奥穂高岳
涸沢の紅葉と奥穂高
横尾から涸沢に向かう、右手に切り立った岩壁が見える。屏風岩だ !!! 垂直に100mはある、この岩場が腕と足に自慢のアルピニスト憧れのロッククライミングのメッカだ。仰ぎ見ると必ず何人かが取り付いている。ここを過ぎると涸沢にはいる、眼前に穂高連峰が覆い被さるように聳え立っている。身が引き締まる、武者震いがする、ここで気合負けした人はもう一度修行し直してから出直そう。
徳さんも38キロの荷物と自分の装備品全てを背負ってただひたすらに足元だけを見て登ったのを記憶している。当時は一服小休憩のときに涸沢一帯を見渡しても殆ど人気は無かった気がする。雪渓がかなり有り夏スキーをする人がいた。スキーは当時アウトローなスポーツでやる人は少なかった。昨今シーズンになるとテレビ、新聞で涸沢の賑わいが報道され赤青黄色のテントの花が咲いているのを見ると本当にビックリし今昔の感を深くする。
C コース・・・2/2
登山者の影
昭和38年発行 山のガイドブックより転写
郷里の大先輩 故田淵行男氏撮影
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