Carl ZeissT* Lenses With RTSV

これからMF Carl Zeissレンズを購入しようと考えている方へ、他メーカーから乗り換えた私の実体験をレポートします。なお、これはあくまでも私個人の所感であることを御了承下さい。皆様のご参考になれば幸いです。


RTSV

INDEX                第1号館」Top

CONTAX & Carl Zeiss以前に使用していた機材Carl Zeissとの出会いRTSVを選んだ訳
Planar85mmF1.4MMJPlanar100mmF2MMJPlanar50mmF1.4MMJ
Distagon35mmF1.4MMJDistagon25mmF2.8MMJDistagon21mmF2.8MMJ
Sonnor85mmF2.8MMGSonnor180mmF2.8MMJ


特別企画

お楽しみ!製品比較のコーナー
お粗末!作例紹介のコーナー:Carl Zeiss T*Lenses

CONTAX & Carl Zeiss以前に使用していた機材

カメラ:CanonNewF-1+ワインダーFN
レンズ:NewFD35mmF2/50mmF1.4/85mmF1.2L/200mmF2.8/NewFD35-105mmF3.5
INDEX


Carl Zeissとの出会い

私は学生時代、風景やスナップを中心に写真活動をしておりましたが、結婚して子供が出来ると、やはり子供のポートレートやスナップが中心になってきました。
そんな折、家内の妹の結婚式でカメラマンを頼まれ、慌てて35mmF2を購入。チャペルイベント迄は順調でした。しかし、屋外に出て2人の晴れ姿を撮影する為、秘蔵の85mmF1.2Lに換えてファインダーを覗いたその時です。逆光でもないのにフレアっぽいのに気が付きました。その場の雰囲気ではソフトな描写は持ってこいだったのが不幸中の幸い。家に帰ってレンズを覗くと…カビだらけ。ソフトフォーカスになるまで気が付かないのも悪いのですが、まさかここまで酷いとは驚きでした。まさに乾燥剤に頼ると良くない好例です。
他のレンズをチェックしましたが、35-105mmF3.5ズームが、これまたびっちりのカビ。なけなしの小遣いで東洋リビングの防湿ラック(ED-83S)を買ったのは言うまでもありません。しかし時既に遅し。一度カビの生えたレンズは、防湿ラックに入れると、かえってカビがこびりついて取れなくなるので、まずはオーバーホールに出す事にしました。
しかし…やはりコーティング迄いっており、修復不可能。仕方なく、代わりを探すことにしました。NewFD85mmF1.2Lは、今となっては生産中止ですので、中古品を探すしかありません。しかしこれが高い。極上品で10万円。いやはや一大事であることに気づいた次第です。
ふと、このレンズの気に入らない点が頭に浮かびました。風景中心の被写体であれば、コントラストが高く極めてシャープなこのレンズは使えました。しかしポートレートが中心になった現在、このレンズの後ボケには大きな不満を抱くようになりました。ボケは硬く、複雑なバックではうるさく、個人的には「汚いボケ」と認識し、バックを整理していました。(前ボケは良かったのですが…。)更に、開放でのピントの曖昧さが気になり、実際はF2.8より絞って使っていました。(腕が悪い事もありますが、開放での撮影は、殆どピントを外します。)
そこで、ポートレートには定評のあるPlanar85mmF1.4をターゲットに決めたのです。
3ヶ月後、NewFD85mmF1.2を下取り(\18,600)にし、RTSVの中古(\136、000)を購入。その6ヶ月後ようやくPlanar85mmF1.4の中古(\67,000)をゲットしました。この半年間、ボディーがあってもレンズが無い状態は、精神衛生上あまり良くない事を思い知らされました。
しかし、今はこの選択が間違っていなかった事を実感しています。
INDEX


