Gardening Report Four Seasons
花期の長い一年草を主としたガーデニングの体験記です。
球根や宿根類そしてハーブや花木類は経験を積んでからレポートしたいと思いますので、ご了承ください。
本人のプロフィール:33歳♂。血液型B型。体格デブ型。 性格はそそっかしく、横着者。そして何よりめんどくさがりやさんな私です。 |
2000年7月のガーデニング風景です。 |
INDEX
<今月の作業> 4〜5月
<冬〜春の主役達>
:パンジー・ビオラ/ストック/プリムラメラコイデス/アリッサム/ノースポール
<春〜秋の主役達>
:ペチュニア/マリーゴールド/ニチニチソウ/キンギョソウ/ロベリア/ベゴニア
/ヘブンリーブルー/アメリカンブルー
<バラに挑戦>
<庭のデザインどうしよう?>
<Gardening Photograph> 写真紹介のページです。こちらも参考にして下さい。
<今月の作業><4月〜5月>
・バラ
<一番花>
今年は暖冬のせいか、4/17早くもHTローズの一番花が咲きました。
HTローズ:アブラカダブラ
<バラゾウムシ>
ある日突然、せっかく育ってきた蕾がだら〜んと垂れ下がって枯れてしまった経験をされた方も多いかと思います。
その犯人は2mm程のバラゾウムシです。バラゾウムシは、蕾に卵を産み付けて花茎をかじって地面に落としてしまいます。
4月上旬から中旬に賭けて第一派がやって来ますが、見付けるのは一苦労です。我が家では今年も20%の花茎が餌食となってしまいました。見付けたらテデトール!枯れた花茎もそのままにしておくと幼虫が育ちますので、捨ててしまいましょう。
<チュウレンジバチ>
身体が黒くてお腹が黄色い蜂です。バラの茎の至る所に卵を産み付けます。羽化した幼虫は一番近い葉に群がって、一日で一枚をたいらげてしまうやっかいな害虫です。産み付けられた卵が羽化すると、茎は見事にパックリと割れてしまいます。枯れないのが不思議なくらい酷くなります。成虫は飛来してくるので、やはりテデトールしか対処法がありません。そして、羽化まで5日しか掛からないので、幼虫を根絶しようと思ったら毎週農薬を散布しなくてはならないのです。
今年は、ちまたでウワサの「ニームエスエス」なる物を試してみようと思います。この液がかかった葉を食すると、成長阻害が発生し、2〜3日で死んでしまうそうです。なにせ高価な物ですから、追って結果をレポート致します。
<新苗発売>
待ちに待った新苗の発売時期です。4/20近所の京成バラ園から売り出し広告が来たので、早速行ってみました。開園20分前に行きましたが、駐車場はまだガラガラ。欲しかったHTローズ:ジュリア/ダブルデライト/栄光,CHローズ:粉粧桜/CLローズ:ピエールドゥロンサールを手に取り、2002年新苗購入一番乗りを果たしました。帰りの駐車場は満車状態。植え付けについて書くと長くなりますので、お手持ちの参考書をお読み下さい。
尚、新苗は例え蕾が付いていても、心を鬼にして5枚葉の上で切り取って下さい。8月末まで同様の作業を繰り返し、株を充実させます。我慢した分、9月の花が堪能できますよ!
<3月〜4月>
・バラ
<芽欠き>
3月中旬、伸び出した新芽がぐんぐんと成長する時期です。今年2002年は東京の桜開花で最速記録を樹立する等一足早い春の訪れに、バラさんも慌てたのか、にょきにょきと新芽を伸ばし始めて3/15で10cmも伸びている次第です。こうなると次に慌てるのは人間です。基本的にバラの茎1本に対して新芽は2個か3個が適正です。これ以上多いと、良い花が咲かなかったり、枝と枝が重なり合ってお互いを傷つけたり、通気性悪化による病気も出てきます。
もったいない,かわいそうと思う良心をぐっと堪えて、極力あさっての方向に伸びようとしている新芽を付け根から摘み取りましょう。こうすることで、残された新芽に養分が集中するので、バラさんにとっても良い環境が出来ることになるのです。
<追肥開始>
いよいよ芽出し肥料を施肥します。施肥の後には必ずたっぷりの水を与えてください。こうすることで根に養分を届けます。
<アブラムシ>
とうとうやってきました。アブラムシの季節です。柔らかくて美味しそうなバラの新芽はアブラムシの格好の餌食となります。放っておくと病気を併発しますので、見つけたら捕殺し下部の周囲に「オルトラン」を蒔いておきましょう。それでもアブラムシはめげずにやってきますので、気を抜いてはいけません。「スミチオン」や「マラソン」を散布する手もありますが、少し濃くすると芽を傷めますので、注意が必要です。私は、木酢液2000倍を散布し予防しています(それでもやってくる)。
<3/16のバラの様子>
HTローズ:秋月
<パンジー/メラコ>
パンジーは、昨年秋の冷え込みが影響し、2月で未開花という異常事態に陥っていましたが、一足早い春の訪れにやっと開花しました。この分だと5月末まで咲いてくれそうです。
メラコはマイペース。今年も素敵な花を咲かせてくれました。
左上:パンジー(シャロンジャイアント) 右上:メラコイデス 左下:芍薬 |
<2月〜3月>
・バラ
<剪定>
春の剪定がやって来ました。1月下旬から2月上旬は、全国的に最も寒い時期となり、バラの剪定にはうってつけの時期となります。病原菌の活動が最も弱まる事と、2月中旬から新芽が吹き出す事からこの時期が適しているのです。剪定は、強剪定と弱剪定に大別されますが、春の選定は強剪定、秋の剪定は弱剪定と一般的に言われています。
春は、容姿を整えるチャンスなので、一般的に株の高さの1/3程度の高さで外向きの新芽の1cm上で切ります。詳細を書くスペースが無いので、書籍を参考にされて下さい。強剪定は一番花が大きく立派に咲き、弱剪定は花数が期待できます。しかし、出てくる芽の数を制限すれば(一茎に二芽)強剪定をしなくても、立派な花が咲きますので、強剪定と弱剪定を一年おきに繰り返す手もあります。又、種類別に考えると、一輪の立派な花が期待できるHTローズは強剪定を基準とし、花数が多く期待できるFLローズは弱剪定を基準とするのが一般的です。
剪定した切り口は、トップジンMペーストを少量塗っておきましょう。殺菌作用が有ります。
さて、問題は11月頃に植え付けた大苗の、既に芽吹いている芽です。1月上旬までに気が付けば全てつみ取り、次に出てくる芽を優先させるのですが、2月に入ってから気が付いた場合が問題です。
元気な芽で、今後強烈な寒さの心配が無ければそのままで良いと思いますが、寒さで痛んだ芽は、暖かくなっても発育が遅く、結局後から出た芽に追い越されて枯れてしまいますので、今のうちに摘み取った方が良いと思います。
剪定位置は、芽がないので迷いますが、地上15cm程度で良いと思います。この後、あさっての方向を向いた芽が出ないことを祈りましょう。
最後に、出来ればですが、剪定前後3日間は水を切らせた状態が好ましいと言えます。理由は、切り口から水が湧き出て来るので、雑菌が繁殖しやすい状態になるからです。放っておくと茶色く腐ってしまいますので、雨など降った後にやむなく剪定する時は、先程紹介したトップジンMペーストを塗っておくと良いでしょう。
剪定した庭植えのバラ 剪定位置(切り口のオレンジ色はトップジンM)
<農薬散布>
剪定の終わった株に、石灰硫黄合剤10〜20倍希釈を散布します。ご注意いただきたいのは、この農薬はっきり言ってう○ち臭いです。散布前に必ず洗濯物を取り込み、ご近所にも知らせた方が良いでしょう。又、金属を腐食させますので、特にスチール系のフェンス等にはかからない様気を付けましょう。もちろん、散布スプレーの噴射口も良く水で洗って下さい。確実に錆びます。この農薬の散布は一回もしくは翌々週もう一度散布します。
