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はしらのはなし・40番(2本)


(右が遊園地方面。手前が番号なしのはしら、奥が40番(番号付き))

 しましま模様を腰にまとう私は何番か?
40番。いや、40番が怒るかな。実は私は番号がないのです。さみしいね。新道の向こうに立っている40番と対になっての仕事だから、人間は私に番号をふらなかったのだろう。
 自分で名前を考えようかな。番号じゃなくてもいいはずだよな・・。

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 40番(番号付き)です。相棒は気楽なものですな、いつ壊されるかわからないのに、名前を考えようだなんて。
 私たちの仕事は、ここのモノレールのはしらの中で、一番大きい。39番と41番が r字型で「よっこらしょ」と担いでいるけたの真ん中へんを、お神輿みたく「せえのっ」と支えている。ついでに「さわやかマナーで交通安全」のスローガンもアピール。わたしたちの取り壊しが、向ヶ丘遊園モノレールのクライマックスになるかも。空が広くなるとうれしいですか、府中街道さん?いや、地元のみなさーん!

 

(コンクリートで埋められた跡が目立つ、番号なしの40番跡(上) 。埋められたパネルには、「橋脚40-1」と記された(下)。2005年3月)


(2003年2月/記)