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鶴居軌道跡を歩く 5


(ナデシコの仲間? エゾオオヤマハコベに
似ているが・・)


(フキがかたまって倒れているところ)
 一番目立つのは、ホザキシモツケ。大群落というほどのものは目にしなかったが、所々にピンクの
群れがある。それから割合になじみのある、クローバーやタンポポ。五弁のはなびらのエゾフウロ。牧草のチモシーの繊細な穂が揺れる。足元には猫のフンくらいの物体にハエがたかっている。キタキツネのフンかもしれない。伝染病を媒介するというから、もちろん近寄らない。でも、キタキツネには一度でいいから出会ってみたい。
 もし、特大のフンが落ちていたら、それはクマのものだろう。幸い、それを見ることはなかった。でも、たまに、道端の草がかたまって倒れている所がある。何か動物が体をこすりつけたかもしれないと思う。
 油断していると、ヤブ蚊が手の甲にとまろうとする。それがイヤで、ハンカチを取り出して、ばさばさと振りながら歩いた。

 

 

 

 


(うにょうにょと軌道跡を
横断中。の、毛虫。)