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PART 10

愛は寛容

先日、お客さんのご子息の結婚式に呼ばれた。
最近は親族以外の人も教会での結婚式に列席するようだ。
なんとなく私も列席してしまった。
最近かなり心が荒んでいた。
牧師さんの話を聞くとはなしにぼんやり聞いていた。
ある時点で、はっと我にかえった。
「愛は寛容であり、愛は情け深い。
また、ねたむことをしない。
愛は高ぶらない、誇らない、無作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。
不義を喜ばないで真理を喜ぶ。
そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。
愛はいつまでも絶えることがない。
このように、いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。
このうちで最もおおいなるものは、愛である。」
そうだな、今の私に最も欠けていたものはこれだなと自分の荒んだ心に問いかけ問い直した。
私にとっては、非常に有難い結婚式ではあった。
　