RTSVを選んだ訳

最初は程度の良いRXの中古(\68,000)と85mmF1.4(\49,800)の組み合わせで、計\117,800というプランで行こう!と思い、まずはYバシで新品の感触をチェック。
しかし、この時点でRX購入を思いとどまりました。
NewF-1のボディーを触りなれた指先は、プラスチック製のボディーに大きな違和感を覚え、バシャッという横走りシャッターの音でタコのできた耳は、軽〜いRXのシャッター音に理解を示す事は出来ませんでした。
隣にデンと腰を据えていたRTSVを手に取った瞬間、程良い重量感が伝わってきました。
電源を入れると鮮やかなブルーのイルミネーションが出迎えてくれたのです。
機能で気に入った点はX1/250なので日中シンクロに有利である事と、専用ストロボでなくともフラッシュメーター機能が働く事でした。バキューム機能についてはF1.4の開放で使うことはそう多くないし、この機能がないと駄目ならば、世界中のプロが乗り換えている筈だ!という訳で、あるに越したことはないが、これがコストアップの要因であれば過剰機能かな?とも思うのです。
露出計はNewF-1と同様追針式なので直ぐに馴染みました。
追針式といってもシャッター速度の適正値をLEDの点灯で示し、設定値をLEDの点滅で示す方式です。
適正値が中間シャッター速度の場合、その前後(例えば適正が1/175であれば1/125と1/250)を点灯させるので、設定値を重ねた時に見えづらくなってしまうのは、この際、我慢。
シャッター半押しでペンタ部からキーンといった耳につくCPU動作音(メーカー曰く)に至っては、どうにもならないのでこれも我慢。
絞込みボタンはホールド機能が無く、押しつづけていないとならないのも我慢。
マニュアルモードで中間シャッター速度が設定出来ないのも我慢。
縦位置レリーズのグリップ部が薄く、ホールドしにくいのも我慢。
シャッター音はNewF-1に比べたら圧倒的に小さいのですが、RXよりは迫力が有るのでこれは妥協。
レリーズ後、即巻き上げてしまい、横位置でショックが大きく気になるのも(縦位置では軽やか)、慣れれば問題なしと割り切り、
バキューム機能が正常なのかをチェックする機能が無いので、中古は平気かいな?と過ぎる不安を抑えて、先ずはRTSVのボディーから購入することを決意したのですが…この時、財布だけが拒否反応を示していました。
といっても、定価\350,000が中古の新品同様(S/N022641)で\136,000だったので、当時としては安い買い物だったと思います。
INDEX


Planar85mmF1.4MMJ>S/N7768037
p85mmf14

特徴

絞りの設定で画質が大きく変化します。
先ず、シャープなピントを期待したのですが、これは期待外れ。かなり甘いピントです。開放で取った作品は、ファインダーを通して見た世界とは別次元で、辛うじて確認できるピントの線から外れた所はトロトロに写ります。バストアップでは、目にピントを掴めば、唇、鼻、耳、下手をすると頬までが溶け出すような甘〜い描写になります。これが好きな人(私は大好き)にはたまらない「絵」になります。
逆にF4以降は実にシャープに写します。同じレンズで取ったとは思えないほどです。特にストロボ光を受けた被写体は立体感があり、かといってバキバキにならず淑やかなシャープさを維持します。この時絞り込んでもボケは優しさを保ちます。これがZeissなんだと妙に納得してしまいました。
今までお世話になったNewFD85mm1.2Lとは対角線上に位置します。一言で言うとボケ味が決定的に違います。
ポートレートでは、Planar85mmF1.4の場合ボケ具合(溶け具合)とピント幅の丁度良いところがF2〜F2.4にある気がします。撮影距離に応じてF2とF2.4を使い分けるのが私のやり方です。
もちろん開放でも使いますが、本気で溶かしたい時に極微妙にピントをずらしてて1カットを多めに撮影します(ヘタクソなもので)。
NewFD85mmF1.2Lの場合は先ず開放では使いませんでした。(ピントが…)
F2.8からF4で使用していましたが、後ボケが硬く、ボケの輪郭がギスギスしていて汚いので、バックを整理する必要がありました。ポートレートには向いていないレンズだったのだと、Planarを使って初めて判りました。
よく、CONTAXカメラを買う人は必ず1本は持っているレンズ等と書かれていますが、天の邪鬼さんもこれに賛同する価値は充分あると思いますよ。

購入秘話

購入店:MAP
購入価格:\67,000(中古)

