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初期王朝時代 第1王朝

デン

Den/Hor-Den

在位年代;前2814-2772年頃
ホルス名;デン(攻撃王/討つ王)
即位名;セムティ(ヘセプティ)
別名;ウディム Udimu
治世;43年(?)


王朝の首都;メンフィス
埋葬地;アビドス T
家族構成;父/ジェル? 母/メリト・ネイト(メルネイト) 妻たち/セシェメトカ、セマト、セレトホル 息子?/アネジブ

「はじめて東をこらしめる」という称号を持っていることから、エジプトよりも東、つまりシナイ半島方面への侵略を成功させたと考えられる。

戦争の結果を表す記録の中に、ホルス神の標章ともに、アヌビス神の守護を受けた軍旗が登場する。ミイラ作りの伝統が確立されていない時代のため、アヌビス神も、ミイラ作りの神という側面よりは戦いの神としての側面のほうが強かったようだ。
ちなみに、メンフィスではこの頃から聖牛アピス信仰があり、王もそれに関わっていた。

第五王朝期に刻まれた「パレルモ・ストーン」の王名表にデン王の時代の出来事も登場する。
何度かの大きな戦いの記録から、積極的に国土拡大に努めていたことが伺える。

殉死者の数は136人。この王の墓から見つかっている人骨には、首を絞めて殺された形跡があり、家臣たちが王の死と共に暴力的に殺されたのではないかと考えられている。

★「上下エジプトの王」名の採用はこの王の時代から開始される。
 他の称号の詳細についてはこちらを参照。


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