さん。さては彼女も瞬間移動の使い手なのか!?」
09/20 22:31
耕一
「あれ、由美子さん。またコッチ来てたの?」
09/21 00:23
楓
「耕一さん…この方は…?」
09/21 03:20
耕一
「あぁ〜、こちら・・・」
09/21 03:21
由美子
「はじめまして。楓さん…ですよね!?私は以前アイドルをしていた高橋です。グッピーなんて呼ばれてました♪」
09/21 04:15
通行人男
「「「「どこの由美子じゃあーっ!!?」」」」
09/21 04:16
ナレーション
「そこらじゅうの通行人たちが、声をハモらせて叫んだ!」
09/21 05:19
初音
「それはそうと耕一お兄ちゃんと楓お姉ちゃんを・・・」
09/21 05:58
梓
「って、いたぁーっ!?」
09/21 07:12
千鶴
「フフフッ!耕一さんったら、あんなに女のコをはべらかしちゃって。オイタしちゃう子にはお仕置きが必要かしら!?」
09/21 07:14
ナレーション
「時を同じくして鶴来屋旅館では・・・」
09/21 07:15
効果音
「ヒュンッ!!」
09/21 07:17
足立
「オッス!オラ足立!!かぁ〜めぇ〜かぁ〜め〜はぁ〜〜〜〜〜〜っ!!!」
09/21 07:20
ナレーション
「千鶴に言われた「老人痴呆症」の言葉がショックで精神を病んでしまった者がひとりいた・・・」
09/21 19:39
足立
「うん。まだまだ現役で通用するな。長○との決着をつけるまではボケてなんていられないよ。さて・・・」
09/21 21:38
楓
「幻聴・・・。(もう年だものね・・・いくつだっけ?)」
09/21 21:42
足立
「うぉっ!? か、楓ちゃんっ!? な、なぜここにっ!?」
09/21 21:43
楓
「くすくす……。」
09/21 21:43
従業員女
「か、楓ちゃん…?」
09/21 21:45
ナレーション
「楓の周辺の空気が変質する。 ところで、従業員のおねーさん。 瞬間移動に驚かないのね…。」
09/21 21:46
従業員女
「こんな事でいちいち驚いてたら、鶴来屋では生きていけないわ。」
09/21 21:47
ナレーション
「はあ、そうなんですか。 さておき、楓の声が高らかに響き渡った!」
09/21 21:49
エディフェル
「私は、皇女四姉妹最速のエディフェルっ! 疾風よりも迅い女よっ!」
09/21 21:49
ナレーション
「しかし、言葉が通じなかった。」
09/22 00:25
エディフェル
「あ…アノ、アノアノアノアノ…」
09/22 00:28
ナレーション
「余りの事に動揺して、エディフェルはゾマホソ化してしまった!!」
09/22 01:10
ナレーション
「しかし、あのあのすら、通じないっ!!」
09/22 03:34
耕一
「楓ちゃんが・・・」
09/22 03:35
初音
「楓お姉ちゃんが・・・」
09/22 03:36
梓
「消えた・・・」
09/22 03:39
千鶴
「もうっ!楓ったら、瞬間移動が出来るんなら、私にもやり方教えてくれたらいいのに!!プンッ」
09/22 03:42
ナレーション
「とんでもない事を考える千鶴であった。あんたが瞬間移動マスターした日にゃ・・・」
09/22 03:44
効果音
「ドカッ!バキッ!ボコッ!・・・・・・・・・・・・・グシャッ!」
09/22 03:47
千鶴
「あら、ホントだわ!ナレーションって殴れるのね、梓。」
09/22 03:50
梓
「千鶴姉、それやり過ぎ・・・」
09/22 04:51
初音
「だ…大丈夫!?ナレーションのお○ちゃん!!」
09/22 05:29
ナレーション
「さすが心優しい初音ちゃん、ちゃんと私の事も心配してくれます。でもまだおじ○ゃんなんて年じゃ・・・」
09/22 18:05
初音
「ねえねえ大丈夫ぅ? おじちゃ○。」
09/22 21:48
ナレーション
「こ、こう見えても千鶴さんよりもわか・・」
09/22 21:50
千鶴
「・・・・(無言の圧力)・・・・」
09/22 23:39
梓
「…。何でナレーションがこんなに目立ってんだよ…」
09/23 01:48
耕一
「それより楓ちゃんはどこ行ったんだ?」
09/23 04:04
エディフェル
「あ…アノ、アノアノアノアノ…」
09/23 04:05
ナレーション
「まだ、ゾマホソと化していた!!」
09/23 04:13
効果音
「ザクッ!」
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WeB DoRaMa Version 1.30.08
[ 管理者:
九鬼 数馬
配布元:
ShigetoNakazawa
]