目的は、病害虫の根絶です。この農薬を散布したかどうかで、この一年の手間のかかり方が決まります。
石灰硫黄合剤散布直後の株
・パンジー/ビオラ
昨年の秋は寒い日が続いた為、種から育てた苗の発育が悪く2月上旬でも蕾が見えません。例年ですと、12月には開花し、今頃立派な株に育っているはずなのですが・・・。来月は良い写真が掲載できると思います。
<1月〜2月>
・バラ
いよいよ大苗の植付け適正期に入りました(関東以南の暖地)。私の行き付けの京成バラ園のようなバラ専門店がお近くにあれば最も理想的ですが、無ければD2やジョイフル本田の園芸コーナーを物色してみましょう。国産品種や国産苗は有名品が多く、写真入値札の花色や花型で選んでもそれなりの品種が超低価格で入手できます。ここで注意したいのは、次の3点です。尚、バラの植付け方法はここでは省略します。他に良い本が出回っているものですから・・・。
1) 四季咲き大輪種(HTローズ)/四季咲き中輪種(FLローズ)/イングリッシュローズ/ツルバラ
(CLローズ)等の種類を確認してください。特にツルバラは、一季咲きの物が多いので年中花を
楽しみたい人は別にHTローズを植えると良いでしょう。
2) 輸入苗を買わないこと。通常バラは原種のバラを台木にして、良品種を接木しています。成長を促す為
なのですが、その国の土壌に有った台木を使用するのが普通です。外国産の台木は日本で育てると
根の発育が遅い物が多いと言われています。植付け2年目までは、がまんを強いられる可能性が
有ります。
3) 植付け前に根や接木部分を良く観察してください。表面がうにょうにょしたコブがある場合は、即刻
クレームとして返品しましょう。この病気は他の株に移り、ほおって置けば徐々に花が咲かなくなり
やがて枯死します。現在の植物医学ではこの病気を完治させる事は不可能です。
・パンジー/ビオラ
今年は例年に無く苗の発育が思わしくありません。晩秋の低温が響いたようです。いつもであれば12月には一番花が咲いたのですが、今年は1月中旬で蕾すら確認できないありさま・・・。寒くなる前に丈夫な株にしておかなければいけません。今年は、8月に半分種まきをしようと考えています。
サカタのタネのビーコン種等の様に早咲きの品種はまだ良いのですが、フリル咲きのシャロンジャイアントやシャロンシュープリームそして、ブルーシェード等の遅咲き品種に拘っていた私は我慢の冬となりました。
<12月〜1月>
・バラ
今年は秋雨影響で秋の花が台無しになってしまいました。せっかく蕾をたくさん付けたのに、開く前に腐ってしまいとても残念です。しかし、雨に強い種類のバラは辛うじて被害を逃れ、12/1最終花を見事に咲かせています。さて、この時期大切なのは苦土石灰を適量施すことです。一年の間に土壌は酸性雨等の影響で酸性に偏っています。これを苦土石灰で中和する事で、本格的な冬の到来前に幹を硬く丈夫にする事が出来ます。但し、すぐそばにブルーベリーやつつじ、石楠花が植えてある場合はやめておきましょう。これらの植物は酸性を好むからです。特にブルーベリーは実付きに大きく影響しますので、注意しましょう。
・12月のバラの様子です。(HTローズ:紫雲)
・アリッサム
パンジーの縁取りや、ハンギングバスケットの脇役として重宝するのがアリッサムです。近年、赤やピンクそして杏色等が出来てきましたが、やはり白が王道です。どんな花と組み合わせても良し。グランドカバーとして植えても見事な白いじゅうたんを演出できます。ちょうど12月上旬に秋に蒔いた種が開花を迎えます。さあ、ハンギングバスケットを作ってみましょう!
<11〜12月>
・バラ
夏の暑さも過ぎ去り、バラにとっては理想的な環境にあると言えます。秋の最優秀花が望めますので、カメラをお持ちの方は是非フィルムの用意をして下さい。一年を通して正にベストタイミングです。この時期の花は開花の進行が比較的穏やかで、型崩れしにくいので、落ちついて楽しむことができますね。
ご自宅にバラが無い人は、是非バラ園を見学してください。私の行きつけの「京成バラ園」
は見事な景色が広がっています。最近ガーデンウエディングを始めたそうですので、結婚を考えている方はチャンスですよ!
さて、たくさん咲いているバラに満足しているだけではいけません。順次活花等にして株に負担をなるべくかけないように心がけましょう。そして、開花が一段楽したら少量の追肥をして下さい。特に鉢植えでは体力の消耗が激しいようです。
これまでに比べると病害虫の被害は減ってきますが、葉の裏に生みつけられる卵には充分警戒してください。
・11月のバラの様子です。
・パンジー/ビオラ
9月に種まきをした苗がポット上げの時期に来ています。以前は、ゴールデンピートバン等に蒔いた苗を一度ジフィーセブン等の吸水整形型ポットに移植して最終的に鉢上げしていたのですが、ジフィーセブンのコスト高について行けずに、今はゴールデンピートバン等で少し大きめの苗にして、その後ビニールポットに移植しています。
よく、8月から種まきをする方がいらっしゃいますが、少しでも気を抜くとせっかくの苗が全滅してしまうので、リスクを避ける意味でも、私の種まき時期はお彼岸と決めています。
<10〜11月>
・バラ
台風の影響で花や枝が被害に有った方も多いと思います。ここで秋の剪定を施して、株の大きさを整えます。春の剪定の様に1/3あたりからバッサリ切るのではなく、2/3程度の高さで切ります。この時、5枚葉をなるべく多く残すようにしましょう。
10月に入ると気温も下がるので、花持ちが良くなり、花形も整うようになります。自慢のバラを写真に撮る絶好のチャンスです。フィルムの消費など考えずにどんどん撮りましょう。デジカメは高級機種を除けばおもちゃ同然の写りしかしません。彩度の高い色にノイズが載ってしまうからです。作品として残すのならフィルムを使ったカメラで撮り、記録やHPネタであればデジカメが便利でしょう。
害虫は、やはり尺取虫の被害が大きいと思います。成虫はバラの葉の裏に数百卵を産み付けるので、こまめに見ていれば良いのですが、一週間ほどで羽化してしまうため、見逃すことが多いことでしょう。農薬散布も葉の裏に付かなくては意味が無いのと、卵は丈夫な殻に守られているので、効き目が薄いようです。1cm程度に育った尺取虫は立派に蕾や若葉を食い荒らします。3cmになると、マラソン剤やスミチオン剤では効きませんので、捕殺するか、ゴキジェットでやっつけましょう。そして、カメムシ!カメムシの成虫は、新芽に管を突き刺し、エキスを吸い尽くしてしまいます。新芽がだらんとしたら疑ってみましょう。但し、この虫はとても臭いので中途半端な殺し方は禁物です。やはりゴキジェットが活躍します。
・クルクマソウ
夏に咲いた花は9月のうちに枯れてしまいます。しかし、定植が遅れて夏に咲かなかった株はこの時期にいきなり花茎を伸ばしてきます。夏に咲く花より小ぶりですが、花持ちと発色は抜群です。
・ペチュニア
夏が去り、ペチュニアは黄色く枯れたようになります。しかし、ここで捨ててしまっては、もったいないですよ。高さ5cm程度に切り戻してみましょう。10月中旬には立派な株が再生されるはずです。この株は年内咲き続けるので、大切にしてください。
・クローズアップ:「春咲きの種まき」
お彼岸を迎える9月下旬は種まきの最適期です。パンジー・ビオラ・ロベリア・キンギョソウ等貴方の好きな花のタネを買ってきて撒いてみましょう。種まきの苗床としてお手軽なのは、ゴールデンピートパンです。買ってきた種をぱらぱらと撒くだけでOK。価格も5枚入りで@\700程度でホームセンター等で入手できます。ちなみに、パンジーの種一袋からは20株程度の苗が出来ます。