初めて購入したCarl Zeissレンズです。
このレンズを購入する為に6ヶ月前にRTSVを購入しました。
つまり、ボディーとレンズ両方買うお金が無かったので、先にボディーを購入して後からレンズを買ったのです。この半年間は精神衛生上良くありませんでした。鬱憤晴らしにモードラで遊ぶ日々が続き、中古屋には良い玉が出るかチェックを怠りませんでした。念願かなって手に入れた玉は少々古いが光学系のきれいな物でした。
よく、ドイツ製に拘る人がいますが、金持ちの道楽にしか思えませんでした。
INDEX


Planar100mmF2MMJ>S/N7351470
Planar100mmF2

特徴

Planar85mmF1.4よりも、開放側での絞りによる画質変化が少ないレンズです。同じF2での比較では85mmよりもシャープに写す力を持っている様です。ボケに関しては85mmほど極端なものではありません。絞り解放でもボケが溶け出すことはなく、品の良いPlannarの血が通うボケに思えます。
Planar85mmF1.4とどちらを買うべきか?といった相談を受けますが、用途によって変わります。
ポートレート中心でトロっとした「絵」を作ってみたいと思うのであれば迷わず85mmの方を薦めます。しかしピント付近をシャープに、例えば目にピントを合わせて前髪を1本1本をシャープに演出したいのなら、85mmでは叶わぬ夢です。85mmをF2に絞っても100mmのシャープさは得られませんでした。
どちらの表現もしてみたい人は両方買うべきなのですが、裏技があります。それは、フレアが出やすい100mmF2の特性を利用した方法で、私の撮影手法は殆どこの手を使っています。ズバリ、逆光シンクロです。このレンズは逆光条件で簡単にフレアを出します。当然柔らかい描写になるのですが、このままでは柔らかすぎてボヤけた写真で終わります。そこでストロボ光を弱く当てる事で、シャープさを取り戻す事が出来ます。この時、前髪はフレアの影響が残り、若干柔らかな感じになります。もちろん85mmF1.4の持つ表現とは異なりますが、私はこちらの方が好きです。注意点は、順光条件で至近距離撮影をすると、若干2線ボケ傾向が顔を出します。それだけピントが合った部分がシャープという事だと思います。
尚、逆光シンクロの作例を「お粗末!作例紹介コーナー」に、Planar85mmF1.4との比較を「お楽しみ!製品比較のコーナー」に掲載しましたのでご覧下さい。

購入秘話

購入場所:S
新品特価:\132,000+10%ポイントサービス(新品)

85mmF1.4,50mmF1.4,35mmF1.4とF1.4トリオを揃えた次に購入したのが、このレンズです。中古で新品同様を探していましたが、半年待っても程度の良い物は\120,000していたので二の足を踏んでいたところ、偶然立ち寄ったSさんで、ポイントを値引きと考えると中古より安い価格を提示されました。一瞬で私の財布は意識を失ってしまったのは言うまでもありません。この後、貧乏生活が長く続きましたが、後悔はしておりません。今でも程度の良い物は珍しいので、手にした人はかなりの頻度で使っていると考えます。かくいう私も最近は85mmF1.4より出番が多くなっています。こちらも85mm同様、ドイツ製にはこだわりませんでした。
あのCarl Zeissが日本に合わせてわざわざコーティング剤を作っていると思うことにしました。
INDEX


Planar50mmF1.4MMJ>S/N8179956
p50mmf14

特徴

最初は「取り合えず買っておこう」ぐらいの気持ちで購入しました。当時、標準レンズはオマケの意識が強かったように思います。しかし、この考えを打ち消す出来事が起こりました。
それは、絞りによる画質の変化が最初に購入した85mmF1.4に近いと気が付いた事です。これまで50mmは風景的な撮影に使っていましたが、F2.8まで絞りを開けると今ひとつシャープさに欠ける印象があり、Distagon35mmF1.4にその座を譲っていました。ある日の出来事、F2の日中シンクロで子供のスナップを撮った時のことですが、背景の天然木が見事に溶け出していたのです。焦点距離が85mmよりも短いせいかピント幅も広く、同じF2.4であればコントラストもこちらの方が高い印象でした。
一般的に言う「使いやすい」という言葉で表せますが、これはポートレートに限った事で、スナップや風景であればDistagon35mmF1.4の方が階調も良く出て、ハイライトの飛びやシャドー部の潰れも比較的少ない様に思えます。
50mmF1.7は開放側で50mmF1.4よりもシャープという話を聞いた事がありますが、50mmF1.7を所有していないので良くわかりません。なにはともあれ、ポートレートレンズとしては、85mmF1.4/100mmF2と並んでお奨めです。

購入秘話

購入店:H
購入価格:\24,500(中古?)

