②SMAとAPC3.5やK(2.92mm)は接続可能ですが、加工精度の良くないSMAコネクタを接続するとAPC3.5やKコネクタを破損させる恐れがあります。なお、SMAコネクタは外部導体が金メッキのものは着脱寺に削れるため、ステンレスのパッシベイト処理されたものが一般的になってきています。また、APC3.5のAPCはAmphenol Precision Connectorの頭文字で3.5は外部導体の内径が3.5mmであることをあらわします。 ③IEEE P287で規定されているカラーコードです。黒:N型(18GHzまで)、茶:SMA(18GHzまで)、赤:PrecisionN(20GHzまで)、橙:3.5mm(26.5GHzまで)、黄:2.92mm、K(40GHz)、緑:2.4mm(50GHzまで)、青:1.85mm、V(67GHzまで)、紫:APC7(18GHzまで:HP/Amphenolが開発したオスメスがない精密コネクタですが、アンリツはGPC7と呼称しているようです。HP-IBとGP-IBのような関係でしょうか。)、灰:(予備)、白:1.0mm、W(110GHzまで)、IEEE(米国電気電子学会)の規定のため米国を中心に普及しているようです。 ④1.35mmコネクタはSPINNER(独の放送機器やレーダー設備の会社)が欧州の自動車メーカの要求に応えて2018年に開発したようです。車載用レーダーではEバンド機器が増えていますが1.0mmでは強度が不足するため1.35mmにしたようです。IECやIEEEへの規格化に力を入れているようです。 カットオフ:同軸はTEMモードで使用しますので、使用周波数範囲は下限周波数はDCから上限周波数はTE11モードのカットオフ周波数で制約されることになります。 TE11モードのカットオフ周波数:fc[Hz]=c[m/s]/(π×√εr×((D+d)/2)、D:外部導体内径、d:内部導体外径[m]で、テフロンはεr:2.1、空気は1.000586となります。ちなみにBNC:14GHz、N:19.4GHz、SMA:24GHz、APC3.5:38.8GHz、K:46.5GHz、APC2.4:56.6GHz、V:73.3GHz、W1:122GHz、1.0:135.7GHzです。 特性インピーダンス:Z0[Ω]=√(μ0/ε0)ln(D/d)、Z0[Ω]=(60/√εr)ln(D/d)、Z0[Ω]=(138.2/√εr)log10(D/d)。 同軸ケーブルの代表的なものは、JIS電線の3D-2V、MIL電線のRG-58、測定用のSUCOFLEXなどの可とう式から、銅パイプのセミリジットケーブルや乾燥空気を入れた銅コルゲート管まで多様です。 導波管 |
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