・10月のバラの様子は、所有のデジカメ(O社 C-1)がトラブルで入院中のため、写真は間に合いませんでした。すみません。
購入後2回の電源トラブルで、新品交換でも解消しない為、現在品質調査に出している次第です。もしも、C-1をお使いの方で、アルカリ単三の寿命が短いと感じている人がいたら、窓口に相談された方がいいと思います。私の場合、新品電池で3コマの撮影しか出来なくなりました。
<9〜10月>
・バラ
9月にはいると秋の花が咲き始めます。今月も蕾に入り込む芋虫に要注意です。
暑さが和らいだ頃、追肥を再開してください。タイミングを逃すと、小さな花になってしまいます。
特に鉢植えでは肥料の抜けが早いので、少量をこまめにあげて下さい。
切花にしたい場合は、雨が降る前に蕾が少し開いたところで切って下さい。雨に濡れると花もちが悪いので注意が必要です。
・クチナシ
秋の花が開花します。6月ほどではありませんが、手入れを良くした人へのプレゼントといったところです。
鉢植えのクチナシは、肥料切れに注意してください。肥料切れの場合は、葉が黄色くなり落ちてしまいます。
葉が黄色くなってきたら、早めに追肥してください。
・クローズアップ:「クチナシを食い荒らすスズメ蛾の幼虫」
6月以来やっつけてもやっつけても次々と卵を産み落としていくスズメ蛾!幼虫は緑色でシッポがピンと立ったイモムーで、放っておくと6cmくらいに成長し、いかにもグロテスクです。西洋アサガオにも良く付くのですが、蛹になる直前は茶色になります。見つけたら捕殺するのが良いのですが、なかなか見つからないので私の場合は隔週で必殺ゴキジェットを散布します。クチナシは意外と強く、枯れたりしないので試してください。虫がいる場合は、この時期延びてくる若葉が食い荒らされるので直ぐに判ります。
・9月のバラの様子です。
写真はHTローズ:ファーストブラッシュ(手前)/香澄(奥)
<8〜9月>
・バラ
8月に入ると、株は夏ばて状態です。鉢植えの日焼けに弱い品種は葉が落ちてしまうものも現れます。適度な日よけを施して下さい。又、この時期は木酢液の散布は控えてください。散布直後から日が当たり、気温が上がると葉が黄色く枯れ落ちてしまいます。庭植えの株は丈夫ですが、疲れている株は控えた方が良いでしょう。
肥料も同様に控えめにしてください。
・マリーゴールドの剪定
この頃になると株が大きくなってしまい、鬱陶しくなります。
半分くらいの高さまで刈り込んでください。2週間もすれば立派に花を咲かせます。
・クルクマソウ突然の発芽
春先に植えたクルクマソウが発芽します。忘れたころに一気に芽を伸ばす姿は、見ていて気持ちの良いものです。写真紹介のページに掲載しましたので是非ご覧下さい。
・クローズアップ:「バラの蕾を食い荒らす蜂の幼虫」
7月頃、バラの蕾が、ふにゃっとなり枯れてしまうことが有ります。犯人は、お尻の黄色い蜂です。卵管を茎に刺した際、傷ついて枯れてしまいます。産み付けられた卵は、やがて羽化し蕾の中に入り込みます。そして、内部や周辺の若葉を食い荒らすのです。
これから開花という蕾に黒い穴が空いていませんか?
ほおって置いても開花しますが、花は幼虫に食い荒らされて惨めな姿となります。見つけたら、つまようじでかき出して始末しましょう。この虫の発生は、予防手段が無いので、残念ながら運任せです。幼虫は成長すると、若葉を自ら出す糸でからめて繭を作ります。この時点で発見する事が多いようですが、ほとんどの場合、花を食い散らかした後で、手遅れです。それでも抹殺しましょう。
・8月のバラの様子です。
写真はHTローズ:ファーストブラッシュ(手前)/香澄(奥で少し咲いている)
<7〜8月>
・バラ
いよいよ台風シーズンが近くなりました。バラの支柱は既に完了していますね?
この時期ツライのは水やりでしょう。朝の6:00でも汗が噴き出す環境で植物が元気に育つだけの水を与えるのは、かなり厳しいと思いますが、今は我慢です。特に鉢植えのバラは乾燥に弱いので、朝夕2回の水やりを要求されます。少しさぼると新芽が枯れてしまうので、気合いを入れて下さい。この努力は秋の見事な花で報われるでしょう。
・ペチュニアの切り戻し
ペチュニアはこの時期に株を弱らせます。晩秋まで見事な花を楽しみたいので有れば、思い切って切り戻す事です。黄色くなった部分は根本から10cm位の所からバッサリ行きましょう。2週間もすればまた開花が始まりますので、ご安心下さい。
・クローズアップ:「バラの幹に群がるカミキリムシ」
カミキリムシがこんな悪さをするとは思いも寄りませんでした。なんと、バラの幹にしがみつき、硬いあごでバリバリと幹をかみ砕いているのです。よく観察すると、かみ砕いた部分に卵を産み付けているではありませんか!俗に言う鉄砲虫です。幹の中で孵化した幼虫は、幹の中心を根元からてっぺんまで食い破りやがて、株を枯死させてしまうのです。もしも、根元におがくずの様な物が有ったり、小さな穴が開いていたら、マラソン剤をスポイトで注入し粘土で蓋をして下さい。運良く(悪く?)成虫を発見したら、必殺のゴキジェットでやっつけましょう。
<6〜7月>
・ バラのうどん粉病,黒星病予防
梅雨時は病気にかかりやすいので、定期的(隔週)な農薬散布を行い予防に努めて下さい。私はマンネブダイセンMを中心に、ダコニール,トップジンMをローテーションで使っています。連用すると薬物耐性を持つ場合が有りますのでご注意下さい。
そして、この時期多いのが芋虫類の発生です。小さい内に処分したいので殺虫剤を上記の農薬散布の際に混ぜて散布します。マラソン,スミチオン等を連用しないように交互に用いて下さい。アブラムシ程度はオルトラン剤を株元に蒔いておけば良いのですが、芋虫には効果が有りません。又、先月支柱を立てていない方は慌てて立てて下さい。台風が来てからでは手遅れです。又、株元から発生するシュートが勢い良く延びる時期ですが、あまり多すぎるシュートは体力を消耗する原因になりますので、3本以上延びてきた場合は一番小さい芽を摘んで下さい。このシュートは来年の主木となります。ここで注意していただきたいのは、希に接ぎ木下部より、原種バラのシュートが出る場合が有りますので、見付けたら摘み取って下さい。
・ペチュニアの花柄摘み
やって来ましたこの時期が・・・。ペチュニアの花柄は腐って、ベト病や軟腐病の原因となるばかりでなく、種を作ってしまうので株の体力を奪い、老朽化させてしまいます。特に花数の多い「クリーピア」などの種類ははっきり言ってやる気がなくなる程です。とにかく根性です。
・クローズアップ:「バラの新芽に付く尺取り虫」
さて、今月注目したいのは尺取り虫です。この時期、蕾や花に極小さな尺取り虫が発生します。放っておくと10cmにもなりますので小さなうちに処分します。基本的には上記の予防法でOKですが、それでも発生する場合があります。卵から羽化し、被害を出すまで1週間かからないからです。かくいう私も殺虫剤の在庫が切れて買いに行く時間がなかったので殺虫剤の混入を怠った翌週、見事に2cm程度の尺取り虫が大発生。手が抜けないとはまさにこの事ですね。農薬散布はバラへの影響を考えて隔週ですが、虫は待ってくれません。マラソンやスミチオンといった殺虫剤は殺虫効果はあっても、予防効果がないので、農薬を散布しない週は代わりに木酢液を散布します。木酢液には殺虫効果は有りませんが、予防効果が有り虫が逃げ出すので是非お試し下さい。
