GeForce FX 5700V PCI vs GeForce 6200A PCI

 最近になって、GeForce6200Aを搭載したPCIグラフィックカードが発売された。
 メーカー製PCのオンボードグラフィックの性能はどんどん向上していっているが、
 DVI出力がない等でPCIビデオカードを追加したいと考えるユーザーも多いだろう。
 そこで、今回は入手困難(すでに販売終了)だが、コンシュマークラスのうち
 現状で最もPCI最速と言われている、玄人志向 GeForce FX 5700V PCIと
 同じく玄人志向 GeForce 6200A PCIを比較しようと思う。

 まず、メーカー製PCに載せることを考えているユーザーが多いと思われるので
 わざと低いスペックのマシンで測定した結果を掲載することにした。
 CPUの性能をあげたマシンの測定結果は後日アップロード予定。

 テスト環境

 CPU : Celeron 2.2GHz (Northwoodコア)
 MEMORY : PC2100 DDR SDRAM 128MB + PC3200 DDR SDRAM 512MB (DDR266動作)
 M/B : Intel i845GV
 Sound : オンボード AC97
 OS : WinXP SP2+ DirectX9.0c

なお、ドライバーのバージョンは両者ともForceware 81.98を使用。
クロックは
 5700V PCIがコア250/メモリー400 (メモリバス幅128bit)
 6200A PCIがコア300/メモリー500 (メモリバス幅64bit)

設定はDirect3DとOpenGLの垂直同期をoffにした以外はデフォルトのままである。

 (1) 3DMARK2001SE Build330

 左側の結果が5700V PCI、右側の結果が6200A PCIである。

  1. 1024×768 32ビットカラー Pure T&L使用

3DMark Score 5594 3D marks 5297 3D marks
Game1 - Car Chase - Low Detail 83.5 fps 74.5 fps
Game1 - Car Chase - High Detail 24.7 fps 23.1 fps
Game2 - Dragothic - Low Detail 96.6 fps 93.0 fps
Game2 - Dragothic - High Detail 53.5 fps 55.3 fps
Game3 - Lobby - Low Detail 86.7 fps 79.7 fps
Game3 - Lobby - High Detail 38.6 fps 35.9 fps
Game4 - Nature 29.5 fps 27.0 fps
Fill Rate (Single-Texturing) 628.2 MTexels/s 526.8 MTexels/s
Fill Rate (Multi-Texturing) 870.7 MTexels/s 1179.1 MTexels/s
High Polygon Count (1 Light) 21.7 MTriangles/s 21.8 MTriangles/s
High Polygon Count (8 Light) 9.6 MTriangles/s 10.4 MTriangles/s
Environment Bump Mapping 65.5 fps 88.5 fps
DOT3 Bump Mapping 70.7 fps 60.2 fps
Vertex Shader 74.7 fps 64.0 fps
Pixel Shader 72.2 fps 92.1 fps
Advanced Pixel Shader 40.1 fps 72.7 fps
Point Sprites 16.1 MSprites/s 10.2 MSprites/s

全体のスコアはほぼ同じだが、スコアに関係ない測定結果が興味深い。
特にPixel Shaderのスコアが圧倒的に6200A PCIのほうが上回っている。

  (2) 3DMARK03 build340

 左側の結果が5700V PCI、右側の結果が6200A PCIである。

3DMark Score 1836 2114
GT1 - Wings of Fury 66.9 fps 65.3 fps
GT2 - Battle of Proxycon 12.2 fps 13.1 fps
GT3 - Troll's Lair 10.0 fps 12.0 fps
GT4 - Mother Nature 11.0 fps 15.3 fps

DirectX9の性能が大きく関係するGT2,3,4で6200A PCIのほうが上回っている。

 (3) Quake3 Arena ver 1.30 DEMO001 TIMEDEMO

 OpenGLを用いている。またグラフィック設定は一番重くなるように設定してある。
 左側の結果が5700V PCI、右側の結果が6200A PCIである。 

1024x768 32bit 88.6 fps 87.4 fps
1280x1024 32bit 66.4 fps 63.9 fps

メモリの帯域の差が出ていると思われる。

 (4) 信長の野望Online ベンチマーク

 巫女さんハァハァなベンチ(ぉ

 5700V PCI : 144              

 6200A PCI : 121

 スコアの差より、6200A PCIの測定中、周期的にひっかかる描画になっていたのが気になった。

 (5) FF11ベンチ3

 5700V PCI

low 2244 High 1614

 6200A PCI

low 2216 High 1442

 この結果も、メモリ帯域が影響していそうな感じである。

 (7) ゆめりあベンチ Ver1.2

 なのだ〜なのだ〜なのなのだ〜♪(謎
 なお、SM3.0対応ビデオカードと9.0cとの組み合わせで問題がでるので、
 バイナリを変更して正しく項目が選べるようにした。

 5700V PCI

 1024x768 最高 1998  綺麗 4186  それなり 4412

 6200A PCI

 1024x768 最高 3072   綺麗 4576  それなり 5480

6200Aの圧勝なのだ〜♪(ぉ

 (8) AquaMark3

 設定は一番重い設定のプロファイルを用いた。
面倒なのでそのままキャプチャーしたのを画像使用(ぉ

 5700V PCI

 

 6200A PCI

 

ほぼスコアは同等であることがわかる。

  *まとめ*

6200A PCIについて、補足。
 ・ 梱包箱に書いてあるメモリクロック333MHzは間違いだが・・・玄人クオリティ故いつ仕様が変わって低クロック版のに変わるか
   わからないので注意。
 ・ DVI出力で1920x1200が出せることを確認。(NANAO S2410で確認)
 ・ D出力はできることは確認。ただしBIOS画面は出せないのでディスプレイ代わりには難しいと思われる。

ただし、6200A PCIはWin9x/ME非対応?(箱にはXP/2000対応とあったが、9x/Me用ドライバ81.98で
GeForce6対応とリリースノートにはあるので、使えるのかどうかは不明。(試せる環境を持っていない)

Celeron2.2GHzクラスのCPUでは、ほぼ性能は互角であると言うことができると思われる。
次ページでCPUを高速のものにした場合のベンチ結果を述べる。