2006.9

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Leipzig(ライプツィヒ)はDresden(ドレスデン)と同じSachsen(ザクセン)州に位置する人口40万を越える都市である。現在では出版印刷やMesse(メッセ)で有名な街である。ちなみにメッセの会場はライプツィヒ郊外にある。
この街にあるドイツで3番目に古い大学では、ゲーテやニーチェといった人物が学んだほか、街の中心にあるトーマス教会ではバッハが活躍した。多くの偉人たちが活躍した、そんな歴史ある街である。
ライプツィヒへはICEでベルリンからICEで1時間、フランクフルトからICEで3時間20分ぐらい。私のガイドブックではベルリンまでは1時間45分と書いてある。ベルリンには2006年の夏にBerlinHbf(ベルリン中央駅)が完成し、南北を走る新線なども完成したため、かなりの時間が短縮されたのだろう。
電車でライプツィヒ中央駅に到着すると、その駅の大きさに驚く。ヨーロッパで最大級の駅で広いドームを持つ駅である。駅構内には数階にわたりショッピング街※1が形成されていて、スーパーから服屋、軽食店等いろんなお店が駅に揃っている。駅を出ると目の前にトラムのターミナルが広がる。かなりの系統数が中央駅に集まるため、平日はほぼ1分間隔以下でトラムがやってくるほど賑やか。ひっきりなしにやってくるので見ていても飽きないぐらいだ。ライプツィヒの中心街はRingと呼ばれる通りで囲まれていて、この周りにもトラムが運行されている。
トラムはリング内にも少し路線が延びていて、Gewandhaus(ゲヴァントハウス)※2のあるAugustusplatz(アウグストゥス広場)まで向かうことが出来る。Gewandhausはゲヴァンドハウス・オーケストラの本拠地になっおり、モーツァルトやメンデルスゾーンが指揮者だった頃もあるそうだ。
ここから歩いて旧市庁舎まで向かう。しばらくしてNikolaikirche(ニコライ教会)が見えるが、この教会では旧東時代に平和の祈りという、後に民主化を求める運動につながる活動が行われていた場所だ。ニコライ教会が見えてしばらくすると街のメインスポットとも言えるAltes Rathaus(旧市庁舎)※3に到着する。残念ながら私が訪れたときは、旧市庁舎に面するMarkt(マルクト広場)は地下線の工事中※4で、案内板には中央駅から地下でMarktまで鉄道が乗り入れる図が出ていた。大掛かりな工事である。
Marktに面して「Mädlerpassege(メードラーパッサージュ)」と呼ばれるおしゃれなアーケードがあり(このページの壁紙にもなっている)、そこにはAuerbachs Keller(アウアーバッハケラー)と言うゲーテの「ファウスト」の舞台になった酒場があり、観光名所にもなっている。店の入り口にはファウストに関係した像※5も建てられている。
またそこから少し歩くとバッハがオルガニスト兼指揮者を務めたThomaskirche(トーマス教会)※6が見えてくる。そのすぐ脇はRing(リング)になっていて、トラムも走る。リングの端にはNeues Rathaus(新市庁舎)※7がそびえ、Ringから少し外にEhem.Reichsgericht(旧帝国裁判所)※8の壮大な建物が見える。
ちなみにLeipzigの中心街から少し離れたところに、「Völkerschlacht-denkmal(ライプツィヒ民衆の戦いの記念碑)」というライプツィヒの戦いで命を落とした兵士を弔う記念碑があり、ヨーロッパ最大の記念碑とか。
※1 ▲LeipzigHbf(ライプツィヒ中央駅)
広いドーム型の駅
※2 ▲Gewandhaus(ゲヴァントハウス)
建物を前にトラムが走る
※3 ▲Altes Rathaus(旧市庁舎)
ルネッサンス様式の美しい建物
※4 ▲Markt広場にあった工事図
※5 ▲ファウストに関係する像
この地下が酒場になっている
※6 ▲Thomaskirche(トーマス教会)
写真中央下に見えるのがバッハの銅像
※7 ▲Neues Rathaus(新市庁舎)
大きな塔を持つ新市庁舎
※8▲Ehem.Reichsgericht(旧帝国裁判所)
▲Leipzig市街
真ん中に見える塔が新市庁舎、その横の塔がトーマス教会
▲Leipzigの街並み


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