PowerVR KYROの性能とは?
〜GeForce2MX vs KYRO〜
序章 PowerVRって何?
あなたは、PowerVRという名前を聞いたことがありますか?ないという人がほとんどだと思う。
初代PowerVRは、お亡くなりになった3dfxのVooDoo1がでたときに発売され、性能はそれなりだったの だが、初代Millenium(そのころ大人気だった)と組み合わせると動作しないという致命的な欠点(その後Matroxがm3DというMilleniumと組み合わせで動作保証するPowerVRカードを発売したが手遅れだった。)があり、消えていった。(A列車で行こう5が最初PowerVR専用ソフトとして発売されたことは覚えている方も多いかも知れない。)
その次世代チップPowerVR2は、ゲーム機DreamCastに搭載されているので知ってる方も多いと思う。DreamCastでゲームをプレイされた方はその性能に驚いた方も多いと思う。ただ、パソコン用として発売されたPowerVR2カード(NEON250)は、Direct3Dと互換性の問題があり(ハードウェアサポートされているフルシーンアンチエイリアスやバンプマッピングがDirect3Dゲームで使えなかった)ことや、発売時期が遅すぎた(そのころGeForce256が大量に出回っていた)こともあり、すぐ消えていった(私はNEON250を売っているところを見たことがないです。^^;;;)
そして、3世代目のPowerVR3が開発された。PowerVR
KYROとは、PowerVR3をベースとしたチップであり、今まで問題になっていたDirect3D、OpenGLとの互換性を解消したチップである。(事実、トップページからいけるKYROでゲーム動作確認表を見ていただければかなりのゲームが動作することが分かる。)
これから、そのあまりにもマニアック?なグラフィックチップ、KYROの性能について検証していこうと思う。
1. PowerVR KYROの紹介
私が購入したKYRO搭載カードは、PowerColorから発売されている、「EVIL
KYRO 32MB AGP」 というものである。AGPバスに差すタイプで、VRAM(SDRAM)を32MB積んでいるタイプである。(VRAMを64MB積んでいるタイプのほうが多く出回っているみたいです。)
まだKYROを搭載しているカードは他社から発売されていますが、日本での入手はかなり困難だと思います。
KYROのカード写真です。これはギャグがはいってますが、無視してください。(汗
KYROの性能をざっとあげてみると、
1. RAMDACは270Mhz
2. Full scene anti-aliasingをハードウェアでサポート
3. OpenGLとD3Dのブレンドモードをサポート
4. 8 Layer Multitexturingをサポート
5. コアクロック/メモリークロックは115Mhz/115Mhz
あとは、多分PowerVRお得意の隠面処理をサポートしている(はず^^;;;;;)
RAMDACは最近のカードにしては低いです。解像度1600×1200、32bitカラー時にリフレッシュレートが60Hzしかでません。私は1600×1200が常用なんでちょっときついです。
また、特に変わっているのが、3と4でしょうか。ブレンドモードとは何なのか分かりません。(汗 また、4も他のカードがサポートしてない機能です。
5を見ると、「こんなに低いんじや性能悪いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、これはベンチ結果を見てからのお楽しみです。^^;