だいぶ前になりますが、ちょっとだけレポートした「石下橋」。 通行量が非常に多いにもかかわらずあまりに老朽橋であることから、新橋の工事が進められています。 |
※震災後の状況追記 ※※追記 ※※※追記 |
東岸より撮影。 こうして見ると変わらず健在であるかのように見えますが、 |
対岸から途中まで、真新しい橋桁が設置されているのが見えます。 左側にも似たような橋脚が見えますが、こちらは以前改修されて新しくなっていた部分です。 古い航空写真で確認すると1980年代後半頃のものです(1984年の写真では古いまま、1990年のものでは改良済み)ので新しいと言っても二十歳越え、結構経ってます。 以前想像したように落橋したわけではなく、河床が下がって橋脚が浮いてしまったらしいですが・・・ ※1986年8月6日の台風10号による豪雨水害により河床が低下、橋桁の沈下により一部掛け替えられたそうです。 因みに同日小貝川では石下町内(当時)他で堤防が決壊、大規模な被害が出ています。 |
西岸方向に移動。 西岸から橋全長の五分の一ほどでクランクが設けられ、新しい橋の方へ切り替えられています。 |
そしてクランクの少し先で旧橋は寸断され、古びた橋脚を晒しています。 |
こうなったのは建設中の新橋の西岸側の位置が、旧橋のそれと重なるためです。 正面の左矢印の奥の電柱から、真っ直ぐ延びる溝の左辺りまでが旧橋の入口だったはず。 東岸は旧橋より南にずれた位置に掛かるので、現在も変わらぬ姿を見ることができます。 |
西岸の旧橋の痕跡はほとんど何も無くなり、翼壁の残骸?が残るのみ。 もはやどのように掛かっていたのかすら判然としなくなってしまいました。 |
新橋は今までの橋と比べると、あまりにも巨大です。 下流に架かる「石下大橋」と比較しても、「スーパー石下大橋」とでも言いたくなる規模です。 |
駅側(東岸)は大規模な取付道路の工事が進行中です。 駅前から直進できるようになるので、確かにこの方がずっと便利でしょう。 (クラウンエステートの消防司令車は別に狙ったわけではなく、偶然信号待ちの時に前にいただけです) |
交通量は相変わらず。 御年八十二歳、当分はまだまだがんばります。 |
新橋完成後、石下橋がどうなるかはわかりません。 このまま人道橋として生き延びられたりすると嬉しいのですが、正直なところあまり期待はできません。 昭和四年から人を渡し続けていたこの橋も、そう遠くない未来に永久に失われることになるかも知れません。 もし興味のある方はお早めに。 |
大きな地図で見る |
※2011年3月現在、Google地図では現状と同じ状態に改められています(現橋は西岸改修済み、新橋は予定線として点線で記載)が、航空写真では工事着工前の姿を見ることができます。 おまけ。 これまた以前レポートした旧鬼怒川橋ですが、こちらは欄干が弱っていると判断されたのか足場パイプでガードされるようになりましたが、変わらず人道・自転車道橋として健在です。 当分はこのまま生き続けることでしょう。 |
※2011/4/13追記 2011年3月11日に発生した東日本大震災により、石下橋は車両通行止め、旧鬼怒川橋は全面通行止めとなりました。 |
石下橋については迂回路(石下大橋)が足では遠いためか、自転車・歩行者は通行できるようになっています。 当然の如くというか、なし崩しに2輪車も通っていますが。 |
欄干がぴしっと真っ直ぐでなく、どことなくぎこぎこてるのが地震の影響・・・ うn?元からそんなもんでなかったか?とか思ってしまいますが違います。たぶん。 |
この辺は明らかに撓んでいるのが分かるでしょう。 とは言うものの罹災前の写真でも微妙に撓んでいるような・・・ |
(震災前の写真) |
・・・まっつぐじゃあ・・・ない・・・ね。うん。 |
目に見える一番の被害はここ、旧橋の桁と仮設部分に段差が生じた部分です。 歩行者と自転車のためにごく一部分のみ補修して済ませています。 |
一つ前の写真だと逆にも見えますが、旧橋の方が下に落ちている事がお分かりでしょうか。 |
まさかこんな形で通れなくなるとは・・・ どうなる、石下橋・・・ ※※2011/4/18さらに追記 常総工事事務所に問い合わせてみた。 ・車両通行止めの復旧については、現在のところ未定。お知らせ(pdf) ・新橋完成後は、旧橋は解体撤去。 (それが聞きたくなかったので、あえて聞いてみなかったのですが・・・) そういうわけですので、この橋に会える時間の残りもそう多くありません(新橋は平成23年12月完成の予定)。 興味のある方はお早めに。 ※※※2012/1/15さらに更に追記 |
去る平成23年11月26日午後3時、石下民長年の悲願であった?新石下橋が供用開始となりました。 そして旧橋は同時に閉鎖、現在解体工事が進められています。 たまたま新橋開通の1時間半前に訪れたため、そうとは知らぬままにぎりぎりで渡り納めをすることができました。 渡ることができる「生きた橋」としてはこれがほとんど最後に近い写真であると思います。 |
ありがとう 長い間お疲れさま |