2003年  6月12日  木曜日  曇り

今回の 青島行きは 今までの出張と全然違います

何が 違うかっていうと 今回は 命がけの出張なんです


前回 私が出張に行ったのは 3月の13日から20日まででした

その出張から帰ってすぐに 広州の方で
SARSという とんでもない

伝染病が発生

すぐに北京台湾カナダベトナムなど 世界中に広まりました

死者の数も日を追うごとに増えていきます


ニュースを見るたびに 
「こりゃあ どえらい事になってきたぞ!」

と 私は
しゃおちぇが心配工場の事や青島にいる友人達の事が心配でした

5月の出張も見合わせ そして今回は 根性を決め 
出張を決定しました

いったん 決めてしまえば あとはラクチンです

誰になんと言われようが おかまいなし

わしゃ〜 いくもんね〜〜〜〜だ

そして とうとう 今日がやってきたんです





いっつもと起きるのはいっしょです

準備は昨日の夜にしました

といっても 今回持っていくのは

アルコール除菌ウエットティッシュ50枚入りが3つ
それに 30枚入り携帯用のガ 1個
エタノール入り石鹸 通常マスク(モチロンSARS対策用)50枚
それに 少し呼吸するのが辛いという
N95(ウイルソン製)が5枚

と これらの物は 忘れたらあかんと まっ先に入れました

あとは 服を適当に それと 仕事の資材も
勿論適当にちゃんと入れて

準備完了! 今回は
お菓子ナシ!

マスクしてたら 食われへんもんね〜<賢い


スーツケースをゴロゴロ転がして・・・ん? うまいこと転がらん?

どうやら 下のホイールが壊れたみたい

めっちゃ 重い!

ちくしょ〜 今回は チョットでも怪しまれんようにスーツ着てんのんに

汗 出るわほんま

ゆっくりでしか歩かれへんかったんで 時間ギリギリに駅に到着

慌ててキップを買って ホームに上がります



電車は来まへん

地獄じゃなくって時刻表を見ると なんといつもの19分発はおません

次の電車は27分でおます

これやったら 汗かいてまで慌てんでよかったのに〜

と 人の少ないホームでボケーとしてました

30分にOCAT到着

また 転がらないスーツケースを引きずりながら2階のバス乗り場へ!

こっちは 時間変更は無く40分発なので 丁度間に合いました



バスは快適に湾岸高速道路を走ります

少し曇り気味なので きつい日差しも無く バスの中は気持ち良いです



CDを聴きながら うとうとしてました

その中で途中 カメラで
パチリ!


堺の工場地帯と関空へ渡る橋です

関空に到着すると 仕事関係の人が1人私を待っていました

今回 荷物を1つ持っていって欲しいと頼まれてたんです

やっぱし あたしゃあ 運び屋なのね

搭乗手続きをすると こんな紙をもらいました



 

ご協力のご案内
重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大防止の為、アジア各国、中国等では
入国時に体温検査を含む健康調査が強化されております。
そのため各空港到着時の健康調査の結果のよっては身柄を拘束され、
病院での詳しい検査を受けなければならない事例も発生しております。

つきましては、機内で安心してお過ごしいただき、円滑な入国審査を受ける為、
発熱を伴うなど、体調が優れないお客様は、速やかにANA係員にお知らせいただきますよう
お願いいたします。お客様用の検温器もご用意しております。
ANA


なんや 緊張しますやんか こんなんもろたら!  いけず〜


さて みやげでも買うかと 2階へ降りました

なんで2階かというと つい先日ネットで
「関空のみやげ」っちゅうのんで

みたらしダンゴが人気!

というのを見たんです

2階のみやげもん屋しか置いてないというので 2階に行きました

探すと 
ありました みたらしダンゴ!

ただし タレがダンゴにかかってるんじゃなくって 饅頭の中にタレが入ってる

そんな ダンゴっちゅうか饅頭です

いっちゃん大きいやつを3箱買いました
(^○^)

それから3階へ行き本を買って そして4階へ戻り

手荷物検査を通りました

すると 上のほうに
体温感知機みたいなのがあります

その下を通り抜けると無事通過となるわけです

勿論 私は
無事通過!

