信濃札所第三番
笹命山 岩井堂
曼陀羅の里、坂井村の古司(こし)という小集落の山裾にあります。
寺の開基年代などは分りませんが、伝わる縁起によると源平合戦の時代のようです。馬頭観音が祀られており、この時代には馬が大事にされていたんでしょう。札所の33寺院の中に馬頭観音を祀った寺が他にも幾つか有りました。
部落の人々に良く守られています。
徳さんの生まれ故郷の家から200mほど先の小さな部落に有り、子供の頃裏山に栗や銀杏の実を拾いに行ったり茸を採りに行った記憶があります。
通称「尻つみ観音」と呼ばれ戦前までは、縁日にはおおっぴらに女性の尻をつまんだり身体に触ったりできると言う事で当時若者にはかなりの人気があったと母に話を聞いたことが有ります。
今では考えられませんが、戦前の「男女7歳にして席を同じゅうせず」の時代ですからこの風習は人気があっただろう事が想像できます。
ひなびた山郷に立つ参道入口の石碑
岩井堂ご詠歌の碑
笹命山岩井堂の額
住所 東筑摩郡坂井村古司
岩井堂観音堂