それまでは 赤ちゃんなんて 作りたい時期がくれば

すぐに 妊娠してごく自然に産まれて来るものと思っていたし

そろそろ欲しいかなと思う気持ちと

もうしばらくは 2人の生活のままでも良いかなの気持ちが入り混じっていた。

そんなある日 来るべきものが来ない。

もしやと 薬局で 妊娠検査薬を購入。

すぐさま トイレで尿をかけてみると妊娠反応が出た。

実感のわかないまま パパと喜んだ。

一応 キャリアなウーマンをしていた私にとって

今の妊娠は 痛かったし 夏の旅行の計画がボツになると思うと少し複雑だった。

そんな思いが おなかの赤ちゃんにも通じちゃったのかな〜。

病院へ行くと 妊娠4週目。

つわりもまったくなく順調だったし、

病院の「病気じゃ〜ないし スポーツでも仕事でも旅行でもどうぞ!」

の言葉に喜んだ。

「たまごくらぶ」やら妊娠雑誌を読んでは 妊娠気分を味わっていた頃

お腹がすごくはって微熱が出てきた

念の為 病院へ行くと問診だけで 「妊娠初期はそんなもの」と言われ帰宅。

そんなものと言われたら こんなものか〜と 日常生活を送ってたその夜。

急な出血と激痛。

別の病院で診察を受けると もう 流産99%だと言われた。

はじめて お腹に赤ちゃんがいて、このままだと いなくなると実感した瞬間だった。

痛みを和らげる為 もう 今すぐ 取り出した方が良いと言われたが

残りの1%にかけたかった。

一晩 流産防止の点滴を受けるが効果なし。

時間と共に 出血も痛みも増してくる。

翌日 私のお腹の赤ちゃんは取り出された。

妊娠6週目。小さな 小さな 血の塊。

とにかく 泣いた。

もし あの時 仕事を辞めてたら、あの時 出かけてなかったら。。。

わずか 6週間でいなくなった赤ちゃん。

遠くに聞こえる出産祝いの会話が辛い。かすかに聞こえる 産声が辛い。

流産の確率の高い話などして下さるが何を聞いても辛い。

退院してから 流産や不妊の本を読みまくった。

あの頃 パソコンがあれば ネットで調べてただろうけどね。

自分を責める気持ちと もしかしたら もう赤ちゃんは産めないかもしれない。

  知れば知るほど全ての事が 自分にあてはまる気がして どんどんへこんでいった。

そして 興味本位かあいさつがわりか 「何で流産したの?大丈夫?」の問いに

ウンザリしていた。

何も聞かない触れない優しさもあると悟った。 

そんな気持ちを癒してくれたのが パパのプレゼントの犬のパグ。

全てふっきれて 「このまま 三人家族で行こう!」

と 心の底から思えた頃 次の赤ちゃんを妊娠するのである。