やっぱし 物々しいです

それから 免税店でもう少しおみやげを買いました


と ここで ふと周りを見ます

マスク姿がいてません


おかしい!? たしか空港はマスク姿の人がウヨウヨ居てるはず

だって テレビでも放送してたもの〜

あれは 何やったんや???

それから 搭乗口近くのクラブANAのラウンジで休憩です

珈琲にジュース それにおにぎりといつもといっしょです

出発時間の少し前に登場口に行きました





いてました!

マスクをしてる人がちらほらといてます


さすが 中国行きの搭乗口ですね



ここで 私 重大な事を思いつきました

せっかく買ったマスクはじぇ〜んぶスーツケースの中です

私は みんなが座っている所から(特に全員マスク姿の親子連れ)少し離れて

立っていました

私以外にも マスクをしていない人はいますよ! だいたい半分半分ですね

1人のおっさんが咳を
ゴホンゴホンとしました

やはり みんな席を立って離れました

そらしゃ〜ないわな〜

搭乗時間です

機内に入りました

やはり スッチ−もマスクをしています



少し 不安な気持ちになってきました



そんな姿は見せられまへん 
日本のサラリーマン根性です

でも やっぱしマスクを全部スーツケースに入れてしまった事を

心の中で後悔しているのでありました

すると スッチ−が

「マスクのご用意がありますので どうぞ」

と マスクのようけ入った箱を差し出しました

「いや 持ってるんですが・・・・そうですか〜ほなら1枚」

「もっと よろしいですよ〜 たくさんありますから」

「そうですか〜 ほなら もう1枚・・・・・」

せこっ!

でも やっと ホッとしました

これで 落ち着いて スポーツ新聞 読めますわ〜

しかし あんまし あっちゃこっちゃ触らんほうがええな!

ウエットティッシュも全部スーツケースの中やもんな・・・最悪

離陸です

飛行機は無事に青島へと飛び立ちました

お客さんは ほんま少ないです

ビジネスは私を入れて5人ぐらいです

窓からは 小さな島が見えています

 

スッチ−が何かお飲み物をと 聞きに来てくれたので

ワイン

を頼みました

すると やはりお決まりの 
おかき(「あられ」ともいふ)も持って来てくれました



ついでに マスクの裏表を聞きました

スッチ−を見てると 
ブルーやら白いマスクの人がいるんです

貰ったマスクを見てると 片方の面がブルーでもう片方が白なんです

すると こういう答えでした

「あの〜 どっちなんでしょうね? 私もよくわからないんですよ!

上下ならわかるんですが この硬い所を上にして・・・・」


自分のマスクを外したり着けたりと 説明してくれましたが

結局 裏表知らんねんやん! それに外したり着けたりしてたら

あかんのんとちゃうん?

とりあえず スッチ−さん ありがとうごじゃりました

それと やっぱしマスクとった方が美人ですよ!
と これは言うとりまへん


今回は 特別大出血サービス?
 ちゃうちゃう^^;

出入国健康申請書や青島空港に入るための旅客状況申請書の

2枚を機内で書かされました



ボールペンはおまけでくれた

旅客状況申請書は機内で回収しそれをまとめて 乗客が降りる前に

空港側に提出しチェックしてもらうんです

それで全員OKだと飛行機から降りれます

一人でもおかしければ 全員飛行機から出られないらしいです

ナンギヤナ〜


さて 食事です

スッチ−が和食か洋食か聞きに来たので 今回は和食にしました

メニューにあった
「地酒」と言う文字に心が惹かれました

 

 
メニューです

日本酒 飲みながらの食事です


機内で飲むと よくまわりますが 私の場合はあんがい まわります!<やっぱしそうくるか



飲んで食って 珈琲飲んでるといつの間にか 寝てしまってました

飛行機は最終の着陸態勢に入ってます



青島市内の上空に来ました


 




酒 かっくらって エエこんころもちで青島流亭空港に到着です


さて マスクを着けて いざ SARSの国へ・・・・



やはり 先ほどの書類で何人かの不備があり待たされました

名前呼ばれてなんか書き直しさせられてます

やっと OKが出て機内から出られました

あれ?

おっかし〜な〜


通路に立ってる空港スタッフの人や航空会社の現地スタッフは

マスクなんてしてないど!?