<5〜6月>
・ バラ一番花の処理&お礼肥
五月、待っていましたとばかりに庭のバラが大きな一番花を咲かせました。定植2年目となる株は、昨年よりも立派な花を付けました。一般的に一番花は一年中で最も大きな花が期待できます。冬〜春にかけて蓄えた養分を一気につぎ込むからです。ここで注意したいのは風雨による被害です。水分をいっぱいに含んだ花は重く、いとも簡単に幹を根元から折ってしまいます。そこで、支柱を立てます。出来れば全ての幹に立てたいのですが、お金も時間も無い人(私も)は支柱を立てると効果的な最低二本の幹に施して下さい。転ばぬ為の杖です。転んだ後のまつば杖にならぬよう、明日にでも試みましょう。庭植えのバラには180cmの太い支柱が適します。1/3は地面に刺さるのでなるべく長い物が有利です。費用は園芸店で@¥200程度です。次に一番花が一通り終わった後、5月末〜6月上旬に「お礼肥」を施します。体力を消耗した株に栄養を与えて下さい。今月から1回/月の追肥を開始します。与える量は肥料の種類により異なりますので、店頭で確認して下さい。
・ ペチュニアの定植と摘芯
園芸店で購入できるポット苗,春先に蒔いた種をポット上げした苗を定植する適期です。花が咲いて色を確認してから定植しても良いのですが、根のまわりが早いので、出来れば根つまりを起こす前に定植するのが理想です。次に、株の中央からまっすぐ上に向かって伸びる芽を摘芯します。早く花を見たい気持ちは判りますが、丈夫な株にする為なので心を鬼にして摘み取りましょう。摘芯を施すと、株の根元からワキ芽がいくつも伸びてきて、やがて株の柱となります。一本の柱より、多くの柱で支えた方が丈夫なのは当然の事ですよね。
・ クローズアップ:「ガーデニングの天敵:ナメクジ」
花苗を食い荒らす、極悪非道な悪魔の遣い(偏見では有りません。深刻です。)その名は「ナメクジ」。今月の被害:珍しい這性ニチニチソウの発芽直後苗50本(全損)。ペチュニア苗5本、アゲラタム苗3本。・・・。これだけの損害を与えるナメクジは、ヨトウムシと並んでガーデニングの天敵といえるでしょう。ナメクジは両性体です。オス/メスどちらかの性を受け誕生しますが、オス/メス揃って交尾すると、なんと、両方が妊娠し、卵を産むのです(同姓間では交尾不能)。昼間は物陰に隠れているので滅多に目にする事は有りませんが、夜の庭は奴等のパラダイスと化すのです。試に今晩、庭を覗いて見て下さい。私は4月初旬〜5月末まで毎晩庭を見回りましたが、その度に20匹は捕殺しています。雨の降った後は特に大量で、50匹/一晩は捕殺しました。一向に個体数が減る様子が無いのです。「どこから沸いて出る?」と今でも首を傾げてしまいます。最も確実なのは見つけたら棒でつぶす事です。棒でも触りたくない人にお教えいたします。ナメクジの特効薬。それは「木酢液」です。塩や化学薬品は植物に大きなダメージを与えますが、木酢液なら大丈夫。処置方法は、ナメクジに直接スポイトで原液を数滴たらします。直後に悶え苦しみますが、ここでやめてはいけません。ナメクジは、体の粘膜を脱いで逃げるのです。つまり、粘膜を脱いだその時、追い討ちを掛けます。これでナメクジはいっかんの終わりです。といっても小さい苗に原液を掛けてはいけません。もし、苗を捕食しているナメクジと出くわしたら、とにかく苗から引き離してから処置して下さい。木酢液は¥600/1L程度。園芸店等で入手できます。この他に固形の薬草ベースの薬剤を売っていますが、あまりに高価なので、使っていません。どなたか経験のある人は是非効果の程を教えて下さい。この他、ビールを缶に入れておくと寄ってくると聞きますが、事実です。私はビールが嫌いなので使っていません。ナメクジドームなる物を売っていますが、数千匹いや数万匹いるナメクジを取りきるにはお金がいくら有っても足りません。そんなこんなで、今日もナメクジとの格闘に挑んでいます。
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<冬〜春の主役達> 花期11月〜5月
パンジー・ビオラ/ストック/プリムラメラコイデス/アリッサム/ノースポール
パンジー、ビオラ、ストック、アリッサム、ノースポールは9月中旬にピートバンに種まきを行いました。10日程度で発芽し、苗が込み合ってきたのでポットに植え替えました。普通は込み合う前に間引きをするのですが、貧乏性でめんどくさがりやさんな私は、込み合った苗殆ど全てをポット上げしてしまい、嫁さんに笑われてしまいました。確かに貧弱な苗は発育が遅いし、早めに間引きしていればもっと丈夫な苗になったかもしれませんが、結果オーライという事です。皆さんは真似しないで下さいね。
パンジー・ビオラ
間引き無しでポット上げした数は200ポットにもなりました。種類につきましては、「花の種類別紹介コーナー」で写真を掲載しましたので是非ご覧下さい。中でも期待していたのはパンジーの「シャロン」とビオラの「オーキッドピンク」でした。後者は11月から花をつけ始めて、珍しいピンクの花を楽しませてくれています。問題は前者で、発育が遅く、株が充実してもなかなか花を咲かせてくれません。1月も中頃になってやっと硬いつぼみを開き始めました。3月中旬になるとようやく本番を迎えるようです。
この種類は花色が変化に富んでおり、色々な表情を見せてくれます。フリル咲きなゴージャスな雰囲気が楽しめますので、普通のパンジーに飽きた人は試してみてください。種はサカタのタネの通販もしくはスーパー/園芸店で簡単に入手できます。パンジー/ビオラは冬に凍ってしまう日が続いても日当たりが良く、日中霜が融ける場所であれば元気に育ちます。但し、4月に入ると株の勢いが良くなりますので、あまり寄せて植えない事です。株間は20cmくらいはとりましょう。そして大変なのが4月以降の水撒きと花柄摘みです。朝夕の水やりは欠かせませんし、(乾燥するとぐったり枯れたようになりますが、水を与えると回復します)液料も1回/1週間の頻度で与えます。種を付けてしまうと急激に株が衰えますので、花柄はこまめに毎日摘み取るのが私の基本です。種を取りたい人は4月末から5月にかけて花柄を残して採種してください。但し、殆どがF1種でしかも種類間で自然交配される可能性が高いので、翌年同じ花が咲くとは限りません。種類に拘る人は種を購入しましょう。
病気や害虫には強いのですが、春先にはアブラムシやヨトウムシを予防する為にオルトラン粉末を株元に撒きましょう。
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ストック
私が選んだのはサカタのタネの「ピグミー」シリーズです。普通ストックは50〜60cmの背丈に伸びて、切花等に利用されるのですが、我家の庭は風通しが良すぎるので支えを工夫しないとすぐに倒れてしまいます。従って、倭性処置をした背丈の低いストックが最適と判断しました。
発芽は早く、発芽率も90%と順調でした。しかし、残暑を避ける事に気を取られすぎた為、直射日光に当てるタイミングが遅くなり、発芽後本葉が出るまで1ヶ月を要してしまいました。やっと本葉が出たので、ジフィーセブンに植え替えです。ジフィーセブンは発育がよく、取扱いが楽なので使っていますが、とにかく値段が高い。下手をすると苗で買った方が安くつきますので、パンジーやビオラの様に苗が¥98で入手できる物にはもったいなくて使いません。ストックも安いのですが、ピグミーシリーズは出回っていない様なので使っています。1月に入りようやく開花です。しかし…説明では90%が八重咲きと有るのですが、実際には五分五分で少しがっかりしています。一重のストックはシンプルで良いのですが、やはり八重咲きのゴージャスな雰囲気には敵いませんね。
