かくれた名作1 2001/1/22

SF虫歯予防大作戦 海底に咲く花
市来英雄(昭52南日本新聞開発センター)


大学教授の推薦文が3つも!


この本には、推薦文が3つもついています。
裏表紙には、新潟大学歯学部教授。
帯には、鹿児島大学医学部小児科教授。
そして見開きには、東京医科歯科大学教授の推薦文が、これはのりづけしてある!
なさけないぞ>のりづけ
推薦文には、「著者の旺盛な研究心と近代歯科医療に対する情熱が、ついに本書の発刊をもたらした」とか、「次代を担う青少年が、この書を読んで、むし歯の重大性とその予防の重要性を理解してほしい」などと書かれています。
また、著者の序文もついていて、「今日、科学、特に医学の進歩がめざましい」以下、高尚な説明が続きます。
ページ数も300ページをこえる、堂々とした著作なのです。

推薦文と内容とのギャップ!

この小説の魅力は、推薦文と内容とのギャップにあります。

2075年、世界の平和と飢えを解決してきたミスターXが虫歯になる!
そこで、世界の平和を守るため、各国の科学者が一丸となって、ミスターXの虫歯を、何日もかけて治療するという、そんなおはなしなんです。
ん、これだとタイトルでいう「虫歯予防大作戦」にはならないんじゃない?
そのあとは、お決まりの虫歯菌と科学者集団との戦いになると思うでしょ。ところが、そうじゃないんだな(^_^)

敵役としては、ミスター・キラーという世界征服をたくらむ人物が設定されていて、スパイを使ってミスターXの虫歯治療を妨害するのだ。砂糖のいっぱい入ったジュースを飲ませるとかしてね。そういうストーリーなんだよ、おどろいた?
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