OUT THERE SOMEWHERE?
 庭に干されたシーツが風になびいている。はためく布の間から、時々ヴァッシュとメリルが見えた。急にヴァッシュがメリルの肩を掴み、そのまま膠着状態に陥った。眺めるのもいい加減飽きてきた頃になって、ようやく二人は固く抱きあった。風に舞う洗濯物越しに一部始終を切れ切れに観察していたナイヴズは、密かに嘆息した。我が弟ながら、些か情けない。だが決着がついたのならそれで良しとしよう。ナイヴズは読書に戻ることにした。
 「覗き見はいけませんよ」
ミリィとウルフウッドが隣に立っていた。彼らも見物に来たクチらしい。人のことを言えた義理か。とナイヴズは答えた。ページをめくる。
「ま、何はともあれ一件落着や」
「ハイ!一安心です。先輩幸せそう・・・」
 見れば、二人は何か話している所だった。お互いの腰の辺りに手を添えて、頬を染めて見つめ合っている。ナイヴズは本を閉じると頬杖をついて彼らを眺めた。
「やっぱりナイヴズさんも先輩達が心配だったんですね!そうですよね、だってお兄さんですもん!」
ミリィがはしゃいだ。ナイヴズは思わず頬を掌から滑らせた。体勢を立て直すとミリィを静かに睨む。
「あッ、違うんですか!?じゃあ、えっと」
ミリィは額に人差し指を当てて考え込んだが、すぐに太陽のように顔を輝かせると無邪気にも大胆な意見を披露した。
「分かりました!羨ましいんですね!大丈夫です、ナイヴズさんカッコイイし、そのうちいいことありますよ!」
ハニー恐ろしいこと言いよるなあ、というウルフウッドの独白が追い討ちのように思えて、ナイヴズは無言でそっぽを向いた。不運にも、顔を向けた先では件の二人が再び抱き合っているところだった。
 ナイヴズは彼らを見守る影に気づいた。ヴァッシュの肩に手をかけ、うんうんと頷いてみせている。ナイヴズは思わず立ちあがって、食い入る様に彼らを見つめた。
 ・・・まさか!?彼女はナイヴズに気づくと、空いている方の手の親指を立てるとそのままそれを彼に向かって突き出し、軽くウインクした。 

 「・・・ッ!!?」












 眩暈。

「ナイヴズさん!?」




















FIN




あとがき


 ちうわけでナイヴズ編です。当初はもっとナイメリテイストが強い話になるはずでした・・・が、途中でそれはやっぱり違う気がしてきたので無理やり方向転換。結果として何が言いたいんだかサッパリ不明のヒドイ代物になっております。ヒー。それ以外でもこういうセリフはメリルじゃなくてミリィが言うんじゃないのかとか、メリルがちっともアニメ版の性格してないとかいろいろ欠点ばっかり思いついてしまいまして、正直どうしようかと思いましたが、お蔵入りは自分が虚しいので恥ずかしくてもUP(苦笑)。本当は「1」と「2」で一本の話だったんですけど、余りにも長くなってしまったので二つに分けました。ちなみに「LOTUS」とパターン一緒じゃねえのかというのは、気がつかないふりをして下さい・・・すみません・・・。
 本当はもっとギャグにしたかったんですけど、ナイヴズ結構好きなのであんまりヒドイ目に合わせられませんでした(好きなキャラはいたぶれない体質)。合掌。実はメリルの気持ちって良く分からないので(爆)、こんなんで良かったのかちと心配です。ううーむ・・・。



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