2 美女と二枚目
1998.11.14
本日は横浜と杉並の小旅行ですが、時間的にハードスケジュールでした。予約していたYAMAHAからオルガンのカレンダーが入荷した連絡があったので、自宅からママチャリで東京駅へひとっ走り。渋谷駅を降り、適当に歩いたのが間違い。前回予約しにYAMAHAへ行ったときは半蔵門線の出口から出たのですぐにたどり着いたが、今回は迷ってしまった。恥ずかしいと思いながらも消防署で道玄坂を尋ねた。案の定あさっての方向に歩いていた。時間が迫ってきたので走り出し、多少の汗をかきYAMAHAのレジへとたどり着く。すぐさま立ち去り、また駆け出す。石川町の駅へは開演15分前に着きそこからひたすら、小走りに山登り・・・?(おいおい、どこがオルガン紀行なんだよ!)山手カトリック教会に開演10分前に到着。聖堂内に入るとすぐに、須藤親方の姿が目に入ったので気安く声をかけてしまった。会場は満員。須藤親方のオルガン紹介で演奏が始まりいよいよ本題へ。

演目は、オルガン独奏と、オルガン伴奏のバリトン。オルガン独奏は浅井寛子さん。バリトンは川上勝功さん。オルガン伴奏は建石直子さん。←(結構カワイイ!)曲は、ムファット、フレスコバルディ、ツィポリ、W.A.モーツァルト、ベーム、J.S.バッハのオルガン独奏。その他バリトン。神経を集中して、1曲目のムファットを聴く。なるほど・・・低音はまろやかだが、しっかり発音しているな・・・聖堂の残響は短いがオルガンの響きはしっかりしている・・・などと勝手に解釈。教会のステンドグラスからは西陽が射し込み教会内がオレンジ色に染まり絵になるシーンである。J.S.バッハの[G線上のアリア」の低音のペダルパートではよく喘ぎながら歌っているオルガンを耳にするが、ここのオルガンはしっかりと歌っていた。最後のJ.S.バッハの幻想曲ト長調BWV572あたりから時計を気にし出し演奏終了後、拍手も鳴り止まぬ内に聖堂を後にする。

脱兎の如く山を駆け下り駅へと向かい、あとは接続の度に階段をダッシュ。階段ダッシュとタイムリーな接続でエキスパートの所要時間より12分早く西荻窪に到着。駅からわずかな道のりをタクシーで東京女子大へ向かう。チャペルに1歩足を踏み入れたその時、1曲目のブクステフーデが鳴り出す。セーーーフ。こちらも大盛況で私は補助パイプ椅子で。曲は、前半バロック、後半フランス・ロマン派・近代。オルガン独奏:菅哲也、オーボエ独奏:小畑善昭、オルガン伴奏:中内潔←(結構二枚目)オーボエ独奏のトリオソナタBWV525、やはり本物のオーボエは実に美しく、またもの悲しい。

こちらのチャペルは比較的残響も豊富で、オルガンの響きも派手。フランス物が得意そう。バッハやブクステフーデなどの大作も良いのではなかろうか。こちらのヒットはG.ピエルネの3つの小品。前奏曲、カンティレーナ、スケルツァンド。なかなか良い作品だ。演奏終了19:30。腹減った。


山手カトリック教会 オルガン仕様
製作・組立:叶{藤オルガン工房

Manual 56音
 1)  Principal 8'
 2)  Spillpfeife 8'
 3)  Viola da Gambe abc 8'
 4)  Voix Celeste aba 8'
 5)  Octav 4'
 6)  Rohrfloete 4'
 7)  Floete 2'
 8)  Nasat abc' 1 1/3'
 9)  Mixtur II-III

Pedal 30音
10) Subbass 16'

Koppel Manual/Pedal
パイプ数:454本
3), 4) はスウェルボックスに収納、音量可変
完成:1995年4月








東京女子大学チャペル オルガン仕様  1991年8月設置
製作・組立:ヘルプフェル

I Grand-Orugue C-a'''
Bourdon 16'
Montre 8'
Gambe 8'
Bourdon 8'
Prestant 4'
Flute 4'
Trompette 8'
Doublette 2'
Clairon 4'
Plein-jeu V
Cornet V
Trompette 8'
action
Clairon 4'

II Positif C-a'''
Bourdon 8'
Salicional 8'
Prestant 4'
Doublette 2'
Plein-jeu IV
Nasard 2 2/3'
Tierce 1 3/5'
Trompette 8'
Cromorne 8'
Tremoro

III Recit C-a'''
Cor de nuit 8'
Flute harmonique 8'
Flute octaviante 4'
Gambe 8'
Voix celeste 8'
Octavin 2'
Trompette 8'
Basson-Hautbois 8'
Voix humaine 8'
Clairon 4'
Tremolo

Pedal C-g'
Subbasse 16'
Flute 8'
Flute 4'
Quinte 10 2/3'
Basson 16'

III-I、II-I、III-II、I-P、II-P、III-P
Mechanical key & Electric stop action
35 stop, 2097 pipes
64 Combinations
平行ペダル

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