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デドゥン/デドウェン/デンウェン

古代名:デドゥン/ギリシア名:-/別称・別綴り:-
性別:男性


――――南の国境より来りしもの

主な称号
タ・セティ(ヌビア)から来た若者

主な信仰
もとはヌビアの地方神。中王国以前に崇拝された外国起源の神としては、唯一の神とされる。なかよしv らぶらぶw
エジプト王国の南の国境が広がった際に吸収された、ヌビアの北端地方にて信仰されていた地方神で、エジプトとヌビアの国境を接する地方の守護神であるクヌム神の配下に組み込まれた。というのも、ナイルの増水がやってくるのはヌビアからだからである。
ちなみにエジプト人は、ナイルの水が自分たちの国よりもっと南=ヌビアから来ることを知ってはいたが、宗教概念上の「ナイルの水源」はアスワン地方ということになっていた。

デドゥンについての言及は、古くはピラミッド・テキストに見られ、「ヌビアを支配するもの」と呼ばれている。また、香料・香木が南方から輸入されることにちなみ、「神々のために香を焚くもの」という形容辞も持っている。

完全な人間の姿で表現されることが多いが、カラブシャ神殿ではアパデマク神と同様にライオンの頭をもった男性像で描かれている。また、クヌム神と同一視されるときは羊頭の姿をとる。

右図はアマラ西神殿のレリーフ、左がトトメス3世、ラブラブで肩を組んでいる 右がデドゥン神。この壁画では完全な人間スタイルである。

神話
・ナイルの増水に関係する神、クヌムとともに、ナイルの周期に関係する神話に登場。
・ヌビアで特に信仰されていたアメン神と同一視される場合もあった。

<ペピ1世のピラミッド・テキスト/棺の間>
The scent of Dedwen,the nile valley's belly, who comes from Bowland,in on you, giving you the incense with which the gods are censed.

火の神ではないが、火に関する能力または属性を持つという言及もあり、この神の起こす火の災いはファラオによって制される、と信じられていた。

聖域
カラブシャ
エル=レスィーヤの神殿
セムナ付近のウロナルティ島(川の中州) など

エジプト国内には神殿などはなく、信仰はあくまでヌビア領内にとどめられていたようだ。

DATA

・所有色―
・所有元素―
・参加ユニット―
・同一化―クヌム、アメン
・神聖動物―
・装備品―香



【Index】