流産してからしばらくした頃 私の妊娠生活は不正出血から始まった。

微熱も出て だるく おりものに血が見られる。

子宮関係の病気だわぁ〜と 為るようになれって感じで病院へ行った。

まさかの 妊娠。喜べなかった。

うれしいはずの妊娠が。

だって 「妊娠の4週目の状態にある」 だけだった。

赤ちゃんの入る袋が確認されただけで、姿も見えなければ 呼吸もしていない。

「ただ 週数が早いので心配いらない 様子をみましょう」

だけど 翌週もまた翌週も 呼吸をしていないし 出血もする。

またなの?切迫流産?

それからは ただ ただ お腹の赤ちゃんの為だけに 生活した。

そう 昼夜問わず ひたすら 寝た。

疲れもないから ドンドン 寝が浅くなっていく。

天井ばかり眺めては 気弱な事ばかり考えてしまう。

  寝ても 覚めても 不安が増す。

喫煙してても海外旅行しても無事に楽に出産する人。

妊娠しても堕胎する人。

子供を虐待で死なせてしまう人。。。。

なのに なんで 私たちには 赤ちゃんがやって来ない?

私が何をした?なんで〜。なんで〜。

心が醜くなっていく。頭がおかしくなっていく。

神様 仏様 キリスト様 ご先祖様。。。。あらゆるものに お願いしていた。

「どうか 無事に呼吸ができますように」

とうとう タイムリミットがやって来た。

「来週 呼吸が見られなかったら残念だけど手術を」

早い場合 もう手足も確認できてるはずなのに 私の赤ちゃんは袋のまま 呼吸もしない。

あっさり「わかりました」と言おうと決めてその日を迎えた。

内診がはじまると 先生の「わぁ〜〜」の喜びの声。

呼吸していた。生きてがんばっていた。やっと赤ちゃんがやって来た。

覚悟を決めて待っていたパパと 感激で泣いた。人目を気にせず泣いた。

うれしくて涙があふれてた。

私の妊娠生活がはじまった。

このまま 無事に出産の日がやって来ると信じて疑わなかった。