お楽しみ製品比較のコーナー

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[ Planar85mmF1.4MMJ VS Planar100mmF2MMJ VS Sonnar85mmF2.8MMG ]
[ CarlZiessSonnor180mmF2.8 VS CanonNewFD200mmF2.8
]

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Planar85mmF1.4MMJ VS Planar100mmF2MMJ VS Sonnar85mmF2.8MMG

ジャンル:ポートレート[絞り変化によるボケの違い]
カメラ :RTSV
ストロボ:ナショナルPE-28S(広角用パネルにレンズクリーニングペーパー3枚を重ねて巻きつけ装着)
フィルム:コダカラーロイヤルゴールド100

[Planar85mmF1.4]

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絞り開放F1.4  絞りF2 絞りF2.4

[Planar100mmF2]

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絞り開放F2  絞りF2.4 絞りF2.8

[Sonnar85mmF2.8]

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絞り開放F2.8 絞りF4 絞りF5.6

[考察]

絞り開放ではどのレンズも口径食の影響で周辺部のボケがラグビーボール状になっています。Planar85mmF1.4の背景はボケを通り越して溶け出しているのが判ります。これに対してPlanar100mmF2はピント付近が比較的シャープでボケも溶け出しておりません。さらにSonnar85mmF2.8はボケが硬く感じられ、「汚い」感じがしますが、ピントの線は太く、とてもシャープです。
Planar85mmF1.4はF2が、Planar100mmF2はF2.4が最もきれいなボケを示しています。共に絞り開放では口径食の影響が出るので、実用的ではありませんが、Planar85mmF1.4はボケが溶け出すので、トリミングを考慮した撮影ではトロっとしたなんとも言えない甘味な作品が作れます。Sonnar85mmF2.8は残念ながらポートレートに向いているレンズではない事が判ります。このレンズはもっと他に素晴らしい使い方が有るので無理にポートレートで使う必要は無いと思います。さて、あなたの好みに合うのはどのレンズですか? 少しでも判断のお役に立てれば幸いです。


CarlZeissSonnor180mmF2.8 VS CanonNewFD200mmF2.8

ジャンル:ポートレート[メーカーによる描写の違い]
カメラ :RTSV/NewF-1
フィルム:コダカラーロイヤルゴールド100

         [Sonnor180mmF2.8]                   [NewFD200mmF2.8]

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絞り開放F2.8 絞り開放F2.8

          [Sonnor180mmF2.8]                  [NewFD200mmF2.8]

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絞りF4 絞りF4

[考察]
先ず口径食ですが、絞り開放では両者とも大きく出ていて、はっきりとラグビーボール状のボケが確認できます。SonnorはF4まで絞るとそれほど目立たなくなるのに対し、NewFDはF4まで絞っても口径食の影響が残ってしまいます。次にピントですが、NewFDが繊細なピントの線で目鼻口元の輪郭をくっきり描き、ピントの境目がハッキリしているのに対し、Sonnorでは輪郭が甘く、ピントの境目も判りにくいので、少し柔らかい感じになります。そして、発色ですが、Sonnorが自然な肌色を再現するのに対してNewFDでは少しアンバーとマゼンダが強い感じがします。最後にボケですが、背景のフェンスに注目して下さい。180mmと200mmの差は有りますが、Sonnorは芯を残してキレのある滲みなのに対してNewFDでは芯が崩壊し、締まりのない滲みである事が判ります。
総合力では甲乙付けがたい両者ですが、シャープで健康的な表現にはNewFDが、柔らかく自然な発色で表現したいならSonnorがお奨めです。さて、あなたの好みはどちらでしょうか?


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