生成期を迎えると分岐して幾つもの花を咲かせてくれますので、株間は20cm以上取りましょう。冬の凍害には比較的強い様で、朝凍りつく日が続いても元気に育ちます。私もストックは凍る場所はダメとか、北風の当たらない所でとかいう記事を見慣れていたので正直ダメもとでしたが、予想に反して元気に育っております。そして、要注意は農薬です。アリッサムにも言えるのですが、アブラナ科の植物は「スミチオン」で薬害を起こしますので、害虫駆除には「マラソン」を使いましょう。最近、「スミチオン」と「マラソン」を混ぜた「スミソン」が出回っておりますので、注意してください。
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プリムラメラコイデス
ポット苗を購入しました。6月に種まきを怠り、9月中旬に慌てて撒いたのですがやはり満足のいく株にはなりませんでした。3月に花は付いたのですが、草丈10cmのミニチュア苗にしかなりませんでした。早々に花を切り、来年の株に仕立てる予定です。仕方なく、10月にポット苗を購入しました。開花株では\480しますが、未開花株は\298程度で購入できます。しかし、プランターに植えたのですが付きが悪い! 30%は枯死してしまいました。20株中生き残ったのは13株!これなら開花株を買った方が良かったと後悔後悔また後悔。株が腐って枯れるので殺菌農薬を散布するのですが、効果は出ませんでした。試しに木酢液を散布したところ、救われた株が有った事を報告いたします。
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アリッサム
アブラナ科の植物で、かわいい小さな花をドーム状に咲かせます。白が人気ですが、赤やピンク、アプリコットと豊富な花色が有ります。背丈は10cm以下で、カーペット状に広がるので庭のグランドカバーにも適しています。わざと植木鉢を横に置いて、鉢口からこぼれる様にアリッサムを植えると、花期には見事にあふれ出た水を演出できます。是非お試しあれ。その他、花壇の縁取りにもってこいです。パンジーやプリムラを効果的に演出します。私は毎年、パンジー,ビオラとのハンギングバスケットに使います。ドーム状にバスケットを覆い咲きます。注意点は次の2点。一つは、ふわふわの土に植えてはいけません。腐葉土でマルチングした所に植えると、霜柱で持ち上げられて、そのまま乾燥して枯れてしまうからです。しっかりした土に植えましょう。もちろん、なるべく霜柱の降りない所に。そして、害虫駆除の農薬は「スミチオン」を使わない事です。アブラナ科の植物は、スミチオンで薬害を起こして立ち枯れてしまいます。「オルトラン」か「マラソン」を使って下さい。最近、スミチオンとマラソンを混ぜた、「スミソン」が出回っておりますので、ご注意ください。私は、ガーデニング一年生の頃、スミチオンでアリッサム30株を全滅させてしまいました。
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ノースポール (クリサンセマム・パルドサム)
1月下旬から5月末にかけて花壇を賑やかにしてくれます。「マーガレット」に似た花を無数に咲かせますが、マーガレットの様に「独特の臭い」がしません(暖かくなると少し臭う)ので、玄関先に植えても大丈夫です。特に寄せ植えで見事なホワイトガーデンを演出してくれます。同種に黄色のクリサンセマム・ムルチコーレがありますが、やや遅咲きで花期が短い様です。害虫はナメクジ程度で殆ど手間要らずです。
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<春〜秋の主役達> 花期4月〜11月
ペチュニア/マリーゴールド/ニチニチソウ/キンギョソウ
ロベリア/ベゴニア/ヘブンリーブルー/アメリカンブルー
ペチュニア/ベゴニア/マリーゴールド/ニチニチソウは4月中旬に種まきをします。10日程で発芽しますが、マリーゴールドだけは3日位で発芽します。一番育てやすいのはやはりマリーゴールドです。
ペチュニア
最近では色々な種類のペチュニアが出回るようになり、どれをやろうか大いに悩みます。ペチュニアはタネが出来やすく、花柄摘みをサボるとすぐに株が老朽化してしまいます。切り戻せばまた元気な株になるのですが、いつもきれいな姿を保とうと思ったら敵芯と花柄摘みは面倒でもマメに行いましょう。横着な私が気に入っているのはタネが出来にくい次の種類です。一つはサカタのタネから発売されている「オールダブル」です。八重咲きの品種で、花の咲き始めは遅いのですが、12月一杯まで楽しめます。八重咲きの品種は、虫が雄しべまで辿り着けないので、タネができません。もう一つは同じサカタのタネから発売されている「リリカシャワー」です。厳密にはペチュニアでは無く、「カリブラコア」という種類なのですが、ペチュニアとして販売されております。下垂性で、直径1cm位の小さな花を株一杯に咲かせてくれます。基本的にタネは出来にくいのですが、夏の暑さには弱く、部分的に枯れる場合があり、9月で花は見納めです。又、分岐が良いので摘心の必要も無いのがうれしい限りです。同「カリブラコア」でサントリーと京成バラ園が共同開発した「ミリオンベル」という種類は暑さにも強く、花も11月まで楽しめます。
ペチュニアは基本的に一年草ですが、先の「リリカシャワー」,「ミリオンベル」やサントリーの「サフィニア」は室内に取り込むか、温室で冬を越す事が出来、春先から立派な株を楽しめます。「サフィニア」はタネが出来やすいのですが、他社の品種に比べ花色が多く、パステルカラーのピンクやパープルは夏の花壇を涼しげに演出してくれます。サカタのタネが販売している先輩格の「クリーピア」は特にタネが出来やすいので1回/3日の花柄摘みを強いられますが、マジェンダ色の発色が素晴らしいので努力は報われると思います。しかし、ラベンダー色や白色は立性が強いので、プランターからこぼれるような咲き方をしないので(こんもりと咲く)注意してください。
尚、ここで紹介した品種は「オールダブル」と「クリーピア(マジェンダ以外)」を除いて種を入手する事は出来ませんので、店頭か通販で苗を購入する事になります。通販は割高なので、店頭に並ぶ頃購入するのが良いでしょう。@¥298程度です。普通のペチュニアが@¥98程度なので二の足を踏む人が多いと思いますが、充分に買う価値は有ると思いますので、シーズン前にはお金を貯めておきましょう。植え込む目安は、65cmプランターに2株です。3株植えても平気ですがクリーピアのマジェンダ色は横に大きく広がるので、3株を欲張るのはやめましょう。逆に1株でもOKです。
害虫や病気には強いのですが、春先のハダニとアブラムシはオルトラン剤とマラソン剤で対処します。葉にイモムシが、花にナメクジが付く事も有りますが、見つけたら捕殺しましょう。
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マリーゴールド
4月中旬から5月にかけて、種まきの最適期です。タネはコスモスに似て1cm程度の細長型です。発芽は早く、種まき後4日くらいです。7日で双葉が開き、10日で本葉が出てきます。20日でポリポットやプランター、花壇に移植します。間隔は大型種で40cm、小型種で25cm位取りましょう。
