![]() ROHM |
![]() LAPISセミコンダクタ |
![]() ROHM-LAPIS |
沖電気から分離されROHM傘下に入った沖セミコンダクタがありましたが平成23年10月1日にLAPISセミコンダクタに社名を変更したようです。ROHM本社は京都にあります。平成27年3月末で従業員1107名とのことで、工場は昭和56年(1981年)に操業を開始した宮崎沖電気と昭和63年(1988年)に操業開始した宮城沖電気が主力のようです。社名のLAPISは宝石のラピスラズリが由来とのことで、低消費電力技術、高周波回路技術、デジアナ混載技術を特徴とした、ロジックLSI、メモリLSI、表示用ドライバLSIが主力で他社製品のファウンダリビジネスにも対応しているようです。 LAPISセミコンダクタは平成28年に、32.768kHzの時計用水晶振動子と8bitマイコンチップを64ピンQFPにワンパッケージ化した低消費電力汎用マイコンを開発したとのことで、電力用スマートメータや電気炊飯器などへの拡販をするようです。生産はラピスセミコンダクタ宮城で前工程を行い中国の外注で後工程を行うようです。 LAPISセミコンダクタは平成28年に、スマートメータやテレメータ用に160MHz~960MHzまでに対応し、空中線電力の変動を動作保証全温度範囲内で±1dB以内のチップを開発したとのことで、欧州のワイヤレスM-busの2013年版に対応したとのこと。生産はラピスセミコンダクタ宮城で前工程を行いロームのタイ工場とラピス宮崎で後工程を行うようです。 LAPISセミコンダクタは、平成29年に食品、医薬品、精密機器など輸送時の温度、湿度、加速度など環境情報を取得管理するUSBドングル向けデータロガー用32bitマイコン(サンプル価格@700.)を、現在4bit、8bitマイコンの生産を行っているラピスセミコンダクタ(前工程はラピスセミコンダクタ宮城、後工程はローム インテグレーティッド システム タイランド)で生産を開始したようです。温度センサはサーミスタ、抵抗、コンデンサだけで±0.5℃の精度を確保、LCDドライバ内蔵、PDFファイルを4秒で生成など機能を有し、休止時消費電流0.8μAでコイン電池1個で1年以上動作可能なようです。 LAPISセミコンダクタは、平成29年7月にSIGFOXとIEEE802.15.4kの両方式に対応したLPWA低電力広域無線通信用LSI(ML7404)のサンプル出荷を開始し、平成29年12月から量産を開始するようです。SIGFOXは30カ国以上で採用が進んでおり、妨害波耐性の強いIEEE802.15.4kとデユアルモードにしたこと及び、他社ICでSIGFOXのBPSK変調回路をCPUを立ち上げてソフト信号処理している部分をハードで実現し物理層の処理にCPUを立ち上げなくても良くしたため、大幅な低消費電力化を実現したようです。 |