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中王国時代 第11王朝

アンテフ2世

InyotefU/IntefU
Antef, Inyotef, Anjotef, Anyotef, Enyotef


在位年代;前2066−2017年
誕生名;アンテフ
即位名;アンテフ
ホルス名;ウアフアンクWah'ankh (この世の強きもの/落ち着いた生命)
治世;50年

王朝の首都;テーベ 
埋葬地;
エル・タリフ(テーベ西岸) 
出身地;テーベ

家族構成; 父 メンチュヘテプ1世 母 ネフェルウ

アンテフ1世とは父を同じくする異母兄弟の関係と推測されている。
のちのラメセス9世の時代のパピルスには、この王の墓が荒らされたものの、盗掘からは免れた、との記録が出てくる。
狩りのお供として、アンテフ2世はベフカ/ベハ(Beha)という名前の犬を飼っていたらしいことが墓の碑文から分かっている。碑文はカイロ博物館所蔵。

お犬様と王。世界最古の愛犬家ファラオ、アンテフ2世

この時代、王は古代の「ファラオの五重名」は名乗っておらず、誕生名と即位名を基本として使っており、テーベでの即位式の際にホルス名を付け足したようだ。


戦いの中で、少しずつ領土を広げていた模様。ステラ(石碑)の記録によると、この時代の国境はテーベのはるか北、第10ノモスのあたり。平行して存在した、北の第10王朝(ヘラクレオポリス勢力)との領土争いが続く。

また、この王の時代に、オシリス神の遺体が埋葬されたとされる巡礼の地でもある、第8ノモスの聖地アビュドスがテーベ勢力の支配下に入る。


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