マリーゴールドはとても育てやすい花です。発育が早く、病気や害虫にも強いので、初心者でも安心して扱う事が出来ます。比較的ハダニがつきやすいのですが、予防として水やりの際に株元だけではなく、全体的に水をかけてあげましょう。ハダニは乾燥した葉でよく育つからです。ハダニがついてしまったら、葉に何かが這いずり回った白い後が見えるので直ぐに判ります。被害の酷い葉は取り除いて、マラソン剤もしくはオルトランで対処します。そして、まれに立ち枯れてしまう事が有ります。立ち枯れ病は気づいた時には手遅れです。直ぐに抜き捨てましょう。又、根きり虫が原因の場合も有りますので、ハダニの予防と合わせて、定期的にオルトラン顆粒を株元に撒きましょう。もともと害虫の付きにくい花なのですが、それでもヨトウムシ等のイモムシに捕食される事が有ります。先のオルトランは成長したビッグイモムーには効果がありませんので、平然と葉を食べられてしまいます。見つけたら捕殺するのが良いのですが、基本的にはマラソン剤かスミチオンを1回/14日散布します。
次に剪定ですが、成長が早い分放っておくと早期に株が老朽化してしまい、花数も減ってしまいます。日頃のお手入れは、先ず花がら摘みです。直ぐにタネを作ってしまうので、花が終わったら直ぐに摘んでしまいましょう。大抵の一年草は種が出来るとより遠くへタネを飛ばす為に、株が伸長してきます。伸長した株は花数も減り、風にあおられ倒れやすくなってしまいます。病気の予防と草丈を揃える意味からも梅雨入りの時期に思い切った剪定をして下さい。この時、剪定した物は簡単に挿し木で増やせるので、短時間で開花株を作る事が出来ます。尚、剪定の時にいやでもマリーゴールド特有の「匂い」をかぐ事になりますが、この成分に害虫を遠ざける効果が有ると言われています。特に根こぶ線虫に効果的だそうなので、バラ等の近くに植えておきましょう。
私のお気に入りはサカタのタネの「ボナンサミックス」です。草丈25cm程度の小型種で風に強い種類です。大型種では「ホワイトバニラ」がお奨めです。白い大輪の花を咲かせてくれます。とにかくマリーゴールドは育てやすいので、初心者でもタネから育てる楽しみが味わえます。未体験の人はこの際経験しちゃいましょう!
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ニチニチソウ(ビンカ)
一言で言えば、手間のかからない花です。極端な話、植えっぱなしでも初夏〜11月まで咲きつづけます。横着な私にもってこいの花なので、ガーデニング1年生の時分には中心的な存在でした。花色が白、ピンク、紫程度しかないので、マリーゴールド等黄色の花とのコンビネーションを楽しむのが良いでしょう。又、昨年「タキイ種苗」からクリーピングタイプが発売されたので、今年はハンギングにも使ってみようと思います。
種まきは、5月の連休明けから5月末が適期です。発芽率も良く、暖かくなってからの発育も早いので、誰でも簡単に栽培できます。但し、根は直根性なので、移植は嫌います。ご注意ください。又、病気や害虫にはすこぶる強いので安心です。キョウチクトウ科の花は総じてこの傾向が強いのですが、葉に含まれる物質が影響している様です。従って、間違ってもタネを小鳥等に与えないようにしましょう。
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キンギョソウ
秋まきの一年草です。一昔前は60cmくらいの高性が主流でしたが、最近は四季咲きで15cmくらいの小型の物が出回るようになりました。発芽直後の状態は茎が糸のように細いのでしょっとした風でもやられてしまいます。屋内で発芽させた方が良いでしょう。2月には可愛い花を付けますが、種を作りやすいので注意が必要です。出来た種は直ぐに摘み取らないと次の花がなかなか咲いてくれません。害虫はハダニが良くつきます。オルトランで駆除しますが、次々とやってくるので切りがありません。被害を受けた葉は取り去ってしまいましょう。白い虫ずが走った様になるので直ぐに判ります。そのかわり、ナメクジの被害は殆どありません。一年草の他に宿根もあります。タキイから発売されていた「ドラゴンエッグ」です。四季咲きで這性なので、バスケットに最適です。発売中止が悔やまれますが、写真を<Gardening Photograph>に掲載しておりますので是非ご覧下さい。冬期は屋内の窓際でOKです。
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バラの種類は大きく分けると次の様になります。
Hybrid Tea Roses 通称HTローズ |
花数は少ないのですが、大きく立派な花を咲かせます。 花色が豊富である事と、香りの強い品種が多いのが特徴で、 草丈は1.2M以上、大きい物では2Mを超えます。 |
Floribunda Roses 通称FLローズ |
枝の分岐が盛んで、中型の花を数多く咲かせます。 HTローズに比べると、花色が少なく、香りも弱いのですが、 草丈は比較的コンパクトで1.5M以下です。 |
Antiquated Roses 通称アンティークローズ |
オールドローズ、イングリッシュローズのフリル八重咲き種です。 オールドローズは一季咲きが殆どですが、イングリッシュローズ等 四季咲き種が増え、バラ人気の中心的存在となってきました。 エレガントな雰囲気を味わう事が出来るので、 ボタンやシャクヤクが好きな人にはお奨めです。 |
Landscape Roses 通称LSローズ |
俗に言う修景バラです。株の横張りが大きいので修景に使われます。 |
Climbing Roses 通称ツルバラ |
一季咲きが殆どでしたが、HTローズの枝変わり種の登場で、最近は 四季咲き品種が増えました。 あこがれのローズアーチを作ってみませんか? |
Miniature Roses 通称MINIバラ |
俗に言うミニバラです。プランター栽培の主役です。 |
この中で私が手を染めているのは、在り来たりですが、HTローズとFLローズです。
庭が狭いのでLSローズは興味が無く、フェンスやアーチにCLローズを這わせたいという願望は有るのですが、誘引がめんどくさいので今のところ遠慮しています。
<現在育てている株の紹介>
HTローズ | 庭植え:ピース/紫雲/香澄/ファーストブラッシュ/賛美 プラ鉢:熱情/プレステージドウーリオン |
FLローズ | プラ鉢:ジャルダン ドゥー フランス/ニコール/フレンチレース/ブルーバユー |
<過去に失敗した株> 原因は全て根こぶ癌腫です。
FLローズ | 庭植え:コンチェルティーノ/ジャルダン ドゥ フランス/ニコロ パガニーニ/ゴールデン ハート |
<将来欲しい株>
HTローズ |
ロイヤル ハイネス/熱情(庭植え用に追加)/ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ /ホワイトマスターピース /レジェンド |
FLローズ | ジャルダン ドゥー フランス(再度庭植えに挑戦)/月光/花霞 |
<立直性と横張り性について>
バラのカタログには株の姿勢を表す表現として立直性と横張り性そしてほふく性という言葉が良く使われます。
スペースの少ない庭や、株間が取れない場所で楽しむには立直性〜半横張が適します。比較的広い場所に
ボリュームの有る立派な株を作りたいので有れば、横張性が適します。又、傾向として、黄色のバラは横張性が
多いのですが、理由はわかりません。
<Q&Aのコーナー>
Q:バラはどこで買えばいいの? 買う時期は?
