←歩く
表紙へ

はしらのはなし・26番


(右側が二ヶ領用水。26番のすぐそばに、橋が架かっている)

 お食事中の方にはすみませんが。

 春というと、「げろ」です。私たちこと向ヶ丘遊園モノレールに沿って流れる二ヶ領用水で、深夜、あるいは明け方になると、春先は特にですね、近くの大学に通い始めた新大学生たちが、慣れないお酒を飲み過ぎて、柵にもたれちゃあ「げろ」をする。先輩にお酒を無理強いされるらしくて。それをしょっちゅう見るはめになるのですが、まあ、慣れました。

 私たち「はしら」にもたれて一休みする若者もいます。失敬なことに、トイレと間違えて用を足した若者もいましたね・・。あと、珍しいのは、パンチです、パンチされました。私は「はしら」ですから、パンチされてもちっとも痛くないけれど、パンチした本人が痛そうで、ちとかわいそうだったな。全部、夜中のできごとです。

 まあ、もうすぐ壊される私たちが、わずかでも若者達の青春の思い出に残るのならそれでいいです。番号までは覚えてもらえないだろうな。わたしは26番だけどね。


(深夜、橋の上から)

(2003年5月2日/記)