8 照れるじゃねーか
1998.12.11
本来、日本オルガン紀行・その8は、12/1の内容を書くつもりでしたが、お昼のオルガン演奏会がやむなく中止となってしまったので今日の演奏会の内容を紹介します。演目はつい最近ML上で知りましたが、まさか演奏者がMLの会員とはつゆ知らず・・・

イチョウの葉が舞い散る中、凝りもせずチャリンコで教会へ。今日は一風変わった(?)オルガンとうたの夕べ会堂正面に左右2つに分かれた焦げ茶色のパイプケース。左手のパイプケースの下より綺麗なオルガニストが登場し、何気なくベンチに座ると即座に演奏を始める。手慣れたもんだ。

曲毎に奏者が解説とトークを交える。オルガニスト版「さだまさし」といったところか?ソプラノ歌手は表情豊かに、身体全体で唄っていた。たまに視線が合うと私に微笑みかける様に唄ってくれる。(オイオイあまり見つめないでくれよ!照れるじゃね〜か)

6曲目のJ.アッターバック「クリスマス・キャロル・イン・ジャズ・スタイル」には圧倒された。オルガン用に作曲されたらしいがこの曲を教会の外を通りがかった通行人が聴いたら何て思うだろう?(なにやってんだろう?この教会は・・・?)

休憩後、再び奏者が登場、なんとまあ派手な衣裳だ事・・・(失礼!)青、緑、黄・・・の縦縞のジャケット?本人曰く「鯉のぼり」だそうだ。いや、私は違う。それはオリンピックの旗だ。

ガーシュインの曲では、エンディングと同時に初老の紳士から「イエ〜」の歓声。クリスマス・メドレーでは聴衆の手拍子と共にテンポよく進行する。(モシモシ、そこのおじいちゃん!その手拍子は民謡だよ!)

メドレー最後のエンディングでは肘鉄奏法?も披露。クラシックはもちろん、ジャズあり、ロックあり、(モハメド・アリ)・・・気軽に楽しめ、家族連れにはもってこいの演奏会だった。来年は女房、子供と一緒に来よう!(ヨ〜シ!今から頑張るぞ)

ジョン・レノンの曲を口ずさみながら教会を後にした。あっ!サイン貰うの忘れた!

オルガン:青谷充子
ソプラノ:瀧上尚子


弓町本郷教会 オルガン仕様

製作:F.ハイスラー社(西ドイツ)
設計:黒田一郎,F.ハイスラー
組立:クロダ・オルガン
調整・整音:H.ハイスラー,R.スタインベーク
設置年:1983年5月
東京都文京区本郷2−35−14
I. Koppelmanual  C-g'''

II. Hauptwerk  C-g'''
Principal 8'
Rohrflote 8'
Dulciana 8'
Oktave 4'
Spitzflote 4'
Fifteenth 2'
Mixture III
Trompete 8'
Tremulant

III. Schwellwerk  C-g'''
Melodia 8'
Gamba 8'
Gedackt 8'
Vox celeste 8'
Geigenprincipal 4'
Blockflote 4'
Nazard 2 2/3'
Spitzprincipal 2'
Terz 1 3/5'
Oboe 8'
Tremulant

Pedal  C-f'
Subbass 16'
Principalbass 8'
Choralbass 4'

II-P, III-P, II-I, III-II, III(16')-I
II(16')-I, III-I, III(4')-I, II(4')-I
3 combinations    Electric action
21 stops   1198 pipes
放射状ペダル

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