A:園芸店か通信販売で購入します。
千葉県在住の私は「京成バラ園」のカタログを購入し、豊富な写真で好みのバラを注文しています。草丈や花形や簡単な過去のコンクール受賞履歴が紹介されておりますので安心です。会員になると、期間中カレンダーを1回/年貰える事とバラ苗の10%割引(直接来店すれば、バラ以外も殆ど全ての商品が10%引き)なので、利用しております。近くにバラの園芸店が無い場合は通販で品定めする事をお奨めいたします。バラが店頭に並ぶ時期は新苗の出回る5月頃と大苗の出回る1月頃です。
園芸店で5月に出回る株は新苗で花を付けた物が有るので、つい買ってしまうものですが、花は秋まで咲かせずに、心を鬼にして蕾を摘みましょう。丈夫な株を作る事が先決です。又、9月頃に大苗(枝をすっかり剪定された丸坊主な株)が出回る事が有りますが、この時期の剪定は早すぎます。まだ気温が高いので、剪定された枝から新芽がどんどん伸びだしてしまい、冬になると寒さで枯れてしまうからです。狙っていた種類が偶然置いてあっても我慢我慢。1月の大苗まで我慢しましょう。我慢できない人や狙った種類を確実にゲットしたい人は通販をお奨めいたします。大苗の通販は9月頃に翌年のカタログが出回るので年内に発注すれば、12月〜2月に株が届くので植え込みや剪定にちょうどいいタイミングになります。新苗も通販で購入できますが、5月頃のお届けです。私のような素人は体力のある大苗にしましょう。
Q:バラは一株おいくら?
A:大株で\1,500〜\2,600位です。
「ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ」のように募金が含まれている物は割高で、\3,000位です。通信販売では栽培量産店が安く、各有名通販会社に供給している京成バラ園では他社より300円程度安い価格です。
尚、9月にフライング剪定された大苗の売れ残りが11月頃¥980程度で在庫処分される場合があります。まだ動いていない芽がある株はお買い得品ですので、衝動買いしても損は有りません。
Q:農薬って何をどうすればいいの?
A:大きく分けると病気を予防/治療する農薬と、害虫を駆除する農薬があります。
数種類を混合して散布する事が出来ますが、よく取扱い説明書を読んでから行ってください。
散布の頻度ですが、私の場合、一回/2週間程度です。農薬を散布しない週は木酢液を薄めて散布します。昨年の経験ではイモムシが逃げ出す効果とバラに活力がつき、病気にかかりにくくなりました。
バラの主な病気には黒点病やうどん粉病そして根こぶ癌腫があります。前者には予防薬として「ダコニール」,治療薬として「トップジンM」を使っておりますが、後者の根こぶ癌腫には特効薬が有りませんので、気休めで木酢液原液を幹部に散布すると、患部のこぶはやがて崩れ去りますが、他の場所に転移して出てきます。「この病気にかかると株は2〜3年で衰え枯死します」と京成バラ園の従業員さんに聞かされました。「鉢植えなら土を変えるのはもちろん、鉢も消毒して株は焼き捨ててください。庭植えの場合は土をそっくり入れ替えてください。」と言われましたが、鉢植えはまだしも、庭植えの土を変えるのは現実的に不可能です。この病気が発生する度に数トンもの土を入れ替えるのは貧乏でなくとも出来ないと思います。我家は3m2のスペースにHTローズ4本、FLローズ4本の計8本のバラを植えましたが、FLローズ4本は1年目で発病し、やむなく12月に株を引き抜き捨てました。残るHTローズ4本も地下では発病しているかも知れません。「この病気は周りの株に移りやすいので、全て捨てて下さい。」と言われましたが、無い袖は振れぬ状態で現在も庭に植えてあります。毎年数トンの土を入れ替えるより、2年に一回株を更新したほうが安く済むので、木酢液でだましながら、この病気とは一生付き合っていく覚悟を決めました。皆さんはどう思いますか? 何か良い対策をご存知の方は是非教えて下さい。
次に害虫ですが、春先のハダニやアブラムシは根本にオルトランを撒いて対処します。新芽が伸びだした頃に強い農薬を散布すると、薬害を起こし、葉が枯れる場合があるので、葉が赤から緑に変わる頃から本格的な害虫駆除を始めます。害虫に耐久力を付けないためにも同じ薬剤の連用は避けて、例えば、「マラソン」と「スミチオン」を交互に散布します。しかし、効果が有るのは直接散布した場合だけで、予防効果は殆ど無いので、目が届くのであれば見つけたら捕殺するのが一番良いと思います。予防になっているのか判りませんが、木酢液を散布したところ、イモムシ毛虫が地面を這って庭から非難していく光景を何度か目撃しましたし、その後虫の数が心なしか減った様に思います。それでも大きなイモムシ等見るのもイヤという人がいたら(私はビックイモムーが大の苦手)、最後の手段は「ゴキジェット」です。即死…。その後干からびます。但し、散布のしすぎに注意してください。植物体が枯れてしまいます。シュッと一吹きでOKです。
Q:冬場は農薬いらないの?
A:必要です。
冬場に虫の卵やウイルスを根こそぎやっつけましょう。12月、1月、2月の計3回「硫安」を散布します。独特の硫黄臭が有り、強アルカリである為、取扱いには充分注意してください。マスクとゴム手袋は必需品です。尚、強アルカリの為噴霧器の接液部分に金属を使用している物は腐食します。使用後は何度も水で洗い流しましょう。
「硫安」は500mlで\200前後で購入できますが、多分余ります。これを溝や流しに捨てると大変な事になりますので、ご近所と相談して同時に散布したり、友人同士で譲り合いましょう。決して垂れ流しにしないで下さい。
Q:肥料はどうすればいいの?
A:庭に大苗を12月に植えた場合を例に取ります。
植え込むときに元肥を入れているのでその冬は肥料を与えません。春、一番花が終了するタイミングでお礼肥を施します。株の周囲に有機肥料を適量置きますが、昨年私はタケダから発売しているスティック状の「バラの肥料」を与えました。効果は3ヶ月続くので、梅雨明けにもう一度施しました。
今年は京成バラ園の「フラワーメーカー」を試してみようと思います。名人は株の成長具合によって配合を換えて与えると言いますが、私は素人でめんどくさがりなのである意味手を抜いています。冬を迎え、1月末〜2月上旬に株の周りに深さ50cm程度の穴を株に添って(株から25cm〜35cm離す)掘り、元肥を施します。ここでも市販されている「フラワーメーカー」等の既製品を適量土に混ぜ込みます。穴を掘るときに太い根を切ってしまっても大丈夫。どんどん掘りましょう。
Q:水やりの頻度は?
