H18・高齢者の食事〜介護予防食

           高齢者の体の特徴
味覚の低下 味覚の減少により、濃い味付けを好むようになる。
歩行困難 筋肉の低下により、歩行が困難になったり、リハビリをしないと歩けなくなる。
脱水症状を起こしやすい 口渇中枢の機能低下により、脱水症状をおこしやすい。
咀嚼(噛むこと)の低下 歯の欠損や入れ歯により、柔らかいものばかりを好むので、噛む力が低下。栄養バランスも偏る。
嚥下(飲み込むこと)反射の低下 嚥下困難によって、食物が気管に入り気管支炎や肺炎を起こすことがある。(※高齢になると、この反射運動が弱くなり、自分の意思ではコントロールできない)

★咀嚼・嚥下の障害があると、むせたり咳き込んだり、誤嚥をおこしやすくなる。

誤嚥(ごえん)とは? 胃に入るべき食べ物が気管や肺の中に入ってしまう。
誤嚥性肺炎、栄養障害、窒息事故につながる
誤嚥しやすい食べ物 ・サラサラして口の中に広がるもの(お茶・ぞうすい・汁物)
・パサパサして唾液を吸うもの(カステラ・ゆで卵・焼魚)
・ペラペラとした薄くて厚みのないもの(のり・わかめ)

★対策・・・小麦粉、ルウ、片栗粉などとろみをつけたり、やまいも、おくらなどの粘りを利用。おろし大根で水分を補う。

噛むことにより・・・・・●噛む刺激で胃腸の働きが活発になる●能の活性化


 
      献立

 ・ごはん   

 ・主菜・さけのホイル焼き 

 ・副菜・キャベツのごま酢あえ

 ・汁・さつま汁 

   
サケのホイル焼き(1人分153Kcal 塩分0.7g)

  材料/2人分
  • 生さけ   2切(1切70g)
  • たまねぎ   60g
  • しめじ     40g
  • サラダ油    2g
  • バター     8g
  • 酒       6g
  • 塩       1g
  • レモン     10g
 作り方
  1. 玉ねぎはくし形の薄切り、しめじは石づきをとってバラしておく。
  2. アルミホイルを25cmぐらいに切って広げ、サラダ油を塗り玉ねぎを敷く。
    その上に生サケ、しめじを置いてバターを上にのせ、塩と酒を振ってアルミホイルでつつむ。
  3. Aを180度に熱したオープンで15分間焼く。
  4. 皿に盛り、レモンを添える。
キャベツのごま酢あえ さつま汁
材料/2人分 
キャベツ    200g
ごま酢(すり白ごま・・大11/2 砂糖・・小1        しょうゆ・・小2 酢・・小1)
材料/2人分
鶏むね肉・・100g  さつまいも・・60g
ごぼう・・ 20g   にんじん・・20g 
ねぎ・・20g  こんにゃく・・20g 
だし汁・・400ml  味噌 ・・20g
作り方
  1. キャベツは白くて硬い部分(葉脈)を除いて電子レンジで1分加熱する。(茹でてもよい)
  2. キャベツを繊維に直角に短冊切りにして軽く絞る。
  3. ごま酢の材料を混ぜ合わせて、キャベツをあえる
作り方
  1. さつまいもは1cm厚さのいちょう切りにする。ごぼうはささがきにし、水につけてアク抜をする。にんじんもささがきにする。ねぎは1cmの小口切り、こんにゃくは四角の薄切りにする。
  2. 鍋にだし汁を入れ、ごぼうを入れ火にかけ 、2〜3分後にさつまいも、にんじん、こんにゃく、鶏肉のぶつ切りを入れて煮る。野菜がやわらかくなったらねぎを入れ、味噌を入れる。