マスクをして先頭で歩いている私を ジロジロと見はります

そして もう1枚の申請書を提出する時に

体温感知機のようなものの下を通ります

足の絵が描いてあって そこに立ち止まりチェックされます

OKだと やっとこさ入国出来ます

これらの作業に空港関係者のほとんどがかかりっきりなので

通関などはだ〜れもいません

いつもやったら やたらと人の荷物引っ掻き回すのにな〜




空港の到着ロビーに出ました

またまた ありゃりゃです

マスク姿の人は ひ〜とりもいません!

やはり 
なんじゃこいつは! という様な目で私を見ます

なんや聞いてるんとちゃうぞ!?

恥ずかしぃ〜なってきました

急いで 空港から外に出て マスクを外しました

拍子抜け!っちゅうやつですわ

迎えの車が来ましたが やはりマスクを着けてる者はいません

「いや〜 マスクしてたけど とってしもたわ〜」

というと

「そうでしょう! マスクしてる方が逆に病気だと思われますよ」

という 現地のスタッフの言葉に思わず納得の私でした


もう青島は緑いっぱいです



この前 来たのは3月でしたから あれからもう3ヶ月経つんですね

 

道路の街路樹も緑の葉っぱをいっぱいつけてますし

周りの畑には 牛やヤギがおいしそうに 草を食べてます

のどかです〜

桃も売ってますよ〜

工場に入り 仕事を済ませ市内へと行きます

今回の宿泊先は麗晶ではなくって青島頤中皇冠暇日酒店にしました



ホテルのチェックインの時に やはり体温検査をされました

ピストル型の検査器で額に向けて赤外線みたいなヤツで体温を測るんです

思わず ホールドアップした私をフロントのにいちゃんが笑ってました


そして 部屋に入ってびっくらこきました

なんじゃ〜これ〜

これってスイート?(ジュニアスイートでした)

では 私の部屋 1708の一部をご覧くだされ
  
写っている左のドアから中に入るとすぐ左がクローゼットです正面がトイレと洗面所になっています
 
ベッドルームにある2つ目のクローゼットには金庫とアイロン、アイロン台などがありました
 
入ってすぐに大きなテーブルがあります ここでPCを使ってました
 
ベッドルームです  テレビは箱に入っていて扉つきです なんや懐かしいです
 
ベッドルームからバスルームに入ると
 
大きなバスタブでゆったりお湯につかれます なんや鏡が多いな〜

極めつけ ガラス張りのシャワールーム!

ネットもADSLが使えます

1時間で10元です



1回切って又繋ぐと10元ですから ネットする間は繋ぎっ放しの方が

お得です

さて どこに食事に行くんでしょうかね〜

O君たちと東海路にあるレストランに行きました

向かいがちょうど天福茗茶です

私は 1度行った事がありますが 彼等は初めてのようです

前回 私が来たのはオープンして間もない頃でお客さんもいっぱいで

なかなか料理を持って来てくれなかった苦い思い出があります

1階の食材を見て回りました

いつ見ても水族館ですね さすがに獣類はおいてません

SARSの影響ですね

我々は 当りさわりの無い物を注文しました

やはり 生ものは気色悪いです

ただし 
びぃるは別!

原生
をいただきました

いや〜

ひさびさの青島びぃるは

うまいでんな〜まんがな〜

注文してあった 
ワタリガニで飲む青島びぃる!

こりゃ〜もう 最高です!

料理の方も お客が少ないせいか わりと早く出てきました

お腹もいっぱいになり さて
雲雀でも行きましょか!



雲雀へ

SARS問題で 店がどうなっているか 心配だったんです

雲雀の中に入ると お客は一人もいませんでした

聞くと2日前まで
営業を禁止させられていたらしいです

ようやく営業をしても良いという許可が出ましたが

ただし 店内での
喫煙禁止というおまけまで付いてました

へんなの

それに 客1人1人連絡先住所や電話番号(携帯電話)を

書き込まなければいけません

まあ すぐこんなのはなくなると思いますがね


久々という事もあって12時頃までワイワイ言いながら飲んでました

途中でママや紀さんも来ました



部屋に戻り PCの電源を入れます



そうそう 
明日は工場は停電でお休みとなってます

という事で あしたはゆっくりでけますな〜

とりあえず 
この風呂とシャワー つこてこましたろ〜っと

ではでは!