A:鉢植えは表土が乾いたらたっぷり与えますが、庭植えは極力自然の雨に任せています。
バラは過保護に水を与えすぎると根が張らずに夏の台風で株が倒れてしまいますのでご注意ください。
Q:場所を変えたいけどいつでも植え替えていいの?
A:だめです。
植え替えに適した時期は冬です。開花活動を終えた1月が最も適しておりますので場所を変えるのはこの時期まで我慢してください。この時期であれば、株は休止期なので根を切ってしまっても問題ない事と、寒さで病気のウイルスの活性が落ちるからです。
Q:植木鉢はプラ鉢でいいの?
A:プラ鉢は論外という人もいる様ですが、貧乏な私は素焼きが買えないという理由でプラ鉢です。
空気の通りが悪いのは当たり前なので、夏場は鉢底が少し持ち上がる様にスペーサーを入れて置きます。植え込み用土は通気の良い京成バラ園の「バラの土」を単用し、肥料は混ぜません。
Q:庭のどこに植えたらいいの?
A:一等地です。
一番日当たりが良い場所に植えて下さい。既に先客が植えて有る場合は先客をどけましょう。日当たりが悪い場所しか空いていない場合は鉢植えにして少しでも日の多く当たる場所に置きましょう。日陰ではまともに育ちません。
Q:園芸店で売っているバラはフェンスに這わせられるの?
A:CLローズ(ツルバラ)ならOKです。
決してHTローズやFLローズを購入しない様にしてください。店員さんに良く相談して、わかっていない様であれば他の店で買いましょう。
Q:株が鬱陶しくなったので、バッサリ切っても平気?
A:むやみやたらに切ってはいけません。
バラの剪定は2回/年です。春の剪定と秋の剪定です。株が最も鬱陶しくなるのは夏場だと思いますが、もう少し我慢しましょう。花を咲かせた株は頭が重く、大雨や台風で大切な幹を折ってしまう事が有ります。面倒でも支柱はがっしりと組んでください。私は昨年支柱をケチったので痛い目に合いました。
又、支柱と幹を結ぶビニタイはたまに結び直す事が必要です。放っておくとビニタイが幹に食い込んで無残な情景になります。これも昨年経験しました。
Q:近所のバラは年中咲いているけど、うちのバラは春しか咲かない…。何故?
A:お宅のバラは一季咲きの種類だと思います。
ツルバラやオールドローズローズは一季咲きが多く、春に集中して開花します。どうしても四季咲き種が欲しければ思い切って購入しましょう。HTローズやFLローズは殆どが四季咲きです。大きく立派な花が好きな人はHTローズが、花は大きくなくても花数が多いほうが幸せな人はFLローズを選ぶと良いでしょう。
Q:バラの蕾が多い時は摘んだ方がいいの?
A:良く、中央の一番大きい蕾を残して後は蕾の小さいうちに摘んだ方が良いと言いますが、半分正解で半分間違っています。ご家庭のバラが、HTローズかアンティークローズと判っていればこの処置を施す価値が有ります。大きく立派な一輪を咲かせる事が出来るからです。しかし、FLローズではあまり意味が有りません。というより逆効果です。FLローズはもともと中輪多花性な種類で、多くの花を咲かせる目的で品種改良が進められているからです。どうしても種類が判らない場合は無理に摘まない事です。特に春の一番花は確実に咲かせたいので、私の場合はHTローズでも蕾を摘みません。春先に小さな蜂がバラの蕾付近で羽を休めている光景を目にしますが、良く観察すると蕾から3cm位下の茎に産卵管を刺して、卵を植え付けているではありませんか。この蜂の被害にあった昨年は、8本の殆ど全てのバラが、多くの蕾を失ってしまいました。そこで、一番花は蕾を摘むのをやめて、一通り花を楽しんだ後、(咲き終わった花は即取り去れば次々と開花します。)切り戻した所から発生した芽に付く2番花から摘蕾を試して見るのをお奨めいたします。摘蕾は蕾が極小さい内に行って下さい。
Q:バラの花がいっぱい咲きました。見てるだけでいいの?
A:ダメです。大至急支柱を立てましょう!雨が降った後のバラを見て下さい。頭を重そうに垂れ下げて今にも折れてしまいそうな情景が目に入ってくる筈です。準備がいい人は「そんなのとっくにやってるよ」というかも知れませんが、私のようなめんどくさがりさんは雨に打たれた姿を見て、「あっほんとだ。やばい。」となると思います。ここで放っておくのだけはやめましょう。確実に折れます。藪から切った竹でもいいから立ててあげて下さい。園芸店では、200円/本程度で入手できます。地中に半分消えるのでなるべく太くて長いもの(180cmは欲しい)を選んで下さい。又、ビニタイなどの結び目は、きつく絞めずに余裕を持たせる様にして、成長に合わせてゆわき直して下さい。私は以前、ビニタイで一度止めたきりにしておいたら、幹に食い込んでしまい、なんとも惨めな姿になってしまいました。
Q:バラの一番花が終わりました。切り戻すだけでいいの?
A:ブブー!忘れちゃいませんか?お礼肥。有り難うの気持ちを込めて適量与えて下さい。肥料によって量や置く位置が異なるのでここでは詳しく説明できませんので、購入時に確認して下さい。私は京成バラ園の「フラワーメーカー」を株の周囲に施します。二番花につなげる大切な栄養源ですので、必ず与えて下さいね。
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<庭のデザインどうしよう?>
庭のデザインでお困りの方。ご自分でデザインしてみませんか? 業者に依頼するのも一つの手段ですが、庭を一から設計するのも楽しいですよ。我家は庭の完成まで新築してからまる1年かかりました。何でもそうですが、完成するまでが楽しいんですよね。完成した今は何を植えるかで楽しんでいます。
先ずはコンセプトです。我家を例にすると、条件は南向き20m2程度の狭い庭です。コンセプトはイングリッシュガーデンと日本庭園の融合そしてバラを中心としたレイアウトで低木と一年草で構成する変化に富んだ景色です。
庭土は園芸店で軽トラックを拝借し、25Lの園芸用土を計63袋運びました。細石は厚さ4cm敷く為に14Lを12袋。手前のレッドロックは当初3cm敷いていましたが、雑草の発育を阻止できずに6cmに増量しました。こちらは、14Lを20袋でした。一番苦労したのは、花壇用のブロックを埋め込む作業でした。もともと硬い土質だったので削り取るのに一苦労。加えて水平を取るのがまた大変。素人作業で水糸など使わずに、水平計だけを頼りに作業しました。結果はご覧のとおり左右でブロックの高さが違ってしまいました。結局工期は1年間、かかった費用は植物を含めないで≒\60,000。物置を含め、トータルで¥100,000弱といったところです。とても楽しい一年間でしたが、殆ど私主導で行った為、家内の反感を買い、今では水撒きすら手伝ってくれません。皆さんはちゃんと旦那さんや奥さんと話し合ってくださいね。その為に意見が分かれ1年ではまとまらずに数年を要したとしても、途中で中断したきりになってしまったとしても、一切保証は致しませんのであしからず。
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