お礼とご報告

 弁護士 国 宗 直 子


 12月7日の集会に参加していただいた皆様本当にありがとうございました。

 おかげで集会には900名を超える方にお集まりいただくことができました。
 平日の夜という、条件の悪い中で、九州各地からこんなにたくさんの方に来ていただいて、感謝に堪えません。
 何よりも嬉しかったのは、参加した原告のみなさんが心から喜んでくれたことです。
 世間の人の善意に触れることの少なかった人たちが、この日素直に感動し、涙してくれました。

 集会に参加していただいた皆様
 集会の準備をお手伝いくださいました、
地元熊本の支援の皆様
 遠いところからたくさん誘い合わせてきてくださった、
鹿児島、大分、福岡の支援の皆様
 遠くから駆けつけて、感動的なお話をしてくださった
犀川先生和泉先生
 本当に、本当に、ありがとうございました。

 12月8日の最終弁論にも、たくさんの支援の皆様が駆けつけてくださいました。せっかく来ていただきましたのに、多くの方が傍聴券の抽選に漏れ、大変申し訳なく思っております。

 弁論では、8名の弁護士と、3名の原告が意見陳述を行いました。

 最初の原告は、若い頃に受けた断種手術の屈辱と、年老いてから感じる子どもを持つことが許されなかったことの悲しみを陳述しました。

 次の女性の原告は、堕胎を強要された辛さと、生んであげることのできなかったわが子への思いを語りました。

 3人目の原告は、昭和40年代になってもまだ入所が強要され、その後いかに社会に復帰することが困難であったかを語って、被害が今も続いていることを訴えました。

 ハンセン病訴訟の第1陣(第1次〜4次提訴)は、いよいよ1月12日に結審します。しかし、被害の回復、国の公式の謝罪、真相の究明を求める原告の要求の全面解決までには、まだまだこれから紆余曲折があることと思います。12月7日と8日は、私たちの運動が多くの人たちに支えられていることを実感できる2日間でした。どうか、これからも、原告らのたたかいに、一層の支援をいただき、共に歩いてくださいますことを、切にお願い申し上げます。

2000年12月10日