先ず中古を求めて彷徨いましたが、程度の良いものはあまり無く、新品も中古との価格差が5,000円と微妙なところで、どちらにしようか迷っていた所に、程度の良すぎる玉を発見しました。
これを見せてと言うと、店員さんは他に、棚から新品を持ち出して、「新品もあるけどどうだい? 7,000円の差だよ」と言いました。よく見ると、中古とのS/Nの差は無く連番だったので、とっさに在庫棚落ち品と判断し、中古として売られている方に決めました。ラッキー!。そして、フィルターはサービスかと聞くと、「レンズ買ってくれるなら\2000でいいよ」と冷たい答え・・・。店を後にしました。その後、中古で\500のCONTAXPフィルターをMPKでゲット。めでたしめでたし。

INDEX


Distagon35mmF1.4MMJ>S/N8081961
d35mmf14

特徴

階調の良く出る細密描写レンズです。さらりとした水彩画のような表現になります。
ある雑誌で西ドイツ製と日本製の描写比較を見た事がありますが、私が所有している物は日本製です。紹介された日本製の作例を見た瞬間、「そうそうこの描写だよ」という言葉が口をついて出ました。確か犬と青いホースが写っていたと思いますが、カラーバランス、階調表現、細密感どれをとってもこのレンズの特徴が出ていました。コントラストがそんなに高いとは思えませんが、町のスナップや風景ではハイライトが飛ばずにシャドーも潰れない実にしっとりとした細密描写になります。ざらつき感が無いのがうれしい限りです。絞りはF5.6辺りを良く使いますが、F11以上に絞っても画質向上は無く、中間絞りで完成した絵になると考えます。又、CarlZeiss全般に言えるのですが、特にこのレンズは赤と青の彩度が鮮明なので、アクセントに使うと面白いと思います。
これだけ明るいと、Planar50mm/85mmF1.4の様にポートレートに使いたくなるのがユーザー心。私も当初の購入目的はポートレートでした。しかし、はっきりした理由はわかりませんが、Planarのようにはいかないのです。ボケも綺麗なボケと言うよりは、広角っぽいボケだな、と思えてしまい、今ひとつポートレートに使う意欲が湧かないのです。
正面からの撮影はつまらないので、被写体により気味にして、若干サイドからの構図を意図し、絞りを開放側で使うと、やはり、周辺部の引っ張りが強調されるのです。従ってボケも円形を保てないので広角っぽいボケになるのかなと思います。少し引き気味な構図ならどうなるか試していないので判りませんが、無理してこのレンズを使わなくても良いし、このレンズにはもっと有効な使い方があるので、今ではポートレートには使っておりません。
いずれにしてもこのDistagon35mmF1.4は所有しているレンズの中でも格別の存在です。
このレンズの描写を一度味わったら、かさばる大きさや重さも我慢して常用したいと思ってしまうほどです。「35mmF2.8でいいや」と思っている人がいたら「ちょっと待った!」と言いたい私です。

購入秘話

購入店:MPK
購入価格:\97,000(中古)保証書残6ヶ月・箱・取説・ポーチ付き

Planar85mmF1.4,50mmF1.4に続いて購入したレンズです。
CarlZeissに乗り換える動機はPlanar85mmF1.4でしたが、駄目押しした動機はこのレンズの存在です。正直、安い買い物だと思います。中古で20万円する時代が来ても買う価値のあるレンズだと思います。新品同様を探し始めたその日、運良く良い玉が売りに出ていました。保証書残が6ヶ月もあるという、殆ど未使用品でした。
店員も親切で、気持ち良い買い物が出来ました。
INDEX


