同軸コネクタcoaxial

コネクタ名称 上限周波数 imp 開発メーカor
普及させたメーカ
備考 B
N型 18GHz 50Ω ベル研 1GHz超えはスロット構造や加工精度に注意
BNC型 4GHz 50Ω ベル研 数百MHz程度までが一般的
M型 400MHz ーー アマチュア無線などで利用型
SMA型 18GHz 50Ω Omni Spectra MIL Sub Miniature A/OSM
精密N型 20GHz 50Ω HP/Amphenol PrecisionN型は測定器などで使用
APC3.5 26GHz 50Ω HP/Amphenol SMA、APC3.5、Kは機械的に接続可能
40GHz 50Ω Wiltron/アンリツ アンリツ以外では、2.92mmと呼称される
APC2.4 50GHz 50Ω EMC/HP/Amphenol APC2.4、Vは機械的に接続可能
65GHz 50Ω Wiltron/アンリツ アンリツ以外では、1.85mmと呼称される
1.35 90GHz 50Ω SPINNER SPINNERが欧州自動車メーカ要求で開発
W1 110GHz 50Ω アンリツ 1.1mmとも呼称される
1.0 135GHz 50Ω HP 1.0mm
0.8 145GHz 50Ω アンリツ 0.8mm
S型 18GHz 50Ω NTT仕様 N型のNTT仕様トルクレンチ対応有り
APC7 18GHz 50Ω HP/Amphenol オスメスがない精密コネクタでGPC7とも
TNC型 4GHz 50Ω RATHEON BNCのバヨネットロックをねじ式に変更
F型 数百MHz 75Ω TVのUHForBSに用いられる
@N型コネクタは一般的には4スロットですが1GHzを超える周波数でVSWRやロスが問題になる場合は、6スロット(PrecisionN)、8スロット、スロットレス(Precision Slotless Connector Type-N:PSC-N)など個々に特性を確認する必要があります。なお、スロットレスコネクタは心線との接触部は極めて微細なフィンガーがありますが、加工精度の良くないコネクタを接続すると破損しますので要注意です。
ASMAとAPC3.5やK(2.92mm)は接続可能ですが、加工精度の良くないSMAコネクタを接続するとAPC3.5やKコネクタを破損させる恐れがあります。なお、SMAコネクタは外部導体が金メッキのものは着脱寺に削れるため、ステンレスのパッシベイト処理されたものが一般的になってきています。また、APC3.5のAPCはAmphenol Precision Connectorの頭文字で3.5は外部導体の内径が3.5mmであることをあらわします。
BIEEE P287で規定されているカラーコードです。黒:N型(18GHzまで)、茶:SMA(18GHzまで)、赤:PrecisionN(20GHzまで)、橙:3.5mm(26.5GHzまで)、黄:2.92mm、K(40GHz)、緑:2.4mm(50GHzまで)、青:1.85mm、V(67GHzまで)、紫:APC7(18GHzまで:HP/Amphenolが開発したオスメスがない精密コネクタですが、アンリツはGPC7と呼称しているようです。HP-IBとGP-IBのような関係でしょうか。)、灰:(予備)、白:1.0mm、W(110GHzまで)、IEEE(米国電気電子学会)の規定のため米国を中心に普及しているようです。
C1.35mmコネクタはSPINNER(独の放送機器やレーダー設備の会社)が欧州の自動車メーカの要求に応えて2018年に開発したようです。車載用レーダーではEバンド機器が増えていますが1.0mmでは強度が不足するため1.35mmにしたようです。IECやIEEEへの規格化に力を入れているようです。

カットオフ:同軸はTEMモードで使用しますので、使用周波数範囲は下限周波数はDCから上限周波数はTE11モードのカットオフ周波数で制約されることになります。
TE11モードのカットオフ周波数:fc[Hz]=c[m/s]/(π×√εr×((D+d)/2)、D:外部導体内径、d:内部導体外径[m]で、テフロンはεr:2.1、空気は1.000586となります。ちなみにBNC:14GHz、N:19.4GHz、SMA:24GHz、APC3.5:38.8GHz、K:46.5GHz、APC2.4:56.6GHz、V:73.3GHz、W1:122GHz、1.0:135.7GHzです。
特性インピーダンス:Z[Ω]=√(μ
/ε)ln(D/d)、[Ω]=(60/√εr)ln(D/d)、[Ω]=(138.2/√εr)log10(D/d)。

同軸ケーブルの代表的なものは、JIS電線の3D−2V、MIL電線のRG-58、測定用のSUCOFLEXなどの可とう式から、銅パイプのセミリジットケーブルや乾燥空気を入れた銅コルゲート管まで多様です。

導波管


ライン