1 探検家誕生
1998.11.8
我妻さんに対抗して私は海外へ行けないので日本オルガン紀行を書こうと決心しました。(そんなたいそうなモノではないが)今日は天気も良かったので自転車で(と言いたいところですがバスで)筑波バッハの森記念奏楽堂に行って、アーレントオルガンを聴いてきました。感想ですが、カザルスや、聖グレゴリオの家のオルガンより安定した(パイプの)響きの様に感じました。(つまり3つの中で一番気に入った)演奏終了後にティータイムでしばし歓談。紅茶にクッキー、ケーキといたれり、つくせり、石川セリ?足代の何割かをこれで償却。ここの演奏会には東京方面からバスで来る方も結構いるそうで行き帰りとも筑波センター駅より送迎がありとてもラッキー!そういえば東京キリスト教学園の演奏会も行きは送迎ワゴン、帰りは無料タクシーでした。

今日のオルガニストはブラジル出身のジョジネイア・ゴディニョさんという女性の方でした。曲はバロック。JSバッハ、ブクステフーデ、リューベック、ヴェックマン。演奏中はリュックポジティフで姿は見えませんが、とても産婆の、いやサンバの国の人が弾いているとは想像できません。彼女が母国で弾いているオルガンはポルトガル経由で納入されたアルプ・シュニットガーだそうです。南米にシュニットガーオルガン。あまりピンときませんが・・・筑波のアーレントオルガンを調律されているのは三橋氏だそうです。

最後にオルガン内部とコンソール周辺を見学させて貰い、石田一子さんから丁寧なる説明を受けました。1階部分は送風機などが置いてあり、トラッカーなどが見える。梯子(階段?)で2階部分に上がると演奏台にたどりつく。椅子のすぐ後ろがリュックポジティフでほとんど「背もたれ」といった感じ。本来は18ストップだったそうですがアーレントさんのおまけで1ストップ追加してくれたそうです。


筑波バッハの森記念奏楽堂オルガン仕様
Manual I (Hauptwerk) C-f'''
Prinzipal 8'
Hohlflote 8'
Oktave 4'
Nasat 3'
Oktave 2'
Kornet III
Mixtur IV
Trompete 8'

Manual II (Ruckpositiv) C-f'''
Gedackt 8'
Prinzipal 4'
Gedacktflote 4'
Oktave 2'
Blockflote 2'
Sesquialtera II
Dulzian 8'

Pedal C-f'
Subbass 16'
Oktave 8'
Oktave 4'
Trompete 8'

Pedalkoppel I/P
Tremulant

音律:ヴェルクマイスターII、空気圧:55mm/WS
機械式アクション、19ストップ、パイプ数:1206本

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