1.アカハラダカとは
 アカハラダカは、ハトぐらいの大きさで全長約30cm、翼長は50〜60cmほどの小型のタカである。
 主に朝鮮半島から中国大陸北部で繁殖し、東南アジアで越冬する。
朝鮮半島で繁殖するアカハラダカの主な餌はカエルやバッタなどの昆虫であるが、近年は繁殖地の環境が変化しカエルの数が激減しているためカエルよりも昆虫の捕食が中心になっているという。
 渡りの途中の対馬で羽を休めたアカハラダカもバッタなどを捕食している様子が観察される。
アカハラダカ♂成鳥
オスの一番の特徴は小豆粒を埋め込んだような黒い目で、雌雄の区別の一番のポイントである。名前の由来となった胸の赤みは成鳥ではメスに比べるとやや薄い。そして背中翼の上面の青灰色がとても美しい。

アカハラダカ♀成鳥
メスの一番の特徴は黄色いアイリングがある目である。胸の赤みもオスに比べると一段と鮮やかでなので、すぐ区別できる。一方、背中と翼の青灰色はむしろ褐色味を持っているように見える

アカハラダカ幼鳥
幼鳥の特徴は何と言っても、胸の部分の縦斑、そして脇から腹部にかけての横縞である。

(続く)