Distagon25mmF2.8MMJ>S/N8143402
d25mmf28

特徴

面白いレンズです。25mmという独特の画角は、以外に使いやすい物ですね。
「開放で撮る時は被写体を中央に置かないと困った事になる」という記事を読んだ事がありますが、ズバリそのとおりです。では何が困った事になるのかを説明しましょう。
先ず、このレンズの中央部のコントラストは開放で最高性能が出る設計になっているようです。従って、開放時は中央部がもっとも立体的に写り、周辺部は崩れます。適切な表現かわかりませんが、主題がふわっと浮いた感じになるのです。もし、主題を中央に置かなかったら…想像できますよね。
ところが、F8まで絞ると中心部のコントラストは落ちますが、画面全体の平均値は向上するようです。周辺部も崩れずに階調表現をきちんと出してきます。開放での描写を楽しんだ後に、あまり期待せずに風景を撮ったのですが、見てびっくり。F8まで絞った描写は、見事に空気感までフィルムに焼き付けていました。
そして、なにより逆光に強い。日中のピーカン太陽が画面上方ギリギリに来ても、ケロッと風景画を描いてくれました。又、湾曲が少ないのも特徴です。詳しくは「お粗末!作例紹介のコーナー」をご覧下さい。

購入秘話

購入店:S
購入価格:\57,500+10%ポイント還元(新品)

広角レンズが欲しかったので購入しました。何故28mmを先に買わなかったというと、ご想像通り、製造中止になった28mmF2を探しているからです。と言っても、今は28mmの画角を必要としない事が一番の理由です。25mmという珍しい画角を持つこのレンズはなかなか面白いレンズで、購入は間違っていなかったと思っています。
中古で程度の良いものは高価。KKなどではMMJ中古を\65,000で陳列していました。新品の方が安いという事が判ったので新品を購入しました。
INDEX


Distagon21mmF2.8MMJ>S/N8094542

d21mmf28

特徴

寄れるレンズです。最短撮影距離は21cmと近代のフローティング機構を用いた設計になっており、グッと被写体に寄れるのがうれしい限りです.
このレンズの評論で良く見かける「歪曲が殆ど無い」という表現ですが、付け加えておく言葉があります。それは、「被写体に水平に構えた時」です。21mmという超広角レンズが上に振っても下に振っても歪曲しない訳は有りません。といっても、ぐにゃっとしないので多少上下に振っても使いやすいのですが、このレンズの特徴を生かした作品を作りたいのであれば、なるべく水平に構え、直線を生かした構図にするとうまくまとまります。絞り開放の画質は、コントラストが今一でシャープさも有りませんが、立体感は良いと思います。試撮りで気になったのは、画面全体が少し墨っぽい事です。絞ってもこの傾向は無くなりませんでした。アンダーに敏感なのかもしれませんので露出は細かく振っておきましょう。
尚、28mmまでしか広角の経験が無い人は、評価が高くいいレンズだからという理由で無理に高価な21mmF2.8を買う必要はありません。Distagon25mmF2.8を先に購入する事をお奨めします。詳しくは製品紹介の欄を見ていただきたいのですが、独特な描写でとても使いやすい画角です。こう書くと21mmF2.8が使いにくい様に思われると困るのですが、超広角慣れした人にとってはとても使いやすく、特に近距離の描写性能は新しい感動を与えてくれるはずです。

購入秘話

購入価格:\136,500(W-1フードはサービス)+13%ポイント還元
購入店 :S

Distagon25mmF2.8にすっかり魅了されてしまった私が、次にターゲットとして選んだのがこのレンズでした。わずか4mmの差がこれほどまでとは思いも寄らず、特殊なレンズなのだと改めて実感した次第です。
購入に当たっては先ず中古をチェック。店頭に並ぶ数としては少なめで、価格は中程度で\120,000。新品同様は\136,000〜140,000と定価の\198,000からすると異常に高め。そこで新品価格をチェック。Yさんで\140,500+10%還元と、殆ど中古と同じ値段。この時点で新品購入に決定しました。後はお世話になっているSさんでおねだり。結果ご覧のとおり、ポイント還元を実質上の値引きと考えれば、中程度の中古と同じかそれ以下で購入できた事になり、大満足のお買い物でした。しかし…フィルター径82mmで思わぬ出費!
INDEX


