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廃線上の廃線・・??・・向ヶ丘遊園モノレール  はしらのはなし

地図と索引

 向ヶ丘遊園モノレールは、小田急線の向ヶ丘遊園駅の前から、向ヶ丘遊園までの1.1kmをつないでいたモノレールです。モノレールには、列車がぶらさがるようにして走る懸垂式と、軌道をまたがるようにして走る跨座式があるようですが、向ヶ丘遊園モノレールは跨座式です。(詳しくはロッキード式というものだそうです)

 1966年4月の開業で、2両編成。最近は片道を大人100円、子供50円で運んでいましたが、2000年の定期検査で台車に傷が見つかり、運行を休止していました。けれどもここ20年ほどは赤字が続いていたそうで、改修費用等のめどが立たず、2000年12月1日付で廃止となりました。そのうえ、2002年3月には向ヶ丘遊園そのものが閉園。

 1966年4月の開業で、2両編成。最近は片道を大人100円、子供50円で運んでいましたが、2000年の定期検査で台車に傷が見つかり、運行を休止していました。けれどもここ20年ほどは赤字が続いていたそうで、改修費用等のめどが立たず、2001年2月1日付で廃止となりました。そのうえ、2002年3月には向ヶ丘遊園そのものが閉園。

 さて、モノレールの廃線跡ですが、その下は大半がちょうど良い散策路のようになっています。1.1kmとわずかな距離だし、廃線の下を歩く・・と言っても、柱、柱、また柱・・、あるのはただそれだけで、たいした時間もかからずにはじからはじまで歩けてしまいます。でも、この柱たち、すべてに番号がふってあります。何度か下を歩いてみるうち、それらに親しみがわいてきました。 更に、図書館などで調べるうち、モノレール開通以前には同じ場所を豆電車が走っていたことを知りました。そのことを思い浮かべながらモノレールの下を歩くと、何とも言えずほのぼのした気分になってきます。

 

参考文献:『小田急物語』生方良雄・多摩川出版社
『小田急よもやま話』加藤一雄・多摩川出版社
『小田急ものがたり』小田急電鉄60周年記念誌
『小田急25年史』『小田急50年史』
『わたしたちの町 宿河原』川崎市立宿河原小学校
『あゆたか』稲田郷土史会

本稿を大幅に修正した『向ヶ丘遊園モノレール はしらのはなし』(新風舎)
を出版しました。(2007.9月)