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西沢森林軌道を歩く 18

 晩秋の日は少しずつ傾いてくる。誰も振り返ることなく、さっさと歩いてゆく。普段は歩くのが速い私だが、写真を撮るたびにどんどんと追い抜かれてゆく。だけど焦って歩いても楽しくない、目的が廃線歩きなのだから。

 今までの歩きやすい乾いた土の道の途中に、白っぽい路面がたまに現れる(下の写真)。右側の花崗岩の地盤があらわになり、くずれて砂利のようになっている所だ。ザラッと足をすくわれては大変なので、特に慎重に歩いた。そもそもこの軌道は、材木の運搬だけではなく、花崗岩から取れるケイ石の運搬にも使われていたのである。

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(ところどころに、地名の由来などの説明版がある。「ひこいっちゃんころばし」とはなんだかにっぽん昔話みたいな命名だが、説明が本当ならば昭和の話なのだ・・)