Sonnor85mmF2.8MMG>S/N8420592
s85mmf28

特徴

コントラストが高く、立体感のある描写をします。
Planar85mmF1.4とは対照的で開放でも背景が溶け出す事は無く、描写力は開放からほぼ完成しており、F11まで画質変化が殆どありません。
購入時はPlanar85mmF1.4と比較してみたくて、同F2.8でのボケテストを実施しました。
結果、Sonnar85mmF2.8は背景を溶かす方向ではなく、よりくっきり表現しようとする様です。開放時のボケも硬く、背景の整理を要求されます。
このレンズはドキュメントタッチのスナップや風景に合っていると思います。物の形を立体的に捉える力があり、コクのある力強い絵になります。又、レンズ自体が小型軽量な為、手持ちで1/15が切れるのも助かります。フィルター径は55mmなので、様々なフィルターワークが出来るのも大きな武器です。
「CarlZeissでポートレートを撮りたいけど、Planar85mmF1.4を買う金無から、明るいと言われている国産F2.8の望遠ズームレンズと同等の開放絞りを持つSonnar85mmF2.8でいいや。ドイツ製だし。」などと考えている人がもしも万が一いたとしたら、「我慢してお金貯めなさい。」と言いたいですね。その理由は、お楽しみ!製品比較のコーナー「Planar85mmF1.4 VS Planar100mmF2 VS Sonnar85F2.8」をご覧下さい。どうしてもお金のない人は、85mmは見送ってPlanar50mmF1.4をお奨めいたします。作例でポートレートを掲載しておりますので参考にされて下さい。

購入秘話

購入店:MPK
購入価格:\45,000(中古UVフィルター付)新品同様

購入の動機はPlanar85mmとどう違うのかを確かめたい事と、風景に使える中望遠レンズが欲しかったからです。このレンズは中古で特に安くなるので、新品同様を狙っても安く上がります。
INDEX


Sonnor180mmF2.8MMJ>S/N8130775
s180mmf28

特徴

色の立体感がすばらしいレンズですが、ピントは薄く甘いので、開放での手持ち撮影は禁物です。従来からお世話になっているNewFD200mmF2.8(IF)はピントの線が細くとてもシャープな写りをしますが、立体感がありません。そこそこ気に入っていたのですが、ボケが硬く、複雑な背景では使えませんでした。
Sonnar180mmF2.8は立体感の面では期待を大きく上回り、絶賛に値する出来です。しかし、ボケの硬さは少しは増しとういうレベルで背景の整理を要求されます。困ったのはピントが非常に薄く、甘い事。そして、RTSVとの組み合わせではホールディングが悪く、手持ちで1/250が厳しい事です。逆光シンクロの場面ではシャッター速度は1/250が限界なので三脚の使用を迫られます。フィルムを若干感度の高い物にして(ポートラ160)F4で撮影すればなんとかなりますが、絞り開放では問題が有ります。それは、口径食がものすごいという事です。中央部は良いのですが、少しでも中央を外れるとボケはラグビーボール状になりますのでF4まで絞って使っています。ちなみにF4での口径食はNewFD200mmF2.8よりも優秀です。
私なりに出した結論は「順光ポートレートF4,背景整理,三脚使用」という限られた使い方です。今後色々な使い方で試してみたいレンズですが、一番手を焼いています。
ホールディング面では、RTS2+ワインダーの方が扱いやすそうですね。

購入秘話

購入店:MPK
購入価格:\80,000(中古)外観は新品同様・未記入保証書付き

このレンズは、逆光シンクロ基礎データ構築時にその一環として組み入れる目的で中古で購入しました。表示価格から5%引きセールを1日過ぎてしまい、店員に泣き付いて\85,000を\80,000にして貰いました。買ったその日は得した気分で一杯だったのですが、実写テストを重ねると重苦しい気分になりました。
何度かトレードに出そうとしたのですが、相場は\70,000近辺まで下がり、売るに売れない状況になってしまいました。
仕方なく、このレンズの長所を見出そうとテストを再開。F4で1/250を切れれば使える事が判り、今では必需品です。